No Way Out
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what's new
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2002.11.26
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前回のwhat’s newを書いてから、壮絶な忙しさに突入して他のもの全てを投げ打って迎えた3日間の学園祭。期間中、最終日の演奏会本番はもちろんのことその前に開いている室内楽喫茶という喫茶店でも色々と、本当に色っ色と仕事があって、てんてこ舞いの日々でした。結局学園祭中にまともに他の団体の企画を見て回ることはできなかったなぁ。中学も高校のときもそうだったし、自分は学園祭をやる側ではあっても見る側にはなれないのかな、なんて思ったりもします。
そして本番。大学の講堂を拡張して作った特設ステージでの演奏で、音響はもちろん良くはないですし、お客さんだって定期演奏会やサマーコンサートで使用している公共の立派な施設と違って入らないわけなのですが、ステージリハーサルをやったときからなぜかすごく気に入ってしまった場所でした。やっぱり自分たちの身の丈にあった自分たちだけの会場という気分がするからなのかも。本番は必ずしも100%の力が出し切れたわけではなく、楽器のトラブルもあったりで、最高だったか?と聞かれたら多分違うのだろうと客観的には思います。でも、どんなことにでも言えることでしょうが最高という状態はありえないんですよね。最高にどれだけ近づいたかがあるのであって、全てが完璧なことなんてありはしないのだと。最高ではなかったし、やり残したこともたくさんあったけれど、今までバイオリンを弾いてきてこれほどまでに何かをやりきったと思える充実感があったのは始めてでした。夏から本当に自分の全てと言ってもよいものを捧げてきた分はあったな、と。オーケストラで楽しむことを朧気ながら掴めてきた、それだけでも価値のある時間でした。
今後しばらくは燃え尽きつつ、まぁ機械的に技術面を改善しつつ、今度は勉強の方を少し頑張らなければならないかな。この学園祭のおかげで、勉強の二文字は半年近く脳裏をよぎることもなかったわけですしね。
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2002.11.17
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いよいよ学園祭本番まで1週間をきってきて、切迫した気分が高まってきたところなのですが昨日はお茶の水管弦楽団のコンサートを聞きにかつしかシンフォニーヒルズへ。高校時代の先輩がコンサートマスターをやっているし、同じクラブだった先輩が多く乗っているので楽しみにしていたコンサートでした。感想は熱かったの一言に尽きます。先輩のあれだけ熱いコンマスっぷりを見せられたら、感動するなというほうが無理です。久々に音楽に対する情熱を再点火させられたような気分。あと1週間、自分もコンマスを泣かせられるくらいの頑張りを見せたいな、と良い刺激を受けました。
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2002.11.14
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水曜はパートで飲み。久々に調子に乗って短時間に飲みすぎてかなり危ない思いをしたかも。駅から家まで12,3分のところを歩く気にならず、タクシー使っちゃったし。そんなこともあり、学園祭を前にしつつかなり忙しかったり、そのほかにも色々疲れる要素はあるわけで、全体的に少し飽和状態というか、詰まった感じのする今日この頃だったりします。
ちょっと凹み気味の気分を浮上させてくれるのは、意外にも英語の授業でやっている英語の歌。Simon
& Garfunkelの「HOMEWARD BOUND」だったり「AMERICA」だったり「SOUND OF
SILENCE」だったりが今の沈んでいる雰囲気を見事に代弁してくれて、サルベージされるような感覚になります。今学期に入って学校へ行って授業に出るという概念がなくなりつつある自分でもこの英語の授業だけは外せないな、と。
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2002.11.12
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月曜の弦のみの練習が終わった後、トレーナーの先生を囲んで飲み。トレーナーの先生の話を充分聞けたか、と言うと末席だったこともあり微妙なんですが。それにしてもやっぱり適度な飲みは楽しいものだなぁ、と。その後は終電には間に合う時間だったのだけれど、家に帰ったら確実に授業に出なそうな気がしたので大学の近くに住む友だちの家に転がり込んで一泊。出ようと思っていた授業に出て昼過ぎに帰宅。そんなこんなで少し疲れ気味(最近いつもそうかもしれないですけど)だったので、ちょっと昼寝をしようと思って気がついたら8時。おかげで今日はあまりバイオリンを触れなかったな。演奏会が近いし、本当に気合の入ってるはずなのに・・・と反省。明日からまたノンストップで頑張りましょ。
J1昇格・J2優勝を決めた大分の色々なサイトが作っているフラッシュムービーをぼんやりと見ていました。今年はほとんどまともに見ていないJ2リーグですが、やっぱり思い入れが深いのか、そのフラッシュムービーにほろっとしちゃうんですよね。サッカーというスポーツと昇降格というこのシステムが作り出す悲喜こもごものドラマに、その間を漂うクラブのサポーターは翻弄されるわけですが、この気分を味わえるのは知らないでいるより遥かにトータルとして幸せなんじゃなかろうかと思ったりもします。自分ではどうにもならないと分かっていながらも、何かできるとを信じて声を出したり、祈ったりする。それは自分で何かをしている人にとってはとてもばかげていることなのかもしれないけれども、私はそれには意味があると、それに涙し、笑うことは決して無意味ではないと思いたいですね。実際、札幌というちょっとどうしようもなさげなチームを好きになって、それでも自分にとってプラスの影響を多く受けましたし。それまでより感情が豊かになったり、多くの人と気持ちを共有することを実感できたり。・・・そんなことを久々に考えてみました。
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2002.11.10
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今週の週末も気がついたら終わっていたというパターン。必要に迫られてと、全く自発的な夜更かし&早起きも続いていて機嫌は最悪に悪かったりします。せめて9時間の睡眠を一日でいいから与えてください・・・と呟いてみたり。でもあと2週間はそんな暇を作るわけにはいかないんだよな・・・大学生って、大学生って、暇じゃないんですね、今更なんですが。
