疑惑で魅惑









 それは、封神計画実行中であるにもかかわらず、大変のどかなある昼下がりのことだった。


楊「天化君、一つ聞きたいことがあるんだけど」

天「何さ?」

楊「いや…あの、キミって…」

天「?」

楊「……師叔と一緒にお風呂入ったことある?」

天「…は!?」














天「はぁ…じゃあ楊ゼンさんはスースがもしかしたら女の子かもしれない、って思ってるのさ?」

楊「だ・だってトイレででも見かけたことないだろう…?」

天「あー、そういやそうだったような」

楊「きっと師叔は性別を隠しているんだ。いくら智謀の高い人でも、中身は女の子となるとどうしても僕たちには引け目を感じてしまうからね」

天「…!」

楊「きっとあの暑苦しい道服も、性別をごまかすため…」

天「よっ…、よ……!」

楊「そうだ!そうだったんだ!!」

天「よよよよっ、楊ゼンさんっ、後ろ!!」

楊「…へ?」


 いやに怯えたような忠告を受けて、くる、と振り向くとそこには。

 額に青筋を立てながら、殷の誰かさんのように大気を震わさんばかりのオーラを発する、噂をすればの彼が…。


太「…なにを戯けたことを言っておるのだ……!?疾━━━ッッ!!!」


 どっかーん!!!(←楊ゼンに向けて打神鞭最大出力)












 
天「でもスースよぉ、そー言われてみればオレっちも不思議に思うさ。なんで肌を見せたがらないのさ?もしかして、本当に…まさか?」

太「馬鹿者。そんなわけあるかい。……天化よ、誰にも他言せぬなら、おぬしにだけ教えてやる」

天「…わ、解ったさ」

太「あれはまだわしが30代に差し掛かった頃のことだった……」












 
〜回想〜



普「望ちゃん、温泉行かない?」

太「おおっ、勿論行くぞ!」



 
 ガラガラ、ピシャン(←温泉はいりま〜す)。

普「初めてだね、望ちゃんと温泉なんて入るの…(さりげなくピトV)」

太「そうだのう、気持ち良いのう〜…。酒でも欲しくなるわ(スススと避ける)」

普「そう言うだろうと思って、頼んでおいたんだ。ちょっと待ってて」

太「うむ」



 
太「普賢のやつ遅いのう…。……ん?だんだん人が多くなってきたのう」

太「………」

太「…くぅ」



 
普「ごめんね。お待たせ…って、望ちゃん?どうしたの?」

 口まで湯船に浸かってブクブクしながらむくれる太公望。

普「ごめんってば。後でいいもの奢ってあげるから、ね?」

 そうじゃなくて。うぅ…(///)

太「…皆、デカイのう。いや、アレが普通のサイズなのか…」

普「は?……あ(漸く理解したようだ)」

太「なんか、わしのって誰よりもちいさくないか?」

普「……ッ」

太「(突然雰囲気の変わった普賢に怯えながら)…普賢?」

普「望ちゃん…」

太「!」

普「可愛いっ!可愛すぎるぅ〜〜〜Vvv」

太「ギャ〜〜〜ッ!!!」

〜回想終幕〜












 
太「あれ以来、人前に見せるのが恥ずかしくなってしまって…。だからお風呂とかは誰もいない時を見計らって入るのだ」

天「スース…。可愛すぎさ……」

太「(天化にハナピンしながら)…。それにのう、楊ゼンなんぞに見せたら、普賢のときどころの沙汰ではなくなってしまうやもしれん」

天「同感さ…」












 
 2人の横の土煙の中でかろうじて打神鞭をかわし、全てを聞いていた楊ゼンはというと。


楊「ふふふ…。師叔がやっぱり男の子だったというのは僕の予想が外れましたが、ならば!僕はあなたがお風呂に入るのを見計らって、ご一緒させて頂きます!待っていてくださいねVvv」


 と、決意を新たにしたのだった………。










*END*


うわ、思いが募って何故か総受に…。楊太に普太にてんすーっすか?
タイトルからして見る気を失いかねない…;
解りにくくてスイマセン、ただ望ちゃんの(アレの)可愛さをアピールしようとしたら、こんな結果に(死)
まだえっちしてない楊太さんです。
ほぼセリフのみ(殺)何を考えてんでしょうかね希瀬は…。
いつも書いてる楊ゼンとはなんか別人ですが、本当はこんな馬鹿で変態な楊ゼンさんを書きたいんです。
精進します(笑)