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居酒屋関連アイテムのさまざま

 
 第1回 提灯  第2回 ビールジョッキ  第3回 イカの塩辛  第4回 ”居酒屋”と名の付く本

居酒屋に関連するアイテムのさまざまをちょっと集めてみました。(写真はグーグルイメージ検索からです。無断拝借お許し下さい)


第1回 提灯 

綺麗なものあり、ちょっと気にかかるものありです。居酒屋に提灯が好まれるのはなぜか。照明器具やインテリア以外に、祭り感覚があるのかも。

(追記:上の写真の提灯はどんなものなのだろうか。出所や名前、説明などを一覧にしてみました。

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したHPへ行きます
名前等 備考
1 丸形提灯 いかにも老舗寿司屋の店頭にありそうだが、飲食店などに様々な
物品を提供する会社の商品。この提灯はスーパー・デパート>>販促・演出>>はた
というカテゴリに属している。
2 小田原提灯 提灯といえば小田原提灯がまず思い浮かぶ。が、小田原ちょうちんぶらさげて♪という歌は
浮かんでも具体的にどんなものかはよく分からないのではないだろうか。
などと偉そうに書いてみたが、小田原提灯は江戸時代の旅人にとって優秀な旅のお供だったようです。
3 一色大提灯 毎年8月に諏訪神社で行われる大提灯まつりの模様を写したもの。大きさとしては日本一らしい。
写真に登場しているのは宮前組の提灯らしいが、種類としては6組12張(提灯の単位)あるらしい。
そしてそれぞれの提灯に謂れがあるらしい。詳しくは写真クリックで。
3 九長提灯(ビニール製) 飲食業に限らず様々な商品を提供している会社の商品。ここは見ているだけで面白そうです。
なにかのイベントで意外なものが必要になったときなどここは重宝しそう。
提灯が便利装飾アイテムとして使用されている一例だ。
4 名古屋提灯 工芸品としての提灯。この名古屋提灯は明治の初めには貴重な輸出品だった時期もあったとか。
吊り下げ用と据置き型があるようだ。
5 (仮)頭先が持つ提灯 遠州地方(静岡県西部)に伝わる無形民族文化財,遠州大念仏にて頭先が持つ提灯です。
葵の紋に惹かれて選んでみました。詳しくは写真クリックで。
6 伊勢の提灯 伝統工芸としての伊勢の提灯。中央の家紋入りの提灯をアシストするように左右の三色提灯がはさむ。
水戸黄門の一場面を思い起こさせるようです。(家紋は違うけど)
7 小石提灯山笠 HPによると、1953年に一度終わっていたこの祭りは1997年に復活しているようだ。
昔のように町内を担いで廻ることはできませんが」とあるのが気になる。40年封印されていたのは
このあたりのことになにか関係があるのだろうか。それにしても12段の提灯はすごい。
8 宵祭(提灯祭) 巻藁船に飾られた提灯は一つ一つは小さいがその集合体は鮮やか。ディズニーランドのナイトパレード風。
9 大舩鉾の提灯 HPによると、「これまで大舩鉾の名前の入った提灯がありませんでしたが、今回新たに作成し」とある。
提灯は日本的イベントには必需品というのを知らしめる一言だと思った。
10 (仮)赤い提灯 日牟礼八幡宮に日常的に置かれている提灯のようです。祭りの一場面かと思ったが、通常の照明器具のようだ。一つ一つの無名性が心地よい。
11 龕灯提灯(がんどうちょうちん) 屋号などがない無骨な外見はお忍びの目的で使われたようだ。内部でロウソクが常に垂直になるように出来ていて、懐中電灯のはしりのようなものでもあったらしい。
12 室内用提灯 住吉 いわゆる盆提灯です。盆提灯というのは詳しく知らないが、死者の供養のための提灯。仏具の会社の商品の一つで、
これに家紋を入れてくれるそうです。「住吉」というのは大阪の住吉大社に関係しているんだろうか。
13 まもるくん(キーホルダー式) 携帯用防犯ブザー、まもるくんです。佐賀県防犯協会で優良機器として認定されているようです。
御用提灯というのも提灯から連想されることの一つです。売っているかどうかは不明。
14 歌舞伎提灯 提灯の名工、三好正信さんの作品。工芸としての提灯界になくてはならない存在のようだ。
提灯に音楽を取り入れた”提灯楽器”というものまで考案・制作されたそうだ。
15 提灯(IN横浜中華街) 綺麗な写真だったので拝借しましたが、写真投稿のようなHPからだったので詳しいことは載っていません。
この提灯がそれかは分かりませんが、中国提灯の世界は凄そうです。人や動物を提灯で作ってしまうようです。
16 (仮)案内提灯 Googleイメージ検索で再度調べたところ、なぜか見つからなかった。たしか個人の方が街角の面白い
ものという感じで撮影されたようで載せるのは心苦しいのですが…。
微妙に間違えたカナがアジア的で面白く印象的。メニューの豊富さをキャッチの文句に使うという意外性?も良い。