そんな中で練習を優先したために、東京スタジアムでのヴェルディ対札幌戦は切らざるを得なかったのですが、友だちに誘われて来週は横浜国際でマリノス対市原という、個人的にはモチベーションの上がらないこと著しいカードを見ることになりました。おそらく今年最後の観戦になるでしょう(天皇杯は寒いし、よっぽど意外なチームが快進撃をしない限りは興味があまりないしなぁ)。今年は受験に始まって、大学ではオーケストラに入って、サッカーを見る時間はここ数年に比べて激減しているのですが、今年の生観戦はJ1が3試合、J2が2試合、ナビスコが1試合に、東京都リーグが1試合の計7試合。やっぱり機会は減ってますね。そんな中でJ1の観戦がマリノス対市原で始まって、終わるというのはどうなの?と不思議な気分かも。そんな数少ない観戦機会でも鹿島まで足を伸ばして札幌の降格を見届けてきたのは大きな経験かな。行ったことのあるスタジアムも一つ増えたわけですし。
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2002.11.5
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昨日は、またしてもすみだトリフォニーへコンサートを聴きに。ブラームスのドイツレクイエムで半分くらい夢心地になりながら、落ち着いて過ごせました。その後は、寒くて手がかじかんで動かないホールで練習。
ここ2週間ばかり読み続けてきたドストエフスキー「悪霊」の上巻を読了。引き続き下巻にかかっています。
今学期出席している数少ない授業である英語の授業で、教官がインターネットについて「浅い情報が深い検証もなしに氾濫している。大変良くないことだと思います」・・・とのたまっていました。それ自体は別に否定すべきではないし、事実ではあるのだけれど、久々に「インターネットとは何なのか?」もっと押し進めると「モノとは何なのか?」ということに考えを巡らせてみています。そろそろこのサイトもコンテンツを増やさなきゃ、という時期ですし。多分、そうやって書くことになるであろう文章も浅い考察を垂れ流すだけになってしまうのだから、そのこと自体が矛盾を含んでいるんですけどね。
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2002.11.3
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世間では3連休のようですね。大学生のはずなのに、こちらは休みらしい休みが一日もない状況です。練習ばっかりで。楽しくないことはないですけどね。おかげで図書館から借りた本の返却期限をずいぶん過ぎているのに返していません。わー!山姥に喰われてしまうぞ!(民話風に)
昨日は、演奏会の宣伝のビラを他のオーケストラのコンサートプログラムに挟み込みにすみだトリフォニーホールへ。ついでに招待券を貰ったのでコンサートも聴いてきました。ビゼーの交響曲とシューベルトの交響曲第9番「グレイト」。割と年配の人の多いオケで運営も演奏もこなれた感じでした。
忘れないうちに、最近読んだ本のリスト。又吉栄喜「豚の報い」、宮本輝「月光の東」、カフカ「審判」、ツルゲーネフ「はつ恋」、小松和彦「憑依信仰論」。読みが浅いのか、万人共通なのかは分からないけれども、読んだ小説のストーリーがすぐ頭の中から消えていきます。いつも思うのですが、文学者や学校の教官が長々と細部に渡って様々な小説のストーリーを克明に語ることができるのってどうしてなんでしょうね。とてもそんな芸当私にはできません。・・・村山由佳くらいなら読み込んでいるから可能かも。
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2002.10.29
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本番まであと1ヶ月を切った学園祭でやるオケのチャイコフスキーの交響曲第5番を東京芸大の学生オケが学内演奏会でやると聞いたので、行ってきました。場所は上野の東京芸大キャンパス内にある奏楽堂。高校時代に一度来たことがありました。別にそんなに外向きの演奏会ではない感じで、観客も3,4割くらいの入り。演目はチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番と前述のチャイ5。さすがに芸大だけあってみんなプロレベルの演奏でした。特にチャイ5は自分たちの弾いている音との違いに唖然としてしまうような感じ。もう数ヶ月もこの曲を練習し続けているにもかかわらず、今日聞いて初めてこんなところにこんな音があったんだ、なんて発見があったりして。音程・リズムの正確さ、はっきりした発音、これが響きの澄み具合の差なんだろうな、と思いました。ただ、無料でほぼ関係者だけの演奏会ってこともあったのか、すごく淡白というかあっさり弾いていたのが自分としては物足りない気分だったかも。やっぱりチャイコフスキーですし抑えても抑えきれない感情が出てきて欲しかったな。だから、技術の拙い自分たちのようなオケが何かを伝えられる、アピールできるとしたら、やっぱりそういう一曲にかける想いなのかなぁ、と。だからと言ってテンポを歪めちゃったりしてはいけないのですけれどね。それにしても、自分たちが苦しみながらやってる早回しをいとも簡単に弾きこなして、しれっとしている芸大生に一瞬殺意に似たものを感じてしまいました。
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2002.10.28
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日常生活の方はあいも変わらず、授業に出ずになんとなく過ごしたり、ヴァイオリンを弾いたりしていて、それほどの変化はない一週間でした。年末の過ごし方として郵便局バイトの面接に言ったことくらいしか変わったことはないですね。
日曜日は予定通り鹿島へ。行き方を色々と考えた末、値段的に一番安いという結論に達した電車での往復となりました。・・・しかし遠いわ、鹿島は。行きはまだ直通で品川から一本で2時間30分耐えれば良かったのですが、帰りは乗り継ぎが2回も余計に懸かって、結局4時間近く。本当に気合が入ってなかったら行かなかったでしょうね。
そうして時間をかけて出かけたカシマスタジアムはさすがにサッカー専用だけあり、素晴らしいスタジアムでした。4万人収容のスタジアムのはずなのに、あの近さ、見易さ、そして何より自分がゲームに参加できるような気分になるのは驚きです。これでチームが鹿島みたいに強いところだったら人気が出るな、と言っても無理な話でしょう。大宮や西が丘ももちろん臨場感は最高のですけれど、トップリーグの強豪の持つスタジアムはこうでなきゃな、と思わせるカシマスタジアムは時間かけて出かけて行った価値は十分にありました。加えて、ゴール裏がびっしり埋まった鹿島のサポートの雰囲気はスタイルに好き嫌いはあるにせよ、迫力があって今までで一番アウェイを感じたかも。
