白い雪がしんしんと降り積もり、常ならば彩り豊かな街をも埋め尽くしてしまいそうになる季節───冬。
11月末頃から2月頃にかけてのこの季節は、年末年始の色々なイベントが用意されている。が、この季節を代表するイベントといえばやはり、『クリスマス』である。
クリスマスといえば、昔々から、24日の夜、サンタクロースと呼ばれる白髭の老人たちが赤鼻のトナカイがひくソリに乗り夜空のはるか彼方からやってきて、子供達に欲しい物をプレゼントしてくれる、という伝説のあるイベントであり、この日だけは子供の欲しい物を、親がサンタクロースに扮して、またはこっそりと枕元に置いたりなどしてプレゼントしてやる日なのだ。
だがそれは『サンタクロースなどいない』という固定観念にとらわれてしまっている家庭での決まり事だ。
もし実は、本当にこの世にサンタクロースが存在するのだとしたら───?
そしてそれが、あの伝説とはちょっと違うサンタクロースだったとしたら…?
時は20××年12月25日22時00分。
普通の子供ならばすやすやと暖かいベッドの中で寝静まっているであろう時刻である。
天高く、雲の向こうから、きれいな三日月の光に照らされてやってくる、小さな黒い影が、陽気に星座をなぞって旋回しながら地上へと近づいてきた。
「うーっ、今夜も、冷えるのう!」
小さな体をぶるりと震わせ、白い息を吐く、空飛ぶソリに乗った赤い服のその少年は、自称『サンタクロース』。本当ならそこに『見習い』がつくのだが。
雲の向こう、飛行機が飛ぶ軌道のもっともっと上には、一年中冬という四季の狂った世界がある。その世界を知る数少ない学者の間ではそこは別名『サンタクロースの国』と呼ばれていて、ここから年に一回サンタクロースが、子供が靴下の中に入れたメモに書いた欲しい物をプレゼントするため、何十人も何百人も世界に飛び散って配り回るのである。だがそれはいつしか夢見る人間たちの作り話ということになってしまい、今ではそれを信じるものは、純粋な子供たちだけになってしまった。それにサンタクロースの存在を信じない子供の親たちは、子供のためにとサンタクロースにかわってプレゼントをしてしまう。だから、サンタクロースは『プレゼントが欲しくても、さまざまな事情でもらえない子供』だけにプレゼントをすることにしたのだった。
そして今年もこの日がやってきた。見習いサンタクロース───またの名を、太公望というこの小さい黒髪の少年は、いつの間にかもう5件目の家へと侵入していた。
子供たちの部屋へと窓から静かに静かに忍び込み、枕元に置いてあるクリスマスカラーの靴下の中から一枚のカードを取り出す。
「なになに、『PS2が欲しい』…?正式名称を書けっつーの。わしには下界の流行りモノはわからんのだ」
なんてぶつくさ言いながら、そのカードをソリの中の大きな袋の中へほおり投げる。そして袋の中へ手を突っ込むと、よいしょっと今度は大きな包みを取り出した。
「ふむ…これが『PS2』か。こんな機械、どーやって使うのかのう…。まあよい、とにかくMerry Christmas♪」
そう優しく微笑んで言うと、子供を起こさないようそっと布団をかけ直した。
この子供は、両親が離婚し、母親に引き取られたのだが、母親はすぐに新しい男を作り家庭を顧みなかったので、クリスマスも誕生日も家でほったらかしにされているそうである。
今の世相の犠牲者だ…と太公望はつくづく思っていた。
助けてやりたい、とも。
だが、自分は所詮ただのサンタクロースにすぎない。神ならばまだしも、自分にはプレゼントをしてやることが精一杯だった。
そうこうしているうちに、太公望が今回の7件目───最後の家へと、窓から静かに侵入した。
部屋中を白で統一したその子供の部屋は、まるで雪に囲まれたようで、ここが中なのか、それとも外なのか、と錯覚を起こしそうな気分にさせられる。冷たい風が容赦なくその部屋の温度を下げるので、今自分が入ってきた窓を音をたてずに閉めた。