 作っていて妙に面白かった(自分が)この表。提灯の多様性、奥の深さはただものではないという感じだ。この表の提灯は色々な形態のものが乱雑にあるだけなのだが、これだけでもその多様性の一端が分かれば幸いだ。
 提灯の歴史、文化、伝統など調べればいくらでもあると思ったが、今回は提灯という言葉でのWEB検索はしていない。
 と、書いているうちにこれをやり始めた動機である居酒屋との関連を忘れてしまっていた。…これはやはりそれぞれに店のインテリアとしての選択ということになりそうです。データは全くないが、使っていない居酒屋も多いだろうし。一つ言えるのは提灯が置いてある店はなんとなく大衆的なところが多いような気がします。(01/11/10記)

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第2回 ビールジョッキ

 ジョッキという言葉はどういう意味だろうか。〔jug から〕ビール用の,取っ手のついた大型のコップ。(新辞林 三省堂)ということらしい。ジョッキという言葉の中に既にビール用のという意味が含まれているようだ。たしかにジョッキにジュースなどを入れて飲むことは一般的にはしない。まさにビール専用グラスなわけだ。専用のグラスがある飲み物というのはそれだけで誇らしい感じがする。ジョッキに取っ手がついているのは無用に体温が伝わらないようにという配慮なのだろう。