さて、少し語るのが辛いのですが試合について。札幌は悪くない試合を見せてくれましたし、気持ちの入ったプレイも多かったと思います。けれども開始直後に熊谷の骨折でただでさえスタメンがベストメンバーから程遠く、ゲームプランまで狂ってしまった鹿島に結局つまらないミスを突かれて後半に追いつかれ、一度は突き放したものの延長に持ち込まれてのVゴール負け。つまり、これが今の実力なのでしょう。勝ちきれない、勝ち方を知らない。そんなチームだったからこそ厳しい結果が待っていたのだと納得してしまうような試合でした。もちろん、そう分かってはいても、小倉が目の前で蹴ったPKではもしかしたら勝てるかも、と思いましたし延長で目の前のゴールにボールが転がり込んでいったときは納得したくない、信じたくない思いでした。あらかじめ予想できていないことではなかったので、涙なんて絶対見せてやらないと思ってました。でも、古川が全く顔を上げずに泣きじゃくる姿を見たときその箍が少しだけ外れてしまって。来年はJ2。厳しいシーズンでしょうが、親近感すら覚えるクラブと対戦できるかと思うと、楽しみな部分があるんですよね。今の私にとってサッカーは生活の一部であってもすべてではありえません。多分、それ以上に大切なことだって普通にあるでしょう。だからこそ、どんな状況であっても笑顔を見せて(まぁそれが歪んだ笑顔であったとしてもですね)楽しんで札幌というチームをサポートしていきたいと思っているかな。実際トータルとして鹿島に行ったことは楽しかったですから。
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2002.10.19
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やっぱり平日は更新できず。なんだかんだ言っても授業が始まってしまうと、自分は授業に出なくても毎日学校へは行くようになるし、それがリズムになっちゃうからなかなか自分の時間が取れないですね。そこまで忙しいっていう印象はないのですが。何しろ一日2コマくらいしか出てないですから。
さて、久々の土日完全オフで今節の札幌対ガンバ大阪の試合はBSで最初から最後まで見ることが出来ました。この頃土日も色々とある日々が続いていたので、札幌のゲームをフルに見ることが出来るなんていつ以来でしょうか。相手のガンバの調子がかなり悪く、雨で万博の客の入りも悪いのでひどくJ2っぽい雰囲気でしたが、内容そのものもJ2下位同士の対戦よりも更に悪かったかなぁ、と。一応試合として成立はしていましたが、その前に見ていたJ2の新潟対横浜のゲームに比べてもつまらない試合だったような気がします。守備的に行ったとは言え、あれほど得点の匂いすら感じない攻撃しかできないと、さすがに辛いです。初先発の新居に期待していたとは言ってもゴール前でボールが混戦になってこぼれたり、何人かフリーランニングして出来た隙を突くという動きがないんじゃ、生きるわけないですよ。元々技術的にはそんなに上手い選手できないですし。個人的にも、チームとしても戦うレベルに達してないな、って感じでこれで降格するんだったら納得するしかないかと。攻めていたときも、NHKのアナウンサーが言ったとおり攻撃の形「らしき」ものしか出来ていないですし、一番見たかった勝利へ向かって戦う姿勢にしたって少しはあったかもしれないですけど、いつものシーズンで残留争いをしているチームに比べてもどうにもならなくても抵抗しようという素振り「らしき」ものしか見えなかったというのが現状かなぁ。幸い東京が神戸に勝ってくれたので今節では決まりませんでしたけれど。それでも来週は鹿島に行くつもりで予定を鋭意調整中です。今行っておかないといつ行けるか分かりませんから。
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2002.10.12
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中村の記者会見はなんで後ろに代表ユニフォームを着た女の子が並んでいるところでやったんでしょうか?なんとも不思議です、とサッカーネタを振ったところで、なんだか札幌は今節もとんでもない負けっぷりを披露してしまったようですね。FC東京相手に0-4で、しかも厚別で敗戦。もう札幌系の掲示板は大荒れです。気のせいでもなんでもなく、Jリーグ記録の最小勝ち点で降格しそう。本当にどうしようもなさそうなので、今年のチームには何を期待していいのやら。ちょっと言葉が見つからないですね。
まぁ、そういう不景気なことは忘れたことにしておいてですね、ね、ね(激しく力説)、今日は新しいラジカセを買ってきました。自分の部屋にあったコンポが随分前から使い物にならなくなっていていつ変えようかという段階だったので、春先に買ったパソコンのポイントが溜まっているうちにヨドバシカメラで買ってしまえという話になって行ってきました。まずコンポにしようか、ラジカセにしようかですごく迷いました。今の生活を考えると、家にいる時間はオーケストラやバイトやらでそう長くなくて、平日だと精々寝るまでの1時間くらい。そうすると、性能のちょっと良いコンポがあっても、自分が寝ている部屋にないとあまり意味がないことになります。だとすると、少し音の質は落ちても持ち運びが可能なラジカセの方がいいかな、と思いもちろん値段とも相談して、シャープのMD-F250に決定。ちょっと妥協だったかな、と思わないことはないですけれど、実物を聞いてみるとまずまずの感触です。寝る時だけだからと割り切れば納得。これからは久々にラジオも聞こうかな。
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2002.10.11
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2学期が始まって1週目の授業がやっと終わりました。出た授業数は半減しているにも係わらず、オーケストラやバイトのリズムとの兼ね合いからやはり疲れた1週間でした。睡眠時間がかなり削られていて、この頃冷え込んできたせいもあり、風邪気味です。毎年冬になると、常時風邪気味で鼻水が止まらなくなって苦労しているのですが、今年もいよいよそんな季節になったのかなぁ、と。そうなるとあまり関係ないですが、熱い緑茶が飲みたくなるんですよね、何故か。そうすると落ち着いた気分になれるような。
まぁ、何にせよ体調だけには気をつけたいですけど。・・・などと言っておきながら一番大事な場面で熱を出したりするのがお家芸なので油断はできません。
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2002.10.10
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週に何回か朝に駅でラッシュ時のホームで尻押しバイトをやっていることは前に書いたと思いますが、そろそろバイトを始めてから3ヶ月近く経っていて、通算で30日くらいバイトをしています。もう今は初めの頃の新鮮さはなくて、決まった作業を手際よくこなして時間が過ぎ去るのを待つだけの正にお金のためのバイトになっています。あまり大した仕事をやっているわけではないのですが、自分の乗客を見ての対応で自分なりに心の荒み具合が測定できることを最近なんとなく分かってきました。睡眠時間たっぷりで、悩み事も少し解決したような日には、少しでも乗客が快適に(朝ラッシュの混雑に快適云々するのは根本的に間違いではありますが)乗っていけるように、声をかけるタイミングも気合を入れて計ったりしますが、今日のように飲み明けで睡眠時間が4時間だったりすると扉に挟まる客がいるといらいらしますし、もう機械的に扉の上のところについている発車ランプ(これが消えれば扉に多少ものが挟まっていても電車は出発することになっています)が消えているのを確認して電車を出してぼんやりと時間の経つのを待つようになります。そうやって自分の心がちょっと荒んでいることに気がつくと、このままだとダメだな、と思って学校に行ってオーケストラ団員の溜まり場や、この頃新築された図書館で寝て、少しでもまともな精神状態を取り戻そうとしたりするわけです。荒んでいても良いことはあまりないですしね。グチは言っても顔はいつも笑顔で、というのが最近心がけていることですから。
