おまけのページ

新全国居酒屋紀行が五月をもって、一時的ではあるが終了した。そこで9月再開を待って、その間暇ネタ企画ということで太田さんがやらなさそうなことや行きそうにないようなところ(あくまで想像上)へ行ってみたと仮定してのウソ話をちょこっと書いてみる事にしました。(あくまでウソ話ですので…だいぶ趣旨が違ってきました…)

おまけ目録
その一「ゲーセン」
そのニ「ガチンコトークライブ」
その三「名物おやじのラーメン」
その四「暑気払カレー」
その五「こんな全国居酒屋紀行はいやだ」
その六「残留ビールを混ぜたビール園」
その七「月刊『東京人』特集−居酒屋で飲む−」 


その一 「太田さん、ゲーセンへ行く。」の巻

 全国居酒屋紀行のロケがいったん終了した太田和彦氏は、ほっとしていた。2年近く、全国各地を訪れ居酒屋を紹介するこの旅は自分の趣味と実益を兼ねたものといえ、酒を飲む事が仕事になりつつあることに若干違和感を感じないことがないでもなかった。「酒を飲んで、居酒屋を放浪する旅をお仕事にもつとはいいご身分ですね」などと皮肉を含んだ言葉を言われたこともあった。そういった事情は脇においても、問題なのは最近増えた仕事の量である。数々の雑誌の連載、大学の講義、その他にも新たな本の企画など目の回るような忙しさの中、ほっとくつろぎを感じることは少なかったのである。
 
 とある夕刻、出版社からの帰り道、いつもの居酒屋に寄ろうとしたところ隣りにゲームセンターができているのに気づいた。渋い提灯や、品書きが出ている居酒屋の横に、でかでかと電飾の看板が飾られ、「50円均一」とある。店の前には一昔前に流行ったプリント倶楽部(プリクラ)がおかれ、何人かの女学生達が群がっていた。この機械はかつて、飲み仲間と一緒に酔った勢いで撮った事があるので知っている。写真の枠が居酒屋風なものがあってなかなか面白く、今でも気に入って財布の中に入れて持ち歩いている。しかし、ゲームセンターの中に入ってじっくりゲームをしたことはない。最近は、ゲームも昔のような単純なものではないようなので、気後れは感じるが昔ながらのマージャンゲームでもいいからちょっとやってみよう。
 
 中に入るとゲームの台にむかって黙々と時を過ごす若者達で不気味な威圧感が漂う。昔は、不良のたまり場という印象もあったゲームセンターだが、学ランの昔風な不良も少なくなり、誰もが同じように見えなくもない。うち一台のゲームがあいているので見ると、「ぷよぷよ」とかいてあり、画面上方から風船状のものが落ちてきて、下に積み上げて行くのだが、なにかある法則でその風船達が消えていくようになっているらしい。これをちょっとやってみようと硬貨を投入してやりだすが、今一つ法則がわからない。
 
 しばらくやっているうちに、隣りの男が突然話しかけてきた。「あ、もしかして太田さんじゃないですか。こんなところにいらっしゃるとは意外ですね。居酒屋紀行見てますよ」と言うのである。その男は仕事の途中にちょっと寄ってみたという感じの青年で、突然の私の出現に嬉しそうで、しきりと話しかけてくる。「太田さんも、ゲームセンターなんかにいらっしゃるんですね」とさも意外そうな顔で、その青年は言う。「いやあ、たまたま、隣りの居酒屋に入ろうと思ったんだけど、魔がさしてね。ゲームセンターも様変わりしたもんだね」と答える私。(前、ゲームをやったのは懐かしのインベーダーゲーム…)青年はゲームに詳しいようで、ちょうどやっていた「ぷよぷよ」のコツを教えてくれ、手本の技を見せてくれた。鮮やかに消えて行く風船状の玉の数々におどろいていると、「これでも僕はゲームに詳しくはない方ですよ。ぷよぷよはかなり前に流行ったゲームですが、暇つぶしには楽しいものですから、太田さんもこのゲームちょっと練習したらどうですか」と言われた。「なかなかかわいいキャラクターだし、ゲームもコツが分かれば楽しそうだね」といいながら、私は小一時間このゲ ームにはまってしまった
青年よ、ゲームもいいが仕事もしろよ、と心の中でつぶやきつつ、私は久しぶりのゲームセンターを後にしてなにかちょっとした充実感を感じたのであった。(オチがない…01/6/30記)