 それぞれのジョッキの説明等を以下の表に記してみました。

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したHPへ行きます
名前等 備考
1 ジョッキ生(中) ある店のHPより拝借しました。中身はハートランドのようです。
グラスの太さが貫禄十分で気にいったので選びました。
2 永見ビアジョッキ 陶器製のビアジョッキは泡のきめが細かそうでいい。夏には器の外側に水滴がついて涼しげだし、
冬には鍋物の横に合いそうだ。
3 泡タル型ビールジョッキ 石垣島の琉球ガラスの製品。「戦後アメリカ軍により持ち込まれたコーラ、ジュース瓶などを利用する
ことにより急速な発展を…
」とあるから再利用から発展した面もあるようだ。南国の浜辺で飲むビールに合いそうだな。
4 陶器製カンパイジョッキ 値段は外見のわりにかなり安め。合羽橋問屋街の会社が営む商品。ドイツ風のものは本当にこんなふう
に模様が多いんだろうか。ざっと検索してみると本当らしい。蓋付きというのも結構あるらしいが、豪快に
グビグビ飲むドイツのビール好きのイメージとは合致しない。ドイツ人は本当にこんなので飲んでるのかなあ。
5 樽富かまたのジョッキ 樹齢200〜250年の天然秋田杉から作られるそうだ。値段は結構高め。「ビールの冷たさを逃がさず、泡が消えません」とHPにあるが、なにと比べてなのか。でもなんだか説得力がある。杉樽は日本酒でよく熟成や香つけに使われるようだけれど、杉の匂いとビールは合うのだろうか。ビールの泡の発生と壁(つまり容器の素材)との関係はここで理論的に説明されていました。ガラス製でも凸凹があれば陶器製と似たようなことになるという事かな。
6 ボヘミアのビアジョッキ 拝借先のHPにはいくつかの拡大画像があったのでそちらで見たほうがいいかも知れない。鹿が大きくグラヴィール(ガラスの彫刻技法の一つらしい)されているのが見られる。蓋の部分も綺麗にカットされている。かなり高いものなのだろう。
7 (仮)くまのジョッキ 冬物語とグラスに書いてあるので、ノベルティ商品なのだろう。取っ手がくまになっているのが可愛くて拝借してしまったが、よく見てみるとHPに画像の著作権の事がはっきり書いてあった。ので、こっそりと見ることにしよう。
8 (仮)きのこのジョッキ きのこに関する色々なものを販売しているホテルのHPより。食欲の秋にピッタリな感じ。器の不均衡な感じとキノコの曲った感じがあっていて面白い。値段はそこそこするようです。
9 (仮)鴎外のジョッキ 森鴎外が誕生祝いに贈られたものらしい。ずいぶん大きいみたいだが、ここにビールを貯めておいて注ぐ樽のような役割なのかな。
ジョッキという言葉の意味には「水差し」という意味もあるようだし。しかし実際の大きさは分からない。
10 ジョッキさざなみ 小 HPによると、「錫のジョッキは中の冷気が器の表面に伝わりやすいため、ビールを注いで間もなく表面にたくさんの小さな露が結びます」とのこと。取っ手の角ばった感じや色が無機的なイメージだが、汗をかくように露が出てくるとかわいらしいのだろう。
11 保冷樽型ジョッキ サッポロビール園特製のジョッキだ。素焼きらしいが、上部は釉薬がかけてあるようなので口当たりも安心。泡のきめこまかさも期待でき、保冷機能もあるので、なかなか良さそうだ。
12 雪だるまジョッキ 北海道の真保郵便局が町おこしに行った数々の雪だるま関連品の一つ。親子のように二つ並んだ写真はかわいい。泡がうまく立つのかは不明。しかし「昭和61年12月、日本で初めて雪だるまをふるさと小包に仕立てた」というからこちらの方がすごい。下に珍しいふるさと小包として総務省HPにあったものを載せておきます。


【参考】 珍しいふるさと小包の例 平成12年度(ここより拝借)

ふるさと小包 利用数
雪だるま (北海道) 2,602個
すず虫飼育セット(群馬、愛知、兵庫、徳島、愛媛) 8,235
ヤドカリ飼育セット(群馬、愛知、兵庫) 2,057 
錦鯉 (新潟) 144
かいこ飼育セット(島根) 524

 ビールジョッキは日本ではそんなに歴史がないだろうから、奥の深さのようなものは今一つ感じられなかったが、商品としての多様性がある。(ドイツのビアジョッキは奥が深いかもしれないが、ちょっと見た限りあまり好きじゃないな)ビールを美味く飲ませるのが至上の目的でそこから色々な素材を試している感じだ。
 陶器製のは泡がきめ細かいのがいいが、ビールの色が上からしか見られないのが一番痛いところだ。凸凹なガラスで作ったジョッキというのが理想だな。でも洗うとき危険だ。



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第3回 塩辛

 料理そのもののバリエーションもいいかと思い、酒の肴の代表格の塩辛を選んでみた。いろいろな材料で作った塩辛があると思うけれど、今回は定番といってもいいイカの塩辛に注目。全国でいろいろな通販(というかネット販売)で買える塩辛があるだろうと思い、その商品的特徴などをみてみようと思います。塩辛という言葉を辞書検索してみると、

しおから【塩辛】
魚介類の肉・内臓・卵などを塩で漬けて発酵させ,うまみを出した食品。主に酒の肴(さかな)とする。(新辞林 三省堂)


ということだ。塩辛いという言葉の基にもなったのであろう塩辛は塩分も高めだから、食べ過ぎには気をつけたい。
(ちなみに容量を食うので、冒頭のアニメ風はやめてちっちゃい絵だけにしてみた)

