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 全国居酒屋紀行 スクロール(でいいのかな)文字などの履歴(自分のメモ書きですが…)


 スクロール編

時期 内容
2002.9.12〜 全国居酒屋紀行ファイナル(遂に最終シリーズ)が9月12日よりスタート!
2002.5.27〜 続全国居酒屋紀行は17回でいったん終了。三ヶ月後の9月に再開の予定だそうです。つなぎ的役割として、なぎら健壱さんが登場のよう…
2002.4.22〜 全国居酒屋紀行公式HPで掲示板が設置されています…番組ファンならとっくにご承知?
2002.2.3〜 「2ちゃんねる」で全国居酒屋紀行のスレッドが少し伸び中…。俺居酒屋紀行という言葉が面白かった
2001.12.28〜 太田氏の新刊「新精選東京の居酒屋」(草思社)が発売中!
2001.12.18〜 12・20、21時より、全国居酒屋紀行「スペシャル2」放送!(リピート有り)僕は投票してないけど…
2001.10.16〜 太田氏、居酒屋通として貧乏脱出大作戦に出演していた模様…


 お知らせ編

時期:2002.9月
全国居酒屋紀行ファイナル
人気シリーズ、居酒屋紀行の最終シーズンが遂にスタート

 番組開始から4年、これまでに訪ねた居酒屋は200軒に迫ろうとしている人気シリーズが、遂に最終シーズンを迎える。
 12(木)の放送では、千葉県船橋市を訪ね、昔から珍重されている、江戸前の魚をツマミに飲める居酒屋を紹介。また、26(木)放送の栃木県宇都宮市からは、美味しい日本酒と肴を求めて町を散策。さらに、数多くのカクテルバーが点在する、この町ならではの情報も届ける。

(書くのが遅くなりましたが、ファイナルのお知らせを。千葉・栃木と関東の未踏地?からのようです。文章は「ITSCOM magazine 9月号」から転載しました。)


時期:2001.9月頃
続全国居酒屋紀行1・2 遂に復活!全国の居酒屋を巡る旅が再スタート!
居酒屋評論家、太田和彦を迎え全国の居酒屋を巡る人気シリーズが再びスタート。
9月11日(火)は、まだまだ古き良き下町の雰囲気をとどめる月島。今回はそんな月島の路地裏を散策しながら
居酒屋を巡る。また、25日(火)からは、恵比寿ガーデンプレイスの誕生で、オシャレな街として変貌を遂げた恵比寿を紹介。
ビールの街として賑わう恵比寿の名居酒屋を探る。 (ITSCOM 9月号より転載)
上の情報はITSCOM(旧東急ケーブルテレビ)マガジン9月号の情報を転載させていただきました。居酒屋評論家という肩書
を太田さんはどう思うのでしょう。始めの2回は東京からスタートのようで、下町のいい雰囲気を居酒屋を媒介に伝えてくれるのでは
ないかと期待が高まります。タイトルは”続”できましたか。ゾクゾク続いて欲しいものです……。
本日、9月11日(ITSCOMに限ったことかもしれませんが)いよいよ続全国居酒屋紀行が再スタートしました。うーん…。変わらないまったり感がやはりいいです。
変わったのはオープニングタイトルの映像がモザイク風になったところぐらいでしょうか。月島で有名な「岸田屋」はさりげなく外されていましたが太田さん、気には
していた模様でした。今回の月島は銀座に近く、太田さん自身の思い出と日本人ならではの郷愁が一致した感じで、しみじみと楽しい回でした。


時期:2002.5.17号(週刊朝日掲載記事)
 いつものようにナンシー関さんの連載を読もうと、週刊朝日を手に取ると、グラビアのページで居酒屋の記事が。これは太田さんが絡んでいるのでは…と思い見てみると、当然のごとく太田さんが執筆していた。記事は太田さん推薦のお馴染みともいえる居酒屋数店の紹介と、居酒屋全般の近況・解説といった文章が載っている。
 グラビアのページであるので、写真が多く見ているだけで楽しい。活気あふれる居酒屋の光景、巨大な煮こみ鍋が大写しになった鮮やかな写真。写真をアップする手段がないので、文章だけでも転載させていただきます。(無断転載の為まずい場合はご一報を…)


居酒屋は”深化”している 太田和彦

 いま、東京の居酒屋は大変おもしろい。チェーン店ではなく、大人が自分の懐で日本酒と肴を愉しみに行く店だ。
 理由の一つは黄金時代を迎えた日本酒だ。地酒ブーム、吟醸酒ブームを経て、有史以来いまほど日本酒の質が高まったことはない。全国至るところから次々に名品が登場し、昨日の有名ブランドも今日はその地位を脅かされる。ファンにとっては、銘酒居酒屋を歩いて次々に飲み比べ、品評し愉しめる良い時代だ。
 またグルメガイドや食べ歩きで、客の舌のレベルは昔とは比較にならぬほど上がり、飲食店は高い水準を求められている。
 さらに不況の時代となり、バブル期の有名店よりも、はるかに質の高い料理を格安に出す店が続々と生まれ、客を集めている。デフレの今、質は良く、値段は安くは当たり前になった。
 そういうハイレベルになった客の要求にこたえるように、居酒屋にも最新の銘酒と最高の肴を良心価格でそろえた”深化”した店が登場してきている。
 最近の日本酒は、酸度の高いフレッシュなうま口生酒タイプに人気があり、この特徴は料理に合うことだ。つまり昔のように塩辛ひとつで酒ばかり飲むのではなく、酒も料理も等分に楽しむようになった。
 たとえば、明るい店内に女性客も多い代々木上原の「笹吟」や、酒ぞろえ、魚ともに素晴らしい月島の「味泉(あじせん)」はこの”深化”した居酒屋の代表だ。
 また銘酒を格安でいろいろ試したい向きには、虎ノ門の「鈴傳(すずでん)」は天国だ。人気の「十四代」をもっとも早く出した一軒がここだ。まだ新しい市谷の「嘉多蔵(かたくら)」は酒焼酎の逸品をそろえ、昭和レトロ風の小部屋をつなぐ店内には若い人も年配も集めている。
 一方、古くから続く居酒屋も大変な人気だ。居酒屋好きに知らぬ者のない大正14年創業の森下「山利き(”き”は七が森のように三つの漢字)」や明治38年創業の神田「みますや」は通い詰める客が後を絶たない。一人客が多いのは、自分の決まった居場所で飲みたい、自分の心の不動のよりどころが欲しいからだ。
 不安な世の中に、酒を飲み、友と心を開き合う。いつもの居酒屋で一人放心し、自分を取り戻す。これほど平和なことがあろうか。レストランは胃袋を満たすところだが、居酒屋は精神を満たすところだ。そのとき東京ほど個性ある居酒屋のそろった町はない。
2002.5.17号(週刊朝日グラビアページ掲載)



 転載しておいてなんだけれど、「レストランは胃袋を満たすところだが、居酒屋は精神を満たすところだ」といった表現はあまり好きじゃない。居酒屋至上主義(造語だけれど)という感じで。人はどこででもある程度はくつろげるし。でも素晴らしい居酒屋はたしかに存在するし、そういった店を知っている太田さんはかっこいいと思うのである。