漫画雑誌の保存

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 解説:漫画雑誌のバックナンバーは好きな人間にとってはじつに捨てがたいものです。が、補完ス
    ペースがあり余っている人ならともかく、雑誌をそのまま保存しておくというのはなかなか
    できることではありません。
    捨てたくはない、でもスペースがない…ある意味究極の選択です。これに対する俺なりの対
    処法を書いたのがこの雑想です。

    文中、「YA」というのはヤングアニマルという中とじの漫画雑誌を指します。


 雑想ノート1/19/99より転載   いきなりネタに詰まってる気もするが、ヤングアニマル掲載のベルセルクの保存方法でも語って  みましょうか。    ・YAをとりあえず数号分、できれば半年分くらいためる。    ・たまったYAを隅から隅まで穴があくほどチェックする。    ・ベルセルク関連の情報が載っているページをチェック(ポストイットなど)。    ・ホチキスを開き、チェックしたページをことごとく外す。    ・寝押しなどの方法で外したページの折り癖をとる。    ・すべてのページを重ね、向きを確かめてから(重要)B5の大きさに切断。    ・製本用の器械を使い、製本する。   最初にYAをためて数号分まとめて処理するのは、そのほうが仕上げが綺麗になるため。という  のは、毎号ベルセルクの掲載されるページが違うので、号によって外したページの大きさが異なる  から。中とじの雑誌(YAなど。対して平とじはジャンプなどの製本方法)は外側のページは紙が  大きく、内側になるほど小さくなる。   分かりにくい説明だが、ベルセルクをやる前に適当な漫画を製本してみればよくわかる。   紙の切断は一般的に売られているカッターナイフで十分。製本用のでかい切断機もあるが、慣れ  ないととんでもないところ(ガッツの顔のど真ん中とか)を切りかねない。悲劇と言うか喜劇と言  うか…。   なお、完成はふつうの製本機をつかうと平綴じになる。   予想される通り、これをやるのはかなりの手間がかかる。よほど好きでないとやってられないこ  とは確かである。   この方法のメリットはとにかく美しく、またすっきりと保存できること。YAを丸ごと保存して  たら場所がいくらあっても足りないしね。うまく作業をやれば、下手な単行本より美しく仕上がる。  苦労の分だけまた愛着がわくというもの。   デメリットはコピーが不可能になること。仕上げが平綴じになるため、コピーしようとして思い  っ切りページを開こうものなら即座に背が割れる。とくに幻の83話なんて持ってた日にはどうに  も製本できずに苦しむことになる。っていうかそれは今の俺だ。   とりあえずこんなところか。   この方法、中綴じ雑誌ならどんなものにでも応用できる。俺は現在ベルセルクのほかに2つほど  の漫画でこれをやっている。   平綴じ雑誌の場合、作業はめちゃくちゃ楽になる。雑誌の背を割って必要なページを取り、数号  分たまったらそのまま製本するだけ。寝押しする必要はない。一応雑誌から取り外すときにひっつ  いてくる製本用のノリは丁寧に取っておいた方が仕上げがきれいだ。
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