ヴァイオリンのチューナー専用マイクロフォンを買いました。ヴァイオリンの駒のところにクリップみたいなものを挟んで、そこから線をチューナーに繋いでダイレクトに音程がチューナーに伝わるようにするわけです。今までチューナーを裸のままで使っていたのとは比べ物にならないほど使い勝手が良くなりました。曲中の音程の難しいところを練習していても効率がすごくあがるような気がします。でも、駒にクリップを挟むということは結局弱音機を付けているのと同じことのようで、付けると微妙に楽器が鳴らなくなるような印象を受けるので調子に乗って使いすぎることはないようにしたいな、とは思いますが。でも、機械でぴったり音程をはめる作業って単調なようでいて意外にはまりますよ。
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2002.10.9
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授業が始まりました。前にも書いたとおり、1学期に比べて出る授業、履修する授業が減っています。加えて1学期の成績が授業にほとんど出席していなかった割にはテストを受けたりレポートを出したりした科目は全て単位が来ていたので、無理して授業に出る必要性も失われてしまい、1日2コマ入れるのが上限になりつつあります。一瞬こんなに楽でいいのだろうかと思わないでもないですが。
今日は、久々に大学の教室でパート練をやった後に、飲み。帰りに人生初めてプリクラを撮ったりして(かなり恥ずかしいな・・・)楽しかったですね。最近やっと飲みをどうやって楽しむか、ということが分かってきたような気がします。失敗はもうしていたりしますから。
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2002.10.6
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7月の末にテストが終わってから、2ヶ月の長―い休みを過ごして、やっと明日から大学の2学期の授業が始まります。その間にもう授業に出ようという気力は元々低かった1学期と比べても全然落ちていて、しかも必修のコマ数が減ったので、履修届には広大な空白が並んでいます。履修届が黒かった1学期ですら出た講義は少なかったのにこのままだったらこれからどうなるんでしょうね?と我ながら心配です。
といわけで、授業が始まっても休み中となんら変わらないような生活を送りそうな雰囲気が漂っている秋休み最後の日曜日ですが、府中芸術の森劇場にTAMA21交響楽団というオケのコンサートへ行ってきました。来年1月の定期演奏会でうちがやるヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」が演目に入っていて先輩の知り合いが乗っていてチケットがただなので同じオケの人たち数人と。・・・すいません、そのうち半分が女の子ですごく嬉しかったです。そんなことはどうでもいいんですけど。プログラムは前述のヒンデミットに、ブルックナーの交響曲7番。全体的な印象としては上手いオケだなぁ、と。弦楽器的にはヒンデミットをほとんどの人が弾いていたこともそうですし、ブルックナーもトレモロが粒が揃っていて綺麗でした。もちろん、音程がちょっと外れていたかなー、という箇所も幾つかありましたがアマオケですから。自分でできないことは人には人に言わないってのは当然のことですし。これくらい自分も弾けるようになりたいな、と行き着くところは結局同じだったりしますが。
とりあえず、前身が札幌系サイトだったのでコンサドーレ札幌の件に触れないけにはいかないですか?本当は触れたくないのですが。・・・、・・・、・・・。いや、負けましたよ。いまだに勝ち点7です。セカンドステージでもなんでもなく、年間で。最近負けることにはなんとも思わないのですけど、あの不調の清水に0-3だとさすがに応えますね。とりあえず来年は等々力で札幌のゲームが見られそうですし、三ッ沢でも、大宮でも、水戸でも、平塚でも、2回ずつ見に行くチャンスができそうなので、見に行く身としては複雑な心境です。
忘れない程度にここ最近読んだ本リスト。吉本ばなな「N・P」、重松清「見張り塔からずっと」、円地文子「女坂」「なまみこ物語」などなど。
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2002.10.2
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半月ほど空きました。その間、主としてオーケストラ関連で日程のほとんどが埋まっていて、弦楽器の集中練習に、5泊6日の秋合宿でした。その間にPost
Komaba Orchestra(略称:PKO)という今入っている大学オケのOBオケに行ったりしつつ、ひよひよと※1暮らしていました。合宿は房総の岩井海岸で、夜中には海へ行って、個人的にも大きな転機になったような、そんな感じのする合宿でした。とにかく、真夜中の海は最高に良いですね。願わくば次の機会は誰かと二人で。そのためにも精進、精進。
その半月の間に一方の札幌の方はどうなったかと言うと、またしても勝ち点が1つたりとも伸びていないですね。このまま本当に勝ち点1桁のままでシーズンが終わってしまうような気がしてきたのですけど・・・、気のせいですよね?サッカー関連で言うと、9月29日に東京都1部リーグのFC町田ゼルビアのシーズン終了報告会にスタッフとして参加してきました。今年も1試合くらいしか見られていないな、と思いつつできる範囲で町田のために、ということで5000円払って正式に後援会員になってきました。少し見ないうちにずいぶんと状況が変わってきてました。 前述のPKOで日本初演されたフィリップ・グラスのヴァイオリンコンチェルトのCDを2,3日前に買って以来麻薬のようにはまって聞いています。NAXOSという演奏の質さえ問わなければ(もちろん良いのもありますけれど)これほどマニアックな品揃えのレーベルはないってぐらいに他にはない曲が揃っている輸入レーベルから出ています。この曲はいわゆるミニマルミュージックと呼ばれているジャンルで、平たく言うと決まった分散和音を繰り返し続けるという現代音楽らしい絶望的な構成の曲なのですが、このグラスのヴァイオリンコンチェルトに関しては(というより私にはミニマルミュージックなんてグラスを聞いて始めて耳にした単語ですし、何も知らないですが)単純な中にも変化があって、繰り返される音形が頭の中に残って離れなくなります。しかも催眠効果があるらしく(私だけですか?)聞いているとどんどん眠くなってくるあたり、最近あまり寝つきの良くない私にとっては手放せない一枚になりつつあります。一部の人たちが熱狂的な支持をする理由がちょっとだけ分かったような気がしました。
