-NHK教育放送-


たんけんぼくのまち

みんな、「たんけんぼくのまち」って知ってる?
え、しらないの?マジで?

昔、NHK教育でやってた社会科の番組で、「チョーさんなる怪しげなメガネ男」が出てきて、「特に仕事もせずに外をほっつき回り」、最後に「高速で地図を書く」つー、番組なんですけど。
思い出した?

 

なんか、他のNHK教育の番組同様、やっぱりこの番組も見てて違和感があるんだよね。
だって考えても見ろ。

そもそも、チョーさんがヤバイ。
なにしろ、自分から「チョーさん」とか名乗ってるからね。
自分で自分に「さん付け」するな、っつーの。

さらに、たまたま立ち寄った町の、たまたま立ち寄った八百屋に雇ってもらおうという根性もヤバイ。
しかも住み込みで。
まあ、そんな怪しげな奴を雇った八百屋のおじさん・おばさんはもっとヤバイんだけどね。

 

つーか、チョーさんはどう見ても、その年齢に見合った常識というものを携えて無いんだわ。
八百屋で仕事をしている最中、「野菜は何処から来るのかな?」とか呆けたぬかしたと思ったら、「よし、調べてみよう!」と仕事放って市場に直行。
「そうか、野菜は市場から届いていたのか!」って、そんなこと小学生でも解るだろ!
アンタ一体いくつやねん。

で、次週には、「市場にある野菜は何処からきてるのかな?」とか言って、またしても仕事放って畑に直行するわけですよ。
仕事をせんか、仕事を。

毎週毎週、工場やらパン屋やらに突入して、アホみたいに基礎的な流通機構を「そうか!そうだったのか!」と大仰に理解するチョーさん。
常識がないという以前に、何らかの学習障害があるんじゃないか、とさえ疑いたくなってくる。

しかも、 1年間かけてやっと利口になってきたと思ったら、春にはまた"リセット"されちゃってるんだから性質が悪い。

 

しかし、そんなチョーさんにも、他人には真似できない特技がある。
そう、「地図を超高速で描ける」って事だ。
アレはすごい。
模造紙一枚分の地図をものの数十秒で書き上げてしまう能力は驚異的だ。(しかもカラー)
しかも なんか、晩年には瞬間移動まで身に付けていたし。

チョーさんは多分、サヴァン症候群(※)だと思う。

 

ところで、NHK教育はこの番組を通して、子供達に一体何を教えようとしていたのだろう?
知的ハンディキャップをもった青年が幾多の障害を乗り越えて、ついに地図の高速描写を体得するまでを描くヒューマン・ドキュメンタリーだったとでもいうのであろうか?

否。

「たんけんぼくのまち」は平和というぬるま湯に浸りきった小学生達に、日本が国際的なテロの標的となっているのだという危機感を持たせるための番組なのです。 いや、マジで。

 

そもそも、「チョーさん」は北○鮮のスパイなんですよ。
だって名前が張(あるいは趙)さんだもん。

つーか、そう考えると、チョーさんの意味不明な行動も全部説明がつきます。

単純な流通の構造をしらなかったのは、共産圏で教育を受けてたからです。
資本主義経済の知識がなくても仕方がないですね。
それに、パン工場や畑を見学したり八百屋に勤めたりしたのは、本国の食糧不足を解決するためとしか考えられないですよ。
愛車は、北の技術の走力を結集して作られた「朝鮮自走式二輪車3号」(略して「チョーさん号」)。
犬嫌いっていうのもアレだ、入管法違反の不法入国だからですよ。
犬が警察の暗喩である事は言うまでもないし。

そして、日本で得た情報を一枚のレポート(たんけんちず)にしたため、本国に送っているわけです。

そうとは知らない八百屋のおじさん・おばさんも、「将来はチョーさんに店を継いでもらいたい」などとスッカリだまされるわけです。
こうして日本社会に溶け込んでいるスパイの存在を、小学生達に教えているわけですよ。

スパイ天国と揶揄される日本を憂い、未来を担う子供達にスパイに対抗すべく教育を施すNHK教育。
まさに「キング・オブ・教育番組」!
やっぱり、NHK教育ってセンスあるよなー。

 

コレニテドロン

 

※サヴァン症候群

知能障害を持つ人間が、ある事柄に対して異常な能力を発揮する症状のこと。


初出:2001/09/30〜10/31
修正:2001/12/10


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