そのニ 「太田さん、ガチンコトークライブを見る。」の巻

 その日太田氏は浮かない顔であった。というのも、昼間、9月再開の新×2全国居酒屋紀行の訪問地を決める打ち合わせで、「太田さんのお勧めを優先しますので」と言われていたからであった。最近、居酒屋の新たな開拓をあまりしていない。都内であれば、それぞれの地区にお気に入りの店があるし、そもそも居酒屋チェーンが発達してきた昨今、古くからの名居酒屋というのはなかなか見つからないものである。番組内でも視聴者からのお勧めの店の公募をしているが、これがなかなか番組で扱える店に当たらない。「私は、○木屋○○駅前店がいいです。ここの店員の中にかっこいい人がいるんです…」とか、「『夢』がお気に入りです。店員さんもフレンドリーでメニューも豊富でぜひ太田さんにも来て欲しいです」というので電話で確認してみれば、おかまバーであったり…というようなことが結構ある。
 
というわけで、なんとなく家に帰ってどうしたものかと考えていたのだが、ちょっと気分転換にテレビをつけてみた。画面上では暴走族風な若者が大勢スタジオに集い、壇上の何人かの年嵩の男たち(中には女らしきもいたが)と討論をしていた。これは、一体何を目的にした番組なのかと思ってみていたが、若者達は壇上の先生らしき人達にやたらと食って掛かっているようだ。それにしても言葉遣いがひどい。会話になる以前に、なにか互いにいがみ合っているようで、罵り合いのようでもある。
 新聞のテレビ欄を確かめて見ると、今見ている番組はTBS系の24時間番組の中のガチンコトークライブというものであることが分かった。壇上の先生らしき人達は番組内で行われている色々な塾の講師をしている人達で、一人は調理師のような白衣を着ている人もいた。
 見ていると、ある若者が、「煙草や携帯電話は大人が作ったものなんだから、使い方のマナーも大人が教えるべきだ」などと甘えたことを言っているものがいて、テレビとはいえ困った奴がいるものだと思った。こんな事を言うものは自分が成長することを全く放棄しているのを自ら申告しているようなもので、怖いくらいだ。
 
 そうか、こういった若者を説教するような、あるいは説教されることを望んで人々が集まる居酒屋も有るかもしれないな。いわゆる名物おやじ、女将といった店だ。自分としてはこういう店主のキャラクターで持っているような店はあまり好まないのだが、番組の新機軸を展開するにはこういった人物重視の店の紹介も悪くはないかもしれないな…。
 考えているうちに眠くなって、布団に入ってしまったが、特にあの白衣を着た薄毛の男などそれっぽくていいかもしれないな…。なんの店なのか分からないが。
(グー…スー…01/7/1記)



