アンパンマソ
第3話


前回までのあらすじ
私の名前は河北あずさ。恋に勉強に大忙しの高校1年生。実はハンドボール部キャプテンの前田先輩にあこがれてるの。だけど友達はみんな、私がクラスメートのサンペイと付き合ってる、と思い込んでみたい。もう!勘違いしないでよね!あいつは只の幼馴染!腐れ縁よ!!…だけど、なんでかな。最近、あいつの事ばかり 考えている。ふと気づくとあいつの事を見ている。あいつが私以外の女の子と 喋っているのを見ると、胸が痛くなるの。…これって、恋なのかな?
えー、そんなへっぽこな前置きとは全く無関係に、物語は続く。

「きやがったな!バイキンマソ!!」
気づくと、アンパンマソの周りは数十人の警官に包囲されていました。(日頃からアンパンマソは、警察官の事を「奴らは町のバイキンだ!」とののしっていました)

アンパンマソは、 自分を正義の味方だと信じ込んでいるので、
「死兆星は、うぬの頭上に落ちるのだ!」
と、警官たちに殴りこんでいきました。
「くらえ!アーンパーンツ!!」←パンツは3年間洗ってません

次の瞬間、アンパンマソの体は、数十の鉛の玉によって穴だらけになっていました。警官たちが一斉射撃をしたからです。(容赦無い様ですが、頭がポリ袋製のラリった男が踊りかかってきた事を考えると、当然の行動でしょう)もちろん頭のポリ袋も被弾し、空いた穴からトルエンがぴゅーぴゅー流れ出て、さながら噴水のようです。
「ひっ、ひぃ!アンパンがぁ!オレのアンパンがぁー!」
流れ出るアンパンを、必死でかき集めようとするアンパンマソ。
「ひぃ!死んだばーちゃんが襲ってくるよぅ!顔が変形するよぅ!血管の中で蟲が蠢いているよぅ!」
早くも、トルエン切れによる禁断症状が出始めるアンパンマソ。もはや逮捕は時間の問題と思われたそのときです!

バシィィィ…!

どこからともなく飛んできた、新しいアンパン入りのポリ袋が、アンパンマソの頭にクリーンヒットし、穴だらけのそれと入れ替わり ました。するとアンパンマソは見る見る回復(?)しだしました。
「有機(溶剤)百倍!!」←決して勇気百倍じゃありません

アンパンマソはだらしなく開いた口元から、涎をだらだら流しながら、“世界に奥行きが”、とか“広がりが”とか意味不明な事を言っていました。
「“トンデ”るよ!!オレは今“トンデ”いるよぅ!!下界に“蟲ケラ”どもが見えるぞっ!!ひどく怯えた“蟲ケラ”どもがっ!!うひゃひゃひゃ○△□※…」

かくして半時間もしないうちに、数十人の警官は2トンを超える粗挽き肉へと加工され、その中心で佇んでいるアンパンマソはすでに廃人になっていました。そしてその荒野に佇む一人の老人。
「ついに巨星がおちたか…」

(奴が町の公僕を壊滅させてくれたおかげで、これからはパン工場の仕事がやりやすくなる。奴が今までに増やした顧客もいるしな。それにこの挽肉のおかげで、 チーズの餌代も浮く。トルエン中毒者の畜生の割には、良く働いてくれたよ…。お前はまさしく強敵(とも)だった!)

こうして、シャブおじさんは末永く幸せに暮らしましたとさ。

コレニテドロン

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