※1、ひよひよ:日和見するを短縮した形の日和るの語感が重ねられて副詞化したオケ用語。日和るは一般的に演奏中に弾けない、疲れている、曲がかったるいなどの理由であまりまともに演奏せずにごまかしてやり過ごすこと。転じて与えられた仕事や課題に対して消極的な姿勢で取り組むこと。ひよひよという表現で使われた場合原義のマイナスイメージは軽減され、どうにかこうにかヨチヨチやっているというなんとなく小鳥の雛を連想される可愛い系のイメージを持つ。
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2002.9.18
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横浜戦の直前になって、オーケストラでパート練が入ったりして、結局今回も観戦できず。チケットはいつもスタジアムで一緒にサポートしている仲間に貰ってもらったから無駄にならずに済んで良かったなぁ、と。まぁ結果は、また延長でよりにもよって平瀬に決められVゴール負け。これでいよいよ・・・って感じですね。残留を目指す姿勢もまだ捨ててほしくないですが、ここであまり目先にこだわるのも良くないと思うんですよね。2004年にJ1リーグで開幕を迎えられるかどうかはどの段階で準備を始めるかに懸かっているんじゃないですか?今のJ2には黙っていても勝ち点を計算できるようなチームは一つありませんし。あと半年、来年の開幕に向けてできることをやるべきじゃないかと。そのためにやることは残留を目指すためにやることと何か違いがありますか?ただ結果が出るのが早いか遅いかだけのものでしょう。
・・・ってことを残り10試合の段階で考えてしまうようなとんでもないチームのサポーターになってしまったものなんですが、たった7年間のチームの歴史でトップリーグへの昇格2回、2部リーグへの降格を2回しようとしている日本初のエレベーターチームであるということを他で味わえない得がたい経験ができる、と前向きに捉えられないですか?・・・できないでしょうけど。と・に・か・く、ある意味ですごいチームをサポートしているんだということだけは確かです。何事も前向きに前向きに・・・はぁ
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2002.9.16
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両親が海外旅行に出かけたので、1年ぶりに一人で生活しています。色んな意味で大変ですね、一人暮らしは。飯は外食で味気ないわ(去年は受験中だったのにも関わらず料理に挑戦する余裕もあったのにな)、朝起きられなくて駅のバイトはさぼってしまうわで。多くの人が事も無げに一人暮らしをこなしているのを見ると、純粋に尊敬の念を感じてしまいます、本当に。
そうしている間も札幌は神戸にしっかりと負けてくれたみたいですね。もう怖くてニュース系も札幌関連のサイトも見に行けない状態です。一応、行けるかどうかは危ういですが横浜国際でのFマリノス戦のチケットは購入済みだったりします。18試合で勝ち点7というまぁ、99年シーズンのベルマーレに匹敵する驚異的なペースなのですが、せめてシーズン終了時には99年シーズンのベルマーレの勝ち点13を上回って欲しいというくらいの願いは叶えてくれてもいいんじゃないかと思います。あとは、新居。新居がみたいです。サブで結果を出しているみたいですし、使ってください監督様。とにかく、相手は1stステージ2位とは言え、2ndは最下位のチームですから勝負できないことはないはずですよね?年間順位でダントツ最下位のうちが言えた義理ではないですけど・・・。もう恐れるものは何もないはずでしょ、何度も言っているけれど。ロスタイムで失点したって、シュートが枠に飛ばなくたって、もうそんなの見慣れてるんだから気にするなよ。負けるのだっていい加減慣れただろ?とにかく何か僕らに伝わるプレイをすればいいだけじゃん。今の札幌にそれ以上のことは望んじゃいないし。もうさ、全敗でもいいんだよ。それでも見に行ってよかったと思えるような試合、してくれよ。してくれるよね?しろ。お願いだからしてください。力の限りサポートするからさ。 話を自分に戻して・・・。昨日は3月まで通っていた高校の文化祭へ行ってきました。高校のときに所属していたクラブの後輩たちや、先輩と会って話して。結構、みんな音楽と関わり続けているみたいで、大学のオケでコンマスをやったり、ある人なんかはプロになっちゃったりして。自分は幸せな高校時代を送れたんだなぁと思いました。で、家に帰ってからは明日の練習の後でバイオリンパートの1年生たちが僕の家に来るというので必死で片付けを始めています。19年生きてきて、人に隠すようなことが何もないほど綺麗な生活をしてきたわけじゃありませんし(むしろ人並み以上に汚れてきているつもりですし)、他人には見せたくないものだってたくさんあったりします。そういうものを整理してとりあえず倉庫部屋に放り込んでいくと、本当に自分はとんでもない量の必要ではないものに囲まれて生活してきたんだ、としみじみと感じてしまいます。何が必要で何が必要でないのか。それを見極めるのって大変ですよね。
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2000.9.9
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9月に入ってプチスランプが続いていたりするので、なんとはなしに気分転換で普段はあまり使わない路線に意味もなく乗ってみたりして新宿だの、そこら辺を当てもなくうろついていました。まぁ、とにかく焦るなよ、俺と。
んなさなか、同じ高校から同じ大学に行ったヤツから「暇で仕方がないから、免許でもとらねーか?」なんてメールが来る。大学生活って本当に選択一つで変わるもんだなぁ、としみじみと思って、新宿駅の雑踏の中で「こっちは死にそうに忙しいんじゃ、ボケ」と(さすがにそこまでやぐされた文面ではないにせよ)返信しときました。でも、何をもって暇なのか、何が忙しいのか?それを考えると複雑ですよね。 |
2002.9.7
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桜木町の県立音楽堂で東京交響楽団のベートーベンチクルス※1。3番「英雄」、4番、5番「運命」の3曲。もちろんどれをとっても超名曲なのだけど、その中でも今日良かったのは4番だったかも。アマオケで弾いている身としてはプロの演奏はやっぱり参考になることが多くかったなぁ。その後は久々にステーキを食べて帰宅しました。
札幌の試合をやっているのは知りつつも、「北の国から」を。くそぅ、ビンビン来てるぜ!っていうか内田有紀ってこんなに可愛かったのかと。終わった後にネットでお約束どおりのロスタイム失点での敗戦を目にしました。そろそろ、この現実を受け入れ始めている自分がいて怖いですね。「ロスタイムには失点するものだ」と本気で思い始めているんですよ。ある意味で歴史的なチームを私たちは見ているかもしれないわけです。そういうことも、そういう時期もあるんだと納得するしかないですね。それでもBSで試合は見ようと2時まで待つけどさ。
※1、特定の作曲家の作品や、同じジャンルの曲を集めた連続演奏会のこと。しかし、幾らなんでもベートーベンの交響曲3曲はあり得ないというのは誰もが持っている一般認識。
