まず、警告。

このページ、さほど趣味のよいものではございません。
とくにベルセルクの熱烈なファンにはいささかならず不快な内容である可能性があります。

このページを読めるのは、他人が悪く言おうとベルセルクが好きであることに自身を持ち、
かつ悪く言った人間を笑い飛ばしつつ見て見ぬふりをする余裕を持っている人です。

そういう自信のない人は逃げて下さい。

緊急避難口

また、このページを見て関係者に抗議の文を送るなどの行為をしないで下さい。
逃げろと行ったのに自分から踏み込んで腹を立てられちゃたまったもんじゃないからね。

でわ、行ってみよう。

 やたらともったいぶったけど、なんの記事かというとベルセルクの書評の紹