さて今回はいよいよ、核心に触れてみたいと思う。
そう、1997年11月に終了した"火曜日版サザエさん"の主題歌についてである。
この"火曜日版サザエさん"の主題歌にこそ、日本国民のすべてを単一思考の従順な羊へと改造せんとする、恐るべき政府の陰謀が隠されているのだ!
* * *
♪窓を開けましょ ルンルルル 「窓」は心理学において「目あるいはコミュニケーション」の象徴とされる。 ♪呼んでみましょう サザエさん ここではさらに、視聴者に対し"窓を開けたらサザエさんを呼べ"という"事後催眠"までをも施しているのだ。 ♪明るい窓の お向かいさん ……?? ♪にこにこ顔出す 愉快な家族 !! ♪うちと同じね 仲良しね きゃーっ! ♪私もサザエさん あなたもサザエさん あばぴょーん!! ここまでの文章を読んだとしても、読者のなかにはまだ「本当にサザエさんの主題化に陰謀が隠されてるとは思えない。筆者の誇大妄想、被害妄想ではないのか?」と疑いを持っておられる方がいるであろう。 ♪笑う声まで同じね ヒッポロ系ニャポーン!! ついにここに、国家主導による恐ろしい陰謀「一億総サザエさん化計画」の存在が明るみにでたのである!! しかし、すでに時は遅かった。 ♪ワッハッハッハッ 同じね |
ついに、このときがやってきた。
日本政府はついに、日本全国民に対するイニシアティブを取る手段をその手中に収めたのだ!結果、この物騒な昨今に於いても、カギのかかってない裏口から平気で三河屋が入ってきてもなんとも思わないほど、他者に依存しきった人間を生み出すのである。
そして、政府の次なる計画は、なんの罪も無い無邪気な子供に、バイオテクノロジーを駆使した生体改造を加えるという恐ろしいものなのだ!
労働力・生産力強化のためにギミック改造を施され、歩くたびに「ステレテテン♪」(*1)という異音を発する体にされてしまった「タラちゃん」。
『“言論”こそが計画を妨げる唯一の脅威』とする政府によって言語能力に重大な障害を人為的に与えられ、いつまでたっても「チャーン」「ハーイ」「バブー」(※2)の3語しか喋れない「イクラちゃん」。
『産めよ増やせよ』の政策を推奨すべく、“年中パンツ丸見せ”で街を練り歩かされる「ワカメ」(この計画は現実に“コギャル”という形で世に蔓延している!)。
学校での教師による体罰(廊下に立っとれ!)や、家庭での父親によるドメスティック・ヴァイオレンス(バカモン!+げんこつ)にも為す術なく、耐えることしか許されない「カツオ」。
これらの子供はすべて、政府の悪魔の政策の生み出した、言ってみれば現代の「チャウシェスクの子供達」なのだ。
我々は、この哀れな子供達のためにも、サザエさんを糾弾しつづけなければならないのだ!
「サザエさんという国民的アニメを利用した、政府の陰謀はついに明るみに出た!さあ諸君!今こそ立ち上がり真実を主張するべし!(当然・義務)」
コレニテドロン
耐食性の大きな、クロム系またはニッケル-クロム系の合金鋼。
語源は「さびない」「汚れない」を意味する “stain(錆)”+“less(〜ない)”+“teten(接尾詞)”。
クロム18%、ニッケル8%の一八-八ステレテテンが代表的。
フィリピンパブに対抗して近年、葛西周辺に出没し始めた華僑系パブ。
北京パブ、広東パブ、四川パブと並ぶ中国4大パブの一つ。
経済特区ならではの租界情緒あふれる雰囲気が人気。
ただし、上海蟹一匹で8万円を取られた、などの被害報告も絶えない。
→ 第四回
初出:2001/01/11
修正:2001/03/15