2000年 6月の有意義な日々

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6月25日(日)  

 修羅場です。九月刊行に間に合うか、十一月にズレ込むかの瀬戸際。

●話題の復刊本二冊、「山尾悠子作品集成」(国書刊行会/山尾悠子)、「星虫」(ソノラマ文庫/岩本隆雄)を購入。だけど当然読む暇なし。買っていつでも読める状態にしておく事で得られる安心感が、僅かに救い。
●選挙、行ってきました。一応、まあ、義務ですから。

 進んだ分だけ、早朝お送りします>担当氏



6月19日(月)  

 昼頃、角川の担当氏よりPHSに電話あり。

担当氏:「あー、高瀬さんですか。イラスト、どうにか決まりそうです。●●さん(注:現段階では伏せ字。ベテランの凄い人)、書いて下さるそうです」
わたくし:「えー! そうですか、よかったですー! それじゃ頑張って続き書きます!」
担当氏:「頑張って下さい。……ところで、お家の方に電話したら何でも高瀬さんは今、秋葉原に出掛けてるところ だと伺ったんですが……」

わたくし:「え!?(←秋葉原の路上で硬直) あ、いえ、ちょっと要らなくなったものを売ろうかな、とか思いまして……(しどろもどろ)」
担当氏:「……本当に頑張って下さいよ

 ……はい、頑張ります。そのために 「スパロボα 限定版」 も売り払ったところなんですから……。



6月18日(日)  

 とりあえず、書き直した冒頭部分は担当氏に送りました。だけど気合いを入れないと九月刊行に間に合わない。書きまくれ<自分。

●本格的に夜型の生活にしないと、日中は暑さで集中できなくなってきました。不規則な生活の果てに、最近はすっかり昼型の私。
●最近、恩田陸さんの小説を少しずつ読んでます。少し読んでは、自分の仕事に戻り、仕事に疲れると、また小説を読んで……という感じ。何というか、恩田さんの小説を読んでいると、デビュー前の気持ちを思い出すのですよ。小説に対する憧れと言いますか。こんな文章を書けるようになりたいとか。こんな物語を書いてみたいとか。

 とにかく、前に進まないと。



6月17日(土)  上遠野浩平&金子一馬トークライブ

 今日は渋谷のTUTAYAで、「ブギーポップ」や「殺竜事件」の著者である上遠野浩平さんと、コンシューマーゲームの「女神転生」シリーズのキャラクターデザインで有名な金子一馬さんのトークライブがあるのでわくわくしながら出掛けてきました。以前、はやみねかおるさんのサインをもらいそこねた事が悔やまれて仕方がないので、その教訓から今回は事前に朝一番で並び、ゲットしておいた整理券の番号は2番。 完璧です。

 で、渋谷に到着し、整理券順に並んで開演を待っていると、イベントスタッフとして会場入りしていた講談社の担当氏とばったり会いました。

担当氏:「あれ、高瀬くん、何やってんの?」
わたくし:「え、あの、上遠野さんのトークを聴きにきたんですけど」
担当氏:「……何やってんだかなー、君だって作家でしょうに
わたくし:「いえ、でも、上遠野さんの小説に関しては一読者ですから……
担当氏:「まったく……それならそれで、言えばチケットくらい確保してあげたのに」

 てな感じで苦笑されてしまったのですが、いえ、そんな趣味的な用件では編集部にお電話しづらいです……。>担当様。 君も作家なのに、とかそういうのは関係ないと思いますし。というか、こういうイベントはミーハーなノリで楽しまないと。そもそも、私生活で何かにつけ「私は作家として云々」みたいな価値観持ち出すような、「作家さん気取り」してる奴にはなりたくないですしねえ。

 さて、整理番号2番だけあって、開演して場内に入ると私の席は 最前列、上遠野さんの真ん前の席でした。視線をあげれば、そこにはナマ上遠野浩平。「ああー、あの人の頭の中からブギーが〜、凪が〜、スプーキーEが〜、生まれたのか〜」などと内心で一人盛り上がりつつ、そこからちょっと右に視線を向ければそこには金子一馬さんがまさに悪魔絵師という肩書きに相応しく、黒づくめの格好で座っているので「ああー、あの人の腕からギン子が〜、ネミッサが〜、エリーが〜(以下、女性キャラばかり延々続く)、生まれたのか〜」などと胸をときめかせたり。
 トークの内容は、講談社から出た上遠野さんの新刊、「殺竜事件」ついて上遠野さんは執筆動機や執筆時のエピソード、また金子さんはイラスト化される時の苦労や工夫などを色々と語って下さいまして、裏話っぽい雰囲気が楽しいトークライブでした。来場者にはもれなく上遠野さん&金子さんのサイン色紙がもらえたりしたので、お得感いっぱいでしたし。もちろん、サインをもらう時にはしっかり握手をしてもらいましたしね。うわーい、上遠野さんと金子さんに握手してもらっちゃったー! <ミーハーすぎます。