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2002.9.5
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9月に入って、色々と凹むこと多し。最近午後11時代のしょーもないバラエティを見て笑うしか、発散できなくなってきた。「ぷっすま」とか「プチマリ」とか「プラチナロンブー」とか。レベルがそっち側に向かっていってるのかな。とにかく、まぁそういう時もあるってこと。
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2002.8.31
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等々力に出かける前にBSで始まった札幌対柏を前半30分くらいまで見る。小倉のゴールで先制しても、もう一点入れたとしてもまたロスタイムに追いつかれそうな気がする、とか思いつつ出かけて、帰って結果をチェックすると案の定。そこまでお約束に忠実でなくてもいいんじゃないかと突っ込みを入れる気力すらなくなります。げんなりです。14位の柏相手だっただけに勝ち点1を得たことよりも、差を詰められなかったことが痛いですよ。広島との勝ち点差が縮まったって何の意味もないのだし。延長に入って負けなかっただけよしと考えればポジティブですが、だったらその前にロスタイムに失点すんなよ、と。どうしてこんなことができないのか・・・。
気を取り直して等々力です。高校時代の友達と一緒にサッカー話や大学の話をしつつ、非常に楽しく見てました。等々力のメインスタンドに座ると、やっぱり落ち着きますね。 慣れ親しんだホームスタジアムってまさにこんな感じなんだろうな。これで川崎フロンターレのサポーターになっていたりしたらすっきりしていたのだろうけど、何故だか初めてのサッカー観戦だった等々力での札幌対川崎戦で札幌に惹かれてしまったんだよなぁ。両方ともサポーターになっちゃうと心配が絶えないというか、色々な意味で大変なチームではあるけれど。試合の方は川崎のブラジル人トリオの決定力が今日は高かったなぁという印象。別にそこまで頑張っていたようには見えなかったけれど。後は、塩川がサイドでよく走って、結構精度の良いクロスを上げていたのが良かったかも。湘南はパラシオスの能力以外では全体的に低調だったかな。前半で3点取られてサポーターから「動け!」と「情けない!」コールがあったことが久々にJ2を見に来ているんだ、と実感が湧いてきて不謹慎ながら嬉しかったり。帰りも友達と溝の口で飯を食って色々と語って。好きなものを見て、それに関係があることもないことも色々話せるって良いことだなぁと感じた一日だったな。
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2002.8.30
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コピーした紙を製本する、という作業はしたことありますか?オーケストラ内部で印刷関係の仕事をやっている関係上冊子を作ることがしばしばあって、そこでホチキス止めをする製本を行うことは慣れているのですが、今日は大学でそれとはまた一味違った製本をやりました。製本カバーというのが売っていて、その中にコピーした原稿を挟みこんで後は生協の中にある製本機に入れるとすごく綺麗な本が出来上がるんですね。簡単なわりには見栄えが良くて、そういうのを見てやり方を覚えちゃうと自分でも何か冊子を作って製本したくなります。また一つ、面白いことを知った気分。
ただ今、自分の中では絶賛村山由佳祭だったりします。彼女の小説は片っ端から全部読んだのですけれども、この前「青のフェルマータ」を何の気なしに読み始めたところから一気に自分の中で盛り上がってきちゃって、全作品をもう一度読み直す勢いです。今日は「きみのためにできること」。この前映画化されたこの作品のDVDを借りて見ました。川井郁子が鏡耀子役だったりして妙なところでまた縁を感じちゃったりもしますけれど、やっぱり全体のストーリーの一部を切り取って映画化しただけになんとも流れが消化不良だったような気がします。で、原作の方が100倍面白い、という結論になるわけです。さーて、次は何を読もうかな。
明日は、久々に(約1年ぶり!?)等々力で川崎フロンターレ観戦です。自分のサッカー観戦の原点はやっぱりあの等々力のスタジアムだと思うのでわくわくしますね。バックスタンドの2階席がお気に入りだったのでそこが開放されないのは寂しいですけれど。
話題が支離滅裂ですが、前々から欲しかったハイドンの弦楽四重奏第38番「冗談」の楽譜を手に入れました。3400円は高い投資でしたが、これでヴァイオリンをさらう気力が当社比30%アップです。
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2002.8.28
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学校でパート練があった後、自分のレッスン。東京の東側から神奈川の中央部まで、結構な距離を移動しているかもしれないですね、軽く100キロは超えているかも。さて、その車内で吉本ばなな「SLY」読了。他のばなな作品に比べると、インパクトや深みがちょっと足りないかな、と感じるけれど、どうしようもなく物を考えずにはいられなくなるところはそのまんまだったかな。その後で何度目だったか(これはそんなに読み込んでいるわけではないから2回目くらいかな?)村山由佳「青のフェルマータ」を読んでいます。この主人公の里緒はチェロ弾き。前に読んだときはそれほど印象に残らなかったけれど、オケにいるという今の状況で読むと全く違ったものになるよなぁ。篠田節子の「カノン」の主人公瑞穂もチェロ弾きで、女性とチェロという組み合わせは連想されやすいのだろうか?男だとなんとなくヴァイオリンというイメージがあるし(ex.三田誠広「春のソナタ」)。それはさておき、そういう作品を読んでいるとある種いらだたしさがどうしようもなく沸いてくることがあります。こういう小説で出てくる主人公は大体才能を備えていて、往々にして我を忘れて、楽器と一体になって音楽の高みに達することができるのです。でも、読み手である自分は?・・・と考えると、右手で操る弓一つ、左手でとる音の音程一つ自分の意のままにならずに日々落ち込んだりしている状態で。もちろん、ヴァイオリンを弾くという行為はその周辺を含めて最近どんどん楽しくなってきているとは思いますけれど、それでも弾くことが楽しくなってきているからもっと上手くもっと自分の思うような音で表現したいと思うようになって、意識に技術が追いつかなくてそのもどかしさと、自分ができていないことを周囲ができているということに対する焦りが存在しています。そういう生活を送っていると「弾ける」人が主人公の小説をたまに直視できないというか、見るのが辛いと思うことがしばしばで。それが、村山由佳みたいにすごく透明で、こっちの方も言葉を自由に扱えている文章に乗っかっていたりすると、自分がどんな文章を書いても、100%を、いや50%でも伝えきれないことをモロに気づかされてダメージが大きいんですよね。それでも読み始めると、止められないのだから本当にどうすればいいんだ?って気持ちになります。読むことで結構ダメージを受けるのに、どうしようもなく惹かれてるなんて。だから、平凡な自分は頑張って学ぶしかないんだろうなあと、最近そう開き直る覚悟ができてきたような気がします。頑張って色んな知識を忘れながら溜め込んで、それをなんとかアウトプットして、少しでも表現の中身を増やせるようにと。