ゆっくりとした歩調でベッドのわきへ寄り、そこに眠る青年の顔を見つめる。青年の長く蒼い髪が真っ白なベッドに散らばり、とても美しく映えていた。
「今年も、…よくすやすやと眠っておる」
そういとおしそうに呟く太公望がここへ来たのは、実は今回が初めてではなかった。
それは、今から11年前の24日の夜のこと───
太公望が見習いサンタクロースとして仕事を始めてから三回目のクリスマスだった(一人前のサンタクロースになるには、20年間ほど見習いとして経験をつまなければならないのだ)。
その年の太公望の仕事はたった1件。収入はほとんどないにも等しいようなものであったが、彼はむしろそれを望んでいた。何故ならば、サンタクロースがプレゼントをする相手は、『プレゼントが欲しくても、さまざまな事情でもらえない子供』だからだ。なるべくなら、こんな仕事がなくなるようなあたたかい世界を、彼はいつでも望み続けている。だがそれは裏を返せば、サンタクロースの存在を完全に否定される世界でもあるのだが。
「12番地、12番地…おお、あったあった」
窓の鍵がかかっていないのを確かめて、そろそろと開けて部屋の中へ踏み込むと、中は一面真っ白で、ポスターも、ツリーも、何もない。なんと、勉強机さえ白いものを使っていた。
色のせいで、そうでもないのに広く感じる部屋の隅に、ふと目をひく色があった。透き通るようにきれいな水色───いや、もっと深い…蒼、だ。
白いベッドに映えるその色の正体は、そこに眠る子供の長い髪だった。長いといっても、肩より少し下につくぐらいか。
その顔を覗き込んでみると、子供ながら美しく整った顔立ちに、思わず一瞬見惚れてしまうぐらいだった。
「こりゃ、アイドル並みだのう…おっと、いかん。仕事をせねば」
日頃から美醜に疎いといわれているわしがのう…とかぶつぶつ呟きながら、枕元に置いてある靴下の中に手を入れて、カードを引っ張り出す。だがそのカードのどこにも、何も書いてはいなかった。
どういうことだ?袋にカードを投げ入れてみても、もちろん返ってくるものは何もない。どうしようかと考え込んでいると、ふいに、赤い服の端が何かに軽く引っ張られた。その方を見ると、ベッドから子供の手が出ている。その手が、服の端をぎゅっとつかんでいたのだ。
寝惚けているのかと、優しくその手を外そうとする。と、さらに強く服をにぎられ、ベッドの中の子供が、閉じていた目をぱちっと開けた。
そして、にやりと笑う。
「サンタさん、つーかまえた」
しまった、と思ってももう遅い。
そう、サンタクロースはこうやって、まれに子供たちに見つかってしまうことがあるのだった。
「おぬし、わしを惑わしたな。白紙のカードなんぞ入れおって」
じろりと、恨めしそうに子供を睨む。何故ならば、サンタクロースは子供に見つかってしまうと、その年の給料がもらえないからだ。
その子供は、いまだにサンタクロースを逃すまいと、服の端をにぎり続けていた。
「だって、サンタクロースなんて、ただの幼稚な作り話だと思ってたからさ。正体を暴いて、馬鹿にしてやるって思ってたんだ。だから、あれを見て、困ってるうちにつかまえようと…そしたら……」
「つかまえたのは、わしだったと」
「うん。去年も、そうだったの?」
「うむ」
一瞬目が泳いだのを、子供は見逃さなかった。
「…いいよ、嘘言わなくても」
そう言って彼は目を閉じる。
「僕の家のことは、もう知ってるんだね」
確信を込めたその言葉に、太公望が重々しく頷く。
彼の母親は彼を生んですぐに他界し、父親は仕事のため彼が6歳の頃から海外へ行ったきりだ。彼の世話は、何ヶ月かは人を雇っていたが、すぐに「何でも一人で出来るから」と言って断ってしまった。そうして彼は今は、この一人で住むには広い家に一人で住んでいた。