 ……と、すっかりミーハー読者気分で帰宅する途中、家族からPHSに着信あり。聞けば、角川の担当氏から電話が何度もあったそうな。慌てて担当氏に電話をすると、何でもイラストレーターさんに仕事を依頼する際のイメージ用に、新作の冒頭部を送りたいとのこと。うひー! 冒頭部分とか言われましても、推敲後回しにして書き進んでいたから、第一章なんて日本語になってない状態ですよ! ああああああ、急いで書き直さないと……。

 いくら他の作家さんの前では読者でも、自分の仕事の上では、私もやっぱり作家なんですよね、などと当たり前のことにようやく気付きつつ、さ、仕事仕事。



6月16日(金)  リフレインがさけんでる 2

 何だか、ふと頭に浮かんだメロディがこびりついて離れない。

 そのメロディとは小堺一機と香坂みゆきのデュエット曲、「今夜だけ少年に帰りたい」。そんな超マイナーな曲をこのHPをご覧の方のうち何人が知っているかな、とかちょっぴり気にならなくもないですが、とにかく一度気になると聴きたくて聴きたくて仕方がありません。

 ……と、ここまで読んだ時点で 「じゃあ、今日の日記のオチは『そのCDを買いに行ってきました』、だろうなー」 と思ったアナタ、まだまだ甘いです。何故なら私はこんなこともあろうかと思って、すでにそのCDを入手済みだったので。ああ、買っておいて良かった。懐メロばんざい。 さっそく聴いてスッキリするなり。
 あー♪ 今夜だけー少年に帰りたいー♪


 …………。
 ていうか、早く立派な大人になりたいんですけどね、私の場合……。



6月13日(火)  

 原稿〜。

●現在、目の前にニンジンがぶら下がった馬の状態。早く書いたら良いことがあるらしいので頑張ります。

●あ、しばらく日記は更新滞ります。たまーに書いても、今日みたいに味気ない内容になるでしょう。

 一日が短い。短すぎる。



6月8日(木)  

 原稿書くなり。書かねば。

●久しぶりに、自分が作者じゃなくて「一番目の読者」になったような気分がする。書いててとにかく先が読みたいと思ったり、「ここはちょっと直して欲しいなー」とか他人事のように考えたり。しんどいけど、こういうときは楽しい。こんな感覚ずっと忘れてたなあ……。

●本HPをご覧のみなさまにちょっとご相談。私の次回作は現代を舞台にした学園ホラーだったりします。正直なところ、こういう風に刊行前に未完成の話についあれこれて言及するのは好きじゃないんですが……何でこんな話題を出したかと申しますと、先月末からずっと「イラストを誰にお願いするか未定」と言い続けてますよね? 実は今もまだ決まってなかったりするんです。

 そこで皆様にお伺いしたいのですが、「この人に描いて欲しい!」 っていうイラストレーターさん、います?

 私の次回作は学園を舞台に、基本はシリアス、ちょっぴりコミカル、それでいてホラーな雰囲気の物語――としか言えないような状況なんで、考える上での条件は少ないかと思いますが、もしもご贔屓のイラストレーターさんなんかがいらっしゃいましたら、とりあえず私にメールでリクエストをしてみてください。言うだけならタダですんで。万が一その人に本当に決定したらめっけもん、ということで。ただ、すでに他社で「学園モノ」のに類するシリーズの挿し絵を担当されているようなイラストレーターさんだと、やはり無理がありますので(商品としての差別化を図りたいですし)、そこのところはちょっと考えつつリクエストしてくださいね。漫画家さんでもいいんですが、週間連載を抱えていらっしゃるような方だと、スケジュール的にまず無理です……。アニメーターさんなどでも大丈夫だったりとかしますので、「あの人の絵が好きだ! 見たい!」という熱い想いをお持ちの方は、まあ試しに仰ってみて下さい。

 ただし、当然のことながら、リクエストをお受けしてもその通りの方にお願いできるという保証はございませんので、この話題を掲示板に書き込むのはご遠慮くださいませ。不用意に名前が上がりますと、イラストレーターさんにご迷惑がかかるかもしれませんから。

 それでは、皆様のご意見、ご要望をお待ちしてますね。



6月4日(日)  

 ここ数日何だか頭痛がひどいので、バファリン飲んでたんですが、これって何だか 怖いくらいに効きますね。おかげでいまは頭すっきり。でもこの薬、効果が強いせいか成人でも「一回二錠、一日二回」というわりと少な目の用法用量が決まってるんですね。今はほんとにしんどいんで、一日五回くらい飲みたい気分なんですが<やめなさい

 さて、バファリン飲んで脳ミソもビシッと超クール! な気分になったところで仕事仕事っと。



6月1日(木)  

 今日は、うっかり自室の窓を開けっ放しにして買い物に出掛けたら、帰ってきたとき部屋の中ででっかいハチが飛び回っていました。私は虫やら爬虫類やら両生類やらの生き物がとにかく苦手なので、いい年齢こいて泣きたい気分になってしまったのですが、とにかく悪戦苦闘の末にハチを追い出すことに成功して一安心。そこで一句。

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 うっかりで  ハチに入られ  困った日 

6月1日は  うっかりハチday

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 ……などと、これからの暑い季節に向けて 激サブな 納涼感漂う句を詠んでみた初夏の夕暮れ。



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