稲本がハットトリックしましたね。一応嬉しいので祭状態です。実際のところは、そのハットを涙を流して絶叫していたというフラムのアナウンサーのことが気にかかってしょうがないのですけれどね。 |
2002.8.26
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久々に家に一日中いました。今日は一日思いっきりヴァイオリンの練習だ!と意気込んではみたものの、自分のプライベート空間で集中するということがどうも自分には難しいみたいで、最近テレビをつける度にJ-SKYスポーツでやっているウエストハム対アーセナルをチャンネルを色々回しながら、タマちゃんではなくそれを嬉しそうにリポートしているリポーターに「アホか」と呆れながら見ていたりしているうちに時間がどんどん過ぎていってしまうといういつものパターン。今まで染み付いた怠惰な生活を変えるということはやっぱり難しい、ということですね。やっぱり明日は学校に行って練習することにしようかと。
あー、あと一週間で夏休みも終わりだなぁ、と去年の今頃は河合塾の講習漬けになりながら※1思っていたわけですが、今年は一向に学校が始まる気配がありません。理系の方は9月の頭にテストがあるらしいですが、文系にはないので2学期が始まる10月までまだ休みの半分も消化していないことになります。それでも、取っている授業のレポートが8月末日締め切りでタイムリミットが迫った段階で慌てて書き始める小学生の自由研究状態で久々に書きたくもない読書感想文を書いています。ついでに、最近読んだ本をメモしておくとこんな感じ。太宰治「ヴィヨンの妻」、G・ヴェルガ「カヴァレリア・ルスティカーナ」、モラーヴィア「無関心な人々」、篠田節子「カノン」。真ん中の2つが感想文用のイタリア文学。太宰治はちょっと落ち込み気味の時に読むといい感じに退廃的ムードになれて文学部気分を味わえます。篠田節子は話題も設定もちょっと身近すぎて微妙に後味が悪うございました、っと。
※1、半分虚飾が混じっております。思い返せば去年の8月25日に親が海外に旅行に行ったのをいいことにして、横浜国際へ横浜FM対札幌戦をサポートしに行き、その後も「赤影」という悲惨な映画を見に行ったことをありありと覚えていますから。もちろん、それだけではなくて台風の中をびしょぬれになりながらも講習に通ったのも事実です。実際サボったのは意味不明の数学だけでしたし。
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2002.8.25
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そういうわけでティアラこうとうへ行ってきました。このオケを聴くのは2回目ですが、今回は前回行った去年とは立場がまったく違って、見方も変わりましたね。自分もあるときには舞台上で弾いている身分になりましたから、オーケストラが演奏する姿に親近感を感じます。少し弾けてなくて曲から落ちている※1人がいると思わず、「頑張れ!」と祈るような気分になって我がことのように心配しますし、音を並べる※2時点で難しそうな曲の時は「エグいよなぁ」と思うとか。そうやって、曲そのものを楽しむだけではない楽しみ方(?)もあったりで、アマチュアオケを聴きに行くのはプロとは少し違う味わいがあるかな、と。プログラムですが、前半のベートーヴェンの8番と、ハリーポッターの組曲は特に楽しかったかな。後半の矢代秋雄の交響曲は耳慣れていないかったですし、現代音楽っぽさが自分的にやっぱりちょっと受け付けられなかった印象でした。やはりベートーヴェンの音楽はその質のレベルが違うと実感。
さて、2日連続で札幌は選手獲得のニュース。京都から松川※3を獲得。これが山瀬の穴を埋める選手ということでしょう。京都側の評価は結構高いので期待したいですね。覚悟は決めても、諦めない。残り15試合。泣いても笑っても2002年のJ1リーグ2ndステージは誰もが全力で戦ったと思えるようなステージになればいいなと思います。そう思えるくらい戦えば残留なんて楽勝ですから(やっぱり期待してる?)
※1、譜面に書いてある音符を弾けないこと。その原因は多く存在するが、周りが弾けている段階で落ちるのは落ちている当人にとって恐怖であると同時に周りに対して申し訳ない気分になる。 ※2、どのように弾くかということ以前に、楽譜に書いてある音符をその通りに弾くこと。音が並んでも音楽にするのが難しい曲もあれば、そもそも音が並ばない曲もある。どちらが難しいかと言えば当然前者である。
※3、ベルマーレ平塚-京都サンガ、J1 89試合5得点、J2 36試合3得点、平塚時代は司令塔として活躍したボランチらしい。・・・って京都のオフィシャルサイトを見ていたらいつの間にかサナブリアを獲得している!これはまたレアキャラだな。それにしても京都のオフィシャルサイトは充実してる。うちのオフィシャルもこれくらい頑張って欲しいな。
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2002.8.24
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明日、ここのオケ※1を聴きに行くので、その予習も兼ねて「ハリーポッターと賢者の石」のDVDを夜中から見てました。原作は読んでいないですが、FF、ドラクエで育ってきた世代にとってはやっぱりツボ※2な作品だと思います。主人公の置かれた状況の設定から、仲間や冒険、敵の設定までファンタジーのお約束に忠実で、しかもそこに学園ドラマの要素がプラスされていて、オーソドックスなまとまり。これは幅広い層にヒットするはずですね。何も考えずに、ゴブリンやケルベロスやトロールなんて名前聞いただけで興奮しますし。出演者では、ハーマイオニ―役のエマ・ワトソンが微妙にヒットしています※3。
さて、札幌はもう何人目かも忘れましたがシーズン中の補強を続けています。今度は名古屋から森山泰行をレンタルで獲得。個人的な大好きな森山の加入は非常に嬉しいですね。あのハングリー精神とゴールに向かう気迫。札幌で見たいサッカーに必要な選手だと思います。心から大暴れして欲しい。 ※1、オーケストラの略。オーケストラ社会においては必須の用語と言える。これからも繰り返し登場すると思われるので、是非覚えていただきたい単語の一つ。
※2、ここでは一般的な「ツボにはまる」という意味。私が所属するオーケストラにおいては遅刻や無断欠席など組織全体に迷惑をかけたときに科される罰則の単位のことを意味する。Ex,ツボを犯す=迷惑をかける、失敗する。転じて団員内では失敗や気に入らないことに対しても広く発せられる言葉である。
※3、だからと言ってそういう年下属性を備えているわけではありません。 |
2002.8.23