「おぬしは頭が良いのだな…もうわかってしまっただろうから言うが、今年はおぬしの父親はおぬしにプレゼントはしないつもりらしい。仕事で、忙しいんだそうだ」
「───忙しすぎて、僕のことなんてもう頭の片隅にもないみたい」
心底呆れたように、肩をすくめる。
彼によると、去年プレゼントをくれたのは、どうやらまだ父親の仕事が波に乗る前だったから、こっちの知り合いにプレゼントをしてもらうようこっそり頼んでおいたらしい。だが、それから一ヵ月後会社の運命をも左右するような大企画の担当になってからというもの、手紙も何もぱったりと途絶えたそうだ。
「カードが白紙だったわけも、本当は…何も、欲しいものがなかったからなんだ」
「欲しいものが…ない?」
「うん。何も、いらない。わからないんだ…何が欲しいのか」
親の愛を知らない彼には無理もないことだろうと…同時に、そんな欲の欠落の仕方が、逆に愛を欲していることに気付いていないのが、悲しく思えた。
「だが困ったのう…サンタクロースは子供にプレゼントをしなければ帰れないのだ」
そう言って、これみよがしに肩を落として見せる。オーバーアクションは、太公望お得意の雰囲気を明るくさせる作戦だった。
すると子供は、ううん!と叫んで思いっきり首を振る。
「僕には、あなたに会えたことがプレゼントになるよ」
微笑む顔は、やはりアイドル並みだった。
何故かほのかに熱くなった頬に首を傾げながら、ちらりと時計を見やると、もう真夜中の1時をまわっていた。
「むむっ、これはいかん…そろそろ帰らねば」
子供の頭を撫でてやると、名残惜しそうにまた、きゅっと服をつかんでくる。見下ろすと、きれいな紫の瞳が、不安げにこちらを見つめていた。
「来年のクリスマスも…また来てくれるよね?」
「さぁのう…まあとにかく、サンタクロースはこの時間帯にはとっくにぐっすり寝ているような良い子の所にしか来んぞ」
「わかった!ちゃんとぐっすり寝ながら、待ってる」
笑いながら、太公望は心の中で安堵の溜息をついた。これでいつ彼の父親が帰ってきて自分と交代することになっても、しばらくはバレないというわけだ。
(早く、帰ってくればよいのにのう)
そう言おうとした自分の口に、あわてて手で蓋をした。子供は少し不思議そうにしていたが、笑ってごまかした。
(そんなことを言えば…また子のこの気持ちが沈んでしまうではないか)
そう思いながら。
入ってきた時のように窓のサンに足をかけ、今度はソリに飛び移る。子供は宙に浮いたソリを見て、目を丸くしたり歓声をあげたりと、忙しい。
じゃあ、と握手した手をゆっくり離して、太公望の乗ったソリが雪の降る夜空へと上昇していく。
「僕の名前はね、楊ゼンっていうんだ!来年も、絶対、僕の家に来てね!」
楊ゼンの無邪気で強引な約束に微笑みながら、太公望も応える。
「うむ、おぬしも良い子でいるのだぞ、楊ゼン!」
そうして互いに手を振り合いながら、別れたのだった。
その時の子供が、この、今太公望の目下に寝ている青年───楊ゼンであった。
あれから11年が経ち、彼は今では19歳になっていた。
彼の父親は、仕事が大成功してからというもの、その国に定住してしまったらしい。もはやこの家に帰ることは、ないそうだ。
太公望は毎年毎年、クリスマスは必ず最後に彼の家へ行き、実はたぬき寝入りして待っている彼と1時間程度語り合ってから帰るというのが習慣になっていた。
しかし、それも今日で最後。何故なら、サンタクロースがプレゼントをあげるのは子供。未成年の子供にだけなのだ。だが楊ゼンは、来年には20歳になってしまう。だから今回が最後なのだ。
「あの頃と比べると…随分大きくなったのう」
「…あなたは、変わってないですけどね」
太公望の言葉が合図というように、くすくすと笑いながら起き上がる。長い髪をかきあげて微笑むその青年は、成長してより凛々しく、それでいて逞しくなっていた。