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名前等 容量・値段 備考・HP説明から得たマメ知識
気仙沼発 いか塩辛 250g  1,480円(税込) 見た目が全体に赤茶色な感じ。イカが厚く切られていていかにもおいしそう(しゃれじゃないんだが…)
いか塩辛(白造り・赤造り・黒造り) 不明 拝借先のHPでいきなりは買えないみたいだ。
イカの風味を生かすため皮をを付けたまま仕込んだ「赤造り」、皮をむいて仕込んだまろやかな味の「白造り」、イカスミを加えてコクを出した「黒造り」の三種がある。 ということらしい。なるほど。写真では白造りと黒造りにはそのようにラベルに書いてあるところをみると、赤造りが塩辛というラベルのもののようだ。赤造りが塩辛の標準的な作り方なのだろうか。
手造りいか塩辛 250g 650円 (消費税別) 「いかの胴肉だけを使い、うす塩に押え充分に熟成させた通の塩辛です」とあるようにイカの身の大きさが目立つ。
「いかのふるさと」函館。 函館はイカのふるさとというのは本当か。


…途中になっていますが、追加する気になったらまた…

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第4回 ”居酒屋”と名の付く本

 居酒屋の本はいろいろとあるでしょう。太田さんのような客の立場からの本(と一括りにはできませんが)、居酒屋を仕事としている人への指南本、そこを舞台にした小説。
 さまざまな出版物があるだろうと思います。そこでとりあえず、何も考えずに本のサイト「アマゾン」にて、”居酒屋”という言葉で検索をかけてみました。そこでヒットしたなかで個人的に気になった本を拾ってみようと安易に思いつきました。ちなみにサーチの指定は「和書」にしています。それと太田さんの本はこの場合、除外対象です。

書名・著者 出版社・値段 頁数・出版年 レビュー等から得た情報
「居酒屋」 ゾラ (著), 古賀 照一 (翻訳) 新潮文庫 ソ 1-3・\705 615 p (1970/12/01) レビューによると、一人の女性が堕落して行くさまを描いた自然主義文学の物らしい。居酒屋という舞台はどう関係しているのか。もちろん未読。
「着実に儲ける!こだわりの居酒屋/喫茶店開業マニュアル」 岩本 光央 (著) 双葉社・¥1,300 239 p (1999/12/01) よくある経営本の類と思って、著者の岩本氏の他の著作を見る。すると、「日本人になりたい在日韓国人」という本があって、岩本氏が在日韓国人であることが分かる。本の中身にはそのあたりがどんな風に反映されているかは分からないが、なにか興味をそそる。もちろん未読。
「ちゃらんぽらん男、居酒屋をつくる」田中秀嗣(著) 新潮OH!文庫・¥657 331 p (2000/10/01) 田中氏は他に「ポンじいさんのおとぼけ日記」という童話らしき物も書いている。夢多き脱サラ野郎という感じで、素敵だ。脱サラ組というのはレビューに書いてあった。本書は夫婦二人三脚の居酒屋奮闘記であるらしい。もちろん未読。
「酒菜―居酒屋の料理476」柴田書店書籍編集部 柴田書店・¥4,400 332 p (1995/01/01) プロ向きの料理本のようだが、レビューによるとプロでない方もこの本をみて、店の味を再現できたらしい。一度パラパラとめくって楽しんで見たい。もちろん未読。


 と、ここで居酒屋の経営本やらレシピ関係の本ばかりが並んでいて、今ひとつ面白くないと思っていたところに意外なコンセプトの本が現れた。

「居酒屋占い―メニュー選びで来週の運勢がわかる」 別冊JUNON
摩弥 (著)
主婦と生活社・¥457 79 p (2000/08/01) 著者の摩弥氏は他の著書を見る限り、居酒屋に精通している感じではない。一時期流行った動物占いや寿司占いに便乗した企画のような気がするが、なかなかの選択眼だろうか。別冊ジュノン恐るべし。それにしても副題の「来週の運勢がわかる」ということからして、本として出版しても何か意味があるのだろうか。もちろん未読。


 検索結果は113件と出ましたが、37件目にしておちがついてしまった感があるので、今日はこれぐらいにしてみます。まだいろいろな本があるようなので、気が向いたときに追記したいと思います。(02/5/11記)

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