「ふぁ・・・あっ・・・あぁっ」
体格差で遥かに上回る剛直をその身に深く沈みこませ、少年は前後不覚の態で身悶えた。
身の奥に塗り込められた妙な薬の効用か、痛みよりもむしろ耐えられぬ程の痛痒感にじっとしていることもままならない。
礼式に臨む際の典雅な衣装を身に纏ったままの姿、まだ幼さの残る少女のような繊細な面立ちで。
国の至宝たる少年が、欲深き男の手中で強請るように腰を振りたてる様は何とも言えず淫卑な様であった。
濃密に立ち込める紫色の香、カチカチと飾り時計の刻音がやけに大きく耳に響く。
「所詮お前は飾り物の人形だ。こうして儂の言うなりになっておればよい・・・」
「お前も聖痕を失った事実を公にはされたくないだろうからな。」
(人間、如きが・・・)
一瞬、強い嫌悪感に身の内を怒りのような衝動が駆け抜ける。全ての人間が矮小で下らぬものに思えるような、遥か高みから見下ろすようなその感覚。
しかしそのすぐ後には、身体の芯に刻まれる支配の快楽に飲まれて意識が霧散する。
王家に名を連ねながら魂の穢れ故に神の加護を失った男達。
神の生まれ変わりとも称され民の崇敬を一身に受け続ける嫡嗣の少年に対する、歪んだ執着は予想できたことである。
だからこそ、レヴィンは彼らを利用しようとした。
完全に人となるために。聖痕の呪縛から逃れる為に。
しかし、神威を失いつつあるいま、人として芽生えた己が自我は未だ幼い少年のものでしかない。
抵抗力の未熟な心に、深く打ち込まれる欲望の楔が意思を侵食する。
塵芥の如く見下していた下賤な男の支配下に、堕ちる屈辱。
逃れようと身を捩る程に、まるで蜘蛛の糸のように、心地よい未知の痺れが全身を絡め捕らえる。
「はぅっ・・・ふぁ・・・っあぅ」
甘い声で啼く少年の姿を満足げに見下ろして、男が口の端を歪めた。
叔父上やばすぎる・・・
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