いつもはお互いの1年間のうちに起きたことなどを話題にして、笑いあっていたのだが、今回ばかりはそうはいかない。はじめのうちは良かったが、だんだん、お互いに言葉少なになっていく。
太公望はそれでもなんとかして話の調子を盛り上げようとするのだがらしくなくうまくいかず、楊ゼンなどは本当に聞いているのかと疑問を抱きたくなるぐらいあいまいな返事をしながら太公望をじっと見つめていた。
やがてついに耐え切れなくなった太公望が、頬を赤らめながらそっぽを向く。
「そんなに見つめられると…恥ずかしいのだが……」
そう言い終えるとほぼ同時に、ふいに太公望は楊ゼンに腕をつかまれ、ぐいと引き寄せられたかと思うと、そのまま楊ゼンの腕の中におさまってしまった。
太公望はそれに驚いて離れようとするが、楊ゼンはさらにきつく抱きしめる腕に力を込めてくる。痛い、と訴えても、彼はがんとして力を抜かない。胸に顔を押し付けるような格好になっている太公望の耳に、彼のどく、どく、どく、というまるで走ってきたばかりの人のような速い胸の鼓動が聞こえてきた。
「…あなたが…好きです」
切ない響きのその言葉に、太公望の胸ははりさけそうになった。思わずぎゅっと、目を瞑る。
「あなたを、失いたくない…!」
気付いていた。楊ゼンが自分に、特別な感情を抱いていたのは。そしてそれは、自分も同様だった。いつからだろうか───もしかしたら、初めて会ったあの夜からだったのかもしれない。
楊ゼンの声がかすかに震えているのに、太公望自身の心がともすれば崩れ落ちてしまいそうになるのを必死でこらえて、ぽんぽんと優しく楊ゼンの背中をたたく。
「…おぬしも、もう大人であろう?それにわしのことなんぞ、きっとすぐに忘れられるよ」
精一杯笑って言っても、どうしても頼りない響きになってしまう。それに、抱きしめ返すことができずに落ちたままの手が、悲しみに震えていた。
そんな太公望に、楊ゼンは、いいえ、いいえと何度も首を振る。彼の手は、依然として力強く太公望を抱きしめていた。
「あなたといられるなら、僕はいつまでも子供のままでいいです。30年経っても、40年経っても、僕はサンタクロースの存在を信じ続ける。だって僕は、あなたを知っているから。あなたを、忘れられないから。…サンタクロースを信じて、いつまでも子供のままでいます」
言い終えてしばらくすると、楊ゼンの腕に、胸に、ぽたりぽたりとあたたかい雫が落ちる。それは、太公望の本当の気持ちだった。
「バカだのう…おぬしは」
ようやく顔をあげた太公望の頬を伝う涙が、きらきら光ってとてもきれいだった。
「わしだって、本当は…」
せっかく笑えていたのに、また涙があふれて止まらなくなって、楊ゼンの背中に腕を回し、その胸に顔をうずめる。
「おぬしが、好きだ。ずっとずっと…好きだったよ」
声がかすれてうまく言葉がでない。それでも、自分のこの気持ちだけは、ちゃんと相手に伝わってほしいと願った。
目が潤んで、前がよく見えない。ひとつまばたきをして雫を落とせば、今までこれほどまで近くで見たことがあっただろうかというほど間近に、彼の顔があった。そして───唇が触れ合うだけの、優しく切ない口付けをした。
「本当は、のう。きっとおぬしよりも、離れたくないと思っているのだ。案外わしのほうが、子供なのかもしれん」
困ったのう、と、照れながら笑った。その笑顔が可愛くて、楊ゼンはもう一度、愛しいサンタクロースに口付けをした。
真夜中の1時をとうにこし、2時にも近づいていたが、太公望は帰る気にはなれなかった。
「帰って、仕事の報告をしなければならんのだ…」
とか言いつつ、
「でも、離れたくないしのう…」
と言ってはうなだれる。
二人はいつものようにベッドに寄りかかって座っていたが、ただひとつ違っていたのは、お互いぎゅっと手をつないでいることだった。
「帰らなくていいですよ。僕が許します」