その三 「太田さん、名物おやじのいるラーメン屋へ。」の巻

 昨日見ていた番組の白衣の男は一体なんなのか。朝から太田氏は気になっていた。居酒屋紀行の関係者から電話があり、そのついでにその事を聞いてみると、スタッフは割合にラーメンに詳しいらしく、その方面では有名なラーメン屋の頑固おやじであるということが分かった。頑固というのはどういうことなのか、味に対するこだわりなのか、客の食べるマナーに文句をつける口うるさい男なのか、演技としての頑固で店の売りを見出そうとするパフォーマンスであるのか、色々と面白そうであるので一度行ってみる事にした。
 数日後、都内近郊にあるその店は、駅からも遠く交通の便が良いとはお世辞にも言えない。がバス停を降りて、その店を探そうとして見ると、行列ができている店があり近づいてみると目的の場所であることがわかった。並んだ人達はなにかの儀式を受けるかのように静粛にしており、ちらと眺めた店内も一心に麺をすする人々の姿が見え、一様に静の世界が支配している。なにかよくわからないが、静かにラーメンを食べることに異論はない。ラーメンは特に好む食べ物ではないが、行列もかなりなこの店は味も良いものであるのだろう。
 順番がきて、席に座ってみると外から見る以上に人々の声がしない。周りをちらと見てみると、張り紙がある。メニュー以外に、「私語厳禁」「強い香水禁止」「携帯電話店内禁止」など皆の沈黙の理由がわかったのだが、食欲が見る間に萎縮していくのがわかる。そうこうしていると、テレビの取材が来ているようでピンマイクを付けた若い女性レポーターがカメラマンと共に店内に入ってきた。一応取材は許可しているらしい。席に着いたレポーターは店の様子をカメラマンに向かって、語りかけている。「…皆さん、静かにラーメンに集中しているようですねェ。ちょっと隣りの方にお話を伺ってみましょう」といきなり私に話を振ってきたのだが、注文を済ませて待っている私は手持ち無沙汰なこともあって、応じてみた。
 レポーター「ここへはよく来られるんですか?」
 太田「いえ、これが初めてです。」
 店主「私語は止してくれないか。それと、あんた香水がきついんだよ。味がわからなくなるんだよ。こっちは一生懸命作ってるんだ、出ていってくれ」
突然、インタビューは打ち切られ、店主の鋭い声が店内に響く。インタビューは店主の許可がなかったものかもしれないが、言いかたがひどい。女性レポーターは言い返す。
 「インタビューはやめにしますので、すいませんでした」謝るものの、店主は「香水のことを言ってるんだよ。出てってくれ。」さらに女性も言う。「そんなに匂うようなものは付けてきていません。」店主「俺は匂いに敏感なんだよ。他の客に迷惑だ。出てってくれ。」
 店の雰囲気が悪くなる事を恐れ、女性レポーターは肩を震わせながら外に出ていった。インタビューに応じた自分にも責任の一端はあると考えた太田氏は「すいません。注文キャンセルできませんか。それとあなた、客には客への対応というものがあるんだ。」店主「もう、作り始めてるんだから、代金は貰うが食べるのは自由だ。」といい、ラーメン代を要求する。
 太田氏は謎をかけるように「いい人、いい酒、いい肴」と小声で言い捨てて、店を後にした。店主はそのつぶやきを聞き、その風貌を思い起こすうち、その人物が知る人ぞ知る太田和彦氏であることを悟るのであった。ひそかに太田氏の全国居酒屋紀行を楽しんでいた店主は、「…自分には味を良くする以外、選択の道がないんだ。せっかくいらした太田さんには俺のラーメンを食べてもらいたかった。ああ、せっかくの機会が…」
 一方、太田氏は「せっかく遠出をしてみたのだが、予想以上に偏屈な男だったな。だが、匂いに敏感と言うのはうそではないな。私もレポーターの女性の香水のきつさは気になってはいた。だが、やはりがんこ親父の路線で店を探すのは止そう。」では、どうしたらいいだろう。家に帰るまでの電車の中で考えてみたが、先ほど店主に言った「いい人、いい酒、いい肴」という三原則を守る以外にないことを改めて感じたのであった。(ああ、炎天下にラーメン…01/7/3記)