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このサイト、ちょっとパソコンが壊れている関係で書いている今現在は自分のパソコン内で完結した状態です。そういうわけなので、皆さんがご覧になったときいきなり何事もなかったかのように更新されていたりするかもしれませんが、あまり驚かないでください。
さて、オーケストラは夏合宿が終わり、自分の弾けてなさ加減に落胆する日々だったわけです。とりあえず、焦るんじゃないと。日記書くたびにこれなんですが、本当に毎日思っていることなので仕方ないかも。 夏合宿は志賀高原で、行きも帰りも雨と霧が立ちこめていたせかい本当に日本じゃないところにいたという感覚です。おまけに温度が8℃だったりして(今日の旭川の最低気温が寒いとは言えそれでも9℃だぞ)ガタガタ震えながら弾いていたりしました。今までがクーラーのない学校で信じ難い暑さの中練習していたことを考えれば(現に合宿2日前のパート練は座っているだけで汗だくだくでした)あまりにも極端。極端なものやことが好きでバカばっかりやっている自分でも、何事にも限度ってものがあるでしょうと愚痴りたくもなります。しかし、うちの大学の学生会館関係の設備はどうにかなりませんか?一応国立なわけですし、今や小学校にすらクーラーが導入される時代だっていうのに、あなた方はそんなに学生を虐待して楽しいのか!(と拳を握り締めて演台を叩く明治時代の自由民権論者風に)
それはさておき、札幌は、1stの最終節、ヴェルディ戦を落とし、更にその試合で山瀬が今季絶望の大怪我を負うなどこれ以上に踏んだり蹴ったりなチームがあるなら連れて来いバカヤローな状態にあります。それでも、まだ完全に諦めることだけはしたくないと思うんですよね。覚悟を決めることと諦めることって全然違うことだと思いますから。
ちょっと、注目:水戸ホーリーホックの新潟戦目指せ観客15000人計画 Jリーグから提示された存続条件である観客動員数平均3000人を確保するために期限となった8月末までの残りホームゲームの新潟戦で9146人以上の観客が必要な水戸ホーリーホックのキャンペーン。最近の観客動員数を見る限りいくら現在のJ2において動員力がある新潟相手だとしても厳しいと思います。でも、最後まで諦めてはいけないのも事実ですね。私のオーケストラでも「ノルマチケットの販売は開場の瞬間まで諦めない」というのが合言葉でしたし。しかし、そもそもJリーグは何を根拠にこの数字を決めたのでしょうね。多分、その前年にチーム消滅の危機にあった甲府のスポンサーの提示した存続条件がベースにあると思うのですが、これってスポンサーが撤退を既成事実とするために出した実現不可能と思われていた条件ではないですか?甲府の場合はなんとか達成できましたけれど、これを水戸に提示するということはつまり脱退しろと暗に意思表示したのではと勘繰りたくもなります。もちろん運営が無理だったら脱退は仕方のないところかと思いますが、このJリーグの示した数字っていうのがいかにも具体的な根拠に基づいていないような気がするのは気のせいですか?
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2002.8.15
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11月に行われる学園祭での演奏会のプログラムはベートーヴェン:「エグモント序曲」-シベリウス:交響詩「フィンランディア」-チャイコフスキー:「交響曲第5番」に決まっていて、サマーコンサートツアーが終わってからはその練習を始めているのですが、なかなか上手くさらえませんね※1。特にチャイコフスキーの5番※2ですが、1stヴァイオリンにはいやらしい感じの音程が多くて、ちょっとやそっとでは全然音程が当たりません※3。その分だけ弾けるようになったときの達成感はあるとは思いますけど。明日はパート練で、3日後には合宿だというのに本当に危険な状態にありますが、何度か書いたかもしれないのですけれど、そういう問題は結局簡単には解決しないんですよね。それを解決する唯一の方法はやっぱり練習ということなのでしょう。
そのチャイ5ですが、今まではクラウディオ・アバドのベルリンフィルを聴いていましたが、今日レッスンの帰りに町田のブックオフでカラヤンのベルリンフィルをそこそこの値段で手に入れることが出来たので、早速聞き比べてみると、録音した時代が違うとはいえこんなに演奏の仕方が違うものなのかと驚きますね。一応人は違えど楽団は同じなわけですし。どちらかと言うと、私はカラヤンの方が好きです。というより、アバドより全然良いです。まず弦楽器全体の音が、特に1stヴァイオリンがクリアーに聞こえますし、全体的にも細かい音までカラヤンの方がしっかり聞かせている気がします。スコアを見ながら聴くとちゃんと譜面を追える時点でその差は一目瞭然です。さすがに大指揮者だと思います。別にアバドが悪いわけではないですけどね。最近買うCDは期せずしてアバドのものであることが多いです。同じ曲のCDを聴き比べるのってかなり楽しいですね。
※1、さらう:オケ(オーケストラ)内部の用語で「楽器を練習する」の意味。オーケストラに入ると知らずに多用されるようになり、次第に一般に勉強することや、その他何かに備えて準備をすることにも使われるようになる。Ex.「明日英語のテストなのに、まだノーさらいだよ。こうなったら徹夜で鬼さらいだ!」ノーさらい=無勉強、鬼さらい=必死に勉強する、ということです。
※2、慣れてくると、「チャイ5」と略される。一般に通俗的な名前のない交響曲は作曲家名+番号を略した言い方で呼ばれることが多い。Ex,「ベト7」=ベートーベン交響曲第7番、「シベ2」=シベリウス交響曲第2番etc,,, なお、大学で言う「チャイ語=中国語」と全く発音が同じため、オケ内では期末テスト期間中には「チャイ5さらわなきゃ!」という呟きに対して、周囲が「どっちのチャイゴ?」と聞き返す光景がしばしば目撃された。
※3、当たる:高い音から低い音に飛ぶとき、またはその逆の場合に、音程が正確に取れること。ひたすらなるさらいと勇気のみがそれを可能にする。・・・以上当楽団の用語集より。 |
2002.8.6
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2日から今日までオーケストラのサマーコンサートツアーで三重・奈良・岡山を巡って3回の公演を行い、演奏してきた。もちろんそれだけではなくて、夜はいつも飲みがあったし、自由解散となった今日はバイオリンパートの1年生だけで倉敷チボリ公園で遊んだりもしてきた。ツアー中は楽しいことだけじゃなくて、本当に色々とあったけれど終わって帰ってきてみると本当にあの時間がいつまでも続いて欲しいと思えるし、強烈に刻み込まれた思い出を思い出すだけでやっぱり少し涙ぐんだりもする。行って良かったと心の底から思えるツアーだった。けれども、同時にオーケストラという場所において、そしてまたヴァイオリンを弾くということにおいて自分がいかに何も分かっていないか、ということも同時に認識することにもなった。とにかく、これで何かが終わったわけではない、次は1,2年生だけで構成されたオーケストラで学園祭に向けての準備が始まっている。何が自分に足りないのか、それを解消するためにはどうすればいいのか。それを考えて学校のない夏休みを送りたいと思う。
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