「いや、おぬしに許されても…」
あはは、と二人でから笑いするが、この深刻な事態には心底笑えなかった。
お互い、ようやく気持ちが通じあったというのに。
お互い、こんなにも離れたくないと思っているのに。
きっと夜明けまでには、無情にも、サンタクロースの国から使者が迎えに来るだろう。
そうなったらもはや、強制送還されるに違いない。
「こう見えても、僕剣道の成績は良かったんです」
「だめだ。向こうに被害を出すわけにはいかない」
「じゃあ、やっぱり帰るんですか?」
「うぐ…」
ああだ、こうだ、いやでも、と言い争っているうちに、太公望は眠くなってきて、ベッドに沿って体を仰け反らせてあくびをした。すると、伸ばした手の先に、何かがあたった。
───それは、いつも白紙のカードが入っている靴下だった。それを手繰り寄せて、靴下の中に手を突っ込む。
「今年もまた、白紙なのか?」
そこで楊ゼンはふふ、と笑い、太公望の手を離して肩を少し抱き寄せた。
「今年は違いますよ。僕の率直な気持ちを述べてみました」
「ほう…?」
何が書いてあるやら、と、カードを表にして見ると、そこには『太公望』と書いてあった。
「本当にそうですからね。僕が欲しいのは、あなたです」
そう言われて、見つめられると、さっきは向き合っていられたのに今度は恥ずかしくなって顔が真っ赤になってしまった。
「も、もしかしたら、わしのぬいぐるみでも出てくるかもしれんのう〜」
なんて冗談を言いながら、そそくさと顔を隠しつつカードを袋の中に投げ入れた。
すると。
突然、窓の外に浮いていたソリがまばゆいばかりに光りだしたと思うと、直後、袋とともに、風に吹かれる砂のように雪に溶けて、消えてしまった!
「なっ…!どういうことだ!?」
ソリが最後のひとかけらまでとけてなくなってしまうまで、太公望も楊ゼンも唖然として動けなかった。だが空から降る雪に混じって一枚の紙が太公望の頭上に落ちてくるのを楊ゼンがつかんで、白い息をはきながら読んだ。
「解雇状…太公望、あなたはサンタクロースとしての素質が全くといっていいほどないので、25日付でサンタクロースを辞め、これからは人間として生きること…元始社長より……って、なんですか、コレ」
へんてこな文章ですね、と笑いながら、驚く太公望の目前にピッと差し出す。やがて太公望も笑いだして、あのじじいは一体どこから覗き見しとったんだ、と悪態をついた。
「うーむ…これで、職も、帰る手段も、ぜーんぶ失ってしまったのう」
「僕がいますよ」
「そうそう、おぬし以外だ」
いつにもましてわざとらしいため息をついて、こみあげてくる笑いに口の端を緩ませながら。
「家もないのだがのう〜…おぬし、どこかタダで住める家の心当たりはないか?」
上目遣いの可愛らしい視線の先にあるのは、しあわせそうで、うれしそうな、楊ゼンのこれ以上ないほどの微笑み。
「この家なんて、どうですか?」
「ふむ…確かにこんな広い家におぬし一人で住んでいるのはもったいない。では、わしも一緒に住まわせてもらってよいかのう?」
「喜んで…師叔」
二人はそうしてもう一度口付けをして───しあわせそうに、抱き合ったのだった。
きっと二人は30年先も、40年先も、もっと経ってもずっとずっとしあわせでいるのだろう。
今年のクリスマスは、二人の奇跡に…『Merry Christmas』♪
*END*
うわ…ツッコミどころ満載!なクリスマス小説になってしまいました…
ハッピーエンドしか書きたくない!と頭が指を勝手に操作して、ポカホン○スとかみたいな感じには…どーーーしても出来ないのでした…。
だって、だって、離れちゃダメだもんね〜〜〜!!!(←楊太といって最初に叫びたくなるのはこの言葉。)
とりあえずUPUP…修正は後日…誤字脱字とかあるのかな…見るの大変っす……
→誤字脱字修正作業:1月1日(こんな日になにやってんの・・・)