その四 「暑気払にカレーなど…」の巻

 7月の異常ともいえる暑さが引いてきた関東地方。特にお盆の少し前ぐらいの時期はなかなか過ごしやすかった。とは言っても、まだまだ夏らしい暑さがぶり返すことの多いこの時期、辛いものなど食したくなる事がある。三越本店の近くに辛さで評判の、少しばかり謎めいた印度カレーの店があるとのことで行ってみることにした。
 地下鉄を降り、地上に出てくると昼間のコンクリートの照り返しで湯気が立ち昇ってくるような暑さだ。制服姿のOL達や手ぶらのサラリーマンが昼飯を食べ終わってそぞろ歩く時間帯、気温が一番上がる。目指す店はビル街の中にあって、目立たないがツタの絡まるなかなか趣のある外観の店だ。扉をあけて、テーブル席だけの店内に入ると先客は一人、気さくそうな店のおばさんが「カレーでいいですか」と聞いてくる。「はい、お願いします」と答える。奥の厨房へ「いっこ〜」と呼びかける。そう言えば、ここはカレーしかメニューがないとのことだった。それでいっこ、にこという呼びかけになるのだろう。机に目をやると、よくソースなど入れるビニール状の瓶があり白い粉末が入っている。
水を持ってきてくれたおばさんに何が入っているのか尋ねると、「粉チーズです。辛かったらこれで調節してください」とのこと。なるほど、これは辛そうな気がしてくる。
 カレーが来るのを待っているうちに、一人客があり、その次の客が入ってきたとき、おばさんは「すいません、今日はもう終わってしまいましたので」といい、早々と表の入り口の鍵を閉めてしまった。出口はもう一つあるようで、最初にいた客がレジを済ませてその出口から外に出ていった。
 そうこうするうちにカレーが運ばれてくる。汁気の多い純インド系のカレーだが、ジャガイモや人参のかたまりは大きめである。スープ状のルーをすすると、様々なスパイスの香が口に広がる。2、3口食べているうち、顔全体が熱くなるような辛味が襲ってきた。水を飲み、言われたように粉チーズを若干振りかけて味を調節する。
 辛味は幾分マイルドになった感じだが、あまりかけて辛味を消してしまうのはもったいないので、その辛味(うまいが麻薬的とも言える)に体を任せるように食べ尽くした。ご飯が余りかけたが、少し残ったルーで無事完食。レジで支払いの際、「美味しかったです」というと、おばさんは嬉しそうにしていた。「ルーが切れたら終わりですので…」とも話してくれた。また、機会があれば食べたいのだが、ランチの値段としてはいささか高いのかもしれない。
 店の外に出て、しばらく散策しているとここらあたりの路地にも居酒屋が散見できる。働く人(働かなくても)の憩いの場、居酒屋はどこにもあるし、そういう意味では居酒屋紀行のネタ探しに苦労する事はないのかもしれないな。 (今回は単なる自分の話しか…01/8/27記)



その五 「こんな全国居酒屋紀行はいやだ」 (たけしメモ風)

ビートたけしの番組「元気が出るテレビ」でかつて面白かった「たけしメモ」というコーナーがあった。番組の最初に5分ぐらいしかやらないのだが、このコーナーが一番笑えるところだった。「こんな○○はいやだ」という題目に対して、××な○○という感じで展開して行くだけなのだが面白い。(××の部分はもちろん嘘です)太田氏に失礼かもしれないけれど、これの居酒屋紀行版でもと思いました。(どなたかネタを思いついた方、連絡下さればありがたいです、載せますので)

・登場シーンで、毎回芸能人のものまねで出てくる太田氏。
・全国居酒屋紀行といいながら、自分の行動範囲の居酒屋しかまわらない。
・居酒屋2軒目の後半あたりから、愚痴が出てくる太田氏。
・サイダーやコーラなどジュース類しか注文しない太田氏。
・ウインナー炒めを某番組で批判していたが、実はひそかに愛好している太田氏。
・恵比寿の麦酒記念館で一杯100円の発泡酒でねばる太田氏。
・1軒目を出て2軒目の店を探すが、スタッフ共々迷子になりその日のロケは中止。
・「スタッフが食べてしまいましたので映像がありません」というお馴染みのテロップが最近ないことを悲しむ番組ファン。
・地方都市に訪れたが、それらしき店が見当たらず仕方なく場末のスナックで済ませてしまう。
・店内の他の客に「味はどうですか、よくいらっしゃるんですか」とレポーターの如くしつこく質問する太田氏。
・味の表現が「まったりとしているがしつこくなく…」などと某グルメ漫画の影響をもろに受けている太田氏。
・店外で店の感想を述べている太田氏の脇で聞き耳を立てている店の主人。
・店に入った途端、取材であることを意識しすぎて過剰サービスに走る主人。
・店を固定して、毎回ゲストを呼び、それぞれの人生観などを語り合う。

(とりあえず終了、あまり面白くないか…01/10/21記)



その六 「残留ビールを混ぜたビール園」

 居酒屋紀行登場店で問題が発覚したらしい。北海道サッポロビール園で飲み放題コースを選択した客に限ったことであるみたいだが、前日に残ったビールを少しづつ足していたらしい。朝日新聞1月26日朝刊の記事を引用してみます。

「飲み放題に残ったビール」 以下小見出し 「工場直送」看板サッポロビール園 気の抜けた前日分を混ぜる 10年間、500_ジョッキに20〜30_ずつ
札幌市東区の「サッポロビール園」で昨年2月まで約10年間、タンクからつないだホースに残った生ビールを容器に集めて冷蔵し、翌日の飲み放題コースの客のジョッキに少量混ぜて出していたことが分かった。25日に札幌市保健所などが調べたところ、衛生上の問題はなかったが、同園は工場直送を売りものにしており、園の責任者は「質の落ちたものを提供したことに間違いなく、申し訳ない」としている。

 同園によると、タンクから注ぎ口までのホース(ビニール製、最長4b)内に残ったビールをプラスチック製容器に移して冷蔵保存し、翌日500_リットルのジョッキに20〜30_リットルずつ混入して飲み放題コースの客に出していた。単品での注文客には、混入していなかった。
 同園では一日に約二千gの生ビールが消費され、毎日約20gがホース内に残るという。混入は慣行的に行われていた。昨年二月、同園を経営する「新星苑」(本社、東京)からやめるように指摘があり、やめたという。
 同園の飯島研二総支配人は「いったん空気に触れビールの生命である炭酸が抜けた商品をお客様に提供し、大変申し訳ない」と話している。
 札幌市保健所は25日、事実確認のため施設を確認し、職員から事情を聴いた。「ホースや移した容器が洗浄されていたので、衛生上の問題はなかった」としている。
 同園は66年、サッポロビール札幌工場の敷地内に開業。ジンギスカン料理と工場直送の生ビールの組合せが人気を呼び、観光客ら年間約70万人が利用している。
 北海道消費者協会の島田昭吉専務理事は「工場直送の生ビールを飲みに行った消費者に品質が落ちた、いわば売れ残りを提供するのは信義違反。北海道の食品のイメージが悪くなるのが心配」という。


いいことか悪いことかはともかく(いいことではないか)、タンクから注ぎ口までのホースに意外なほどビールが残留するのを狡猾に再利用したというこの話。10年間もなぜその根本原因を解決しようとしなかったんだろうか。ホースに残ったビールが一定時間経つと、タンクに逆噴射で戻るような装置とか、そもそもホースを短くするとか。
 あと、突然発覚したのもよく分からない。告発というやつかな。
 サッポロビール園のHPを見たところ、謝罪文を載せている。衛生上の問題はなく、すでに取りやめていることから「これからは絶対にしないからよろしくお引き立てを」というような感じだ。しかし、北海道消費者協会の理事が言われているようにイメージの問題が大きい。ビール園といえば、札幌の食の一つの象徴のような感もあるのだから。



その七 「月刊『東京人』特集−居酒屋で飲む−抜粋」

 古本屋でちょっと前の雑誌が並べられているのを見ていたところ、月刊の雑誌「東京人」で「居酒屋で飲む」という特集がやっているのをみつけた。2002年4月号である。そんなに時間がたっていないのに、もう定価の3分の1で買えるのはありがたい、ということで購入。
 「居酒屋で飲む」という特集の内容は以下のものである。

文士、居酒屋で酔う (町田康、立松和平、島田雅彦、椎名誠の各氏のお勧め1軒と比較的短い文章が見開き1ページに展開)
太田和彦の今宵はこの店で 太田氏推薦の5軒の紹介(写真が主体、紹介店は十条「斉藤酒場」・神田「みますや」・秋葉原「赤津加」・北千住「大はし」・根岸「鍵屋」)
酩酊談義(座談会) 「センセイ」の居酒屋はどこ? 川上弘美×川本三郎×太田和彦 (「センセイ」とは川上氏の近作「センセイの鞄(谷崎潤一郎賞受賞)で登場した居 酒屋のイメージを語っていることから)
作家が愛した居酒屋の物語 ・前島純子 (登場店は3軒:鶯谷「鍵屋」・自由が丘「金田」・恵比寿「さいき」)
酒、肴が美味い新世代東京の居酒屋 ・藤田千恵子 写真・八幡英文 (5軒の紹介)
落語の世界で酒を飲む ・林家こぶ平 ・イソノヨウコ
精選「東京酒肴繁昌記」おすすめの店 (11軒紹介、太田氏の連載のなかから精選したもの)

 とりあえず目次をメモしてみました。内容についてはまた追って…。(02/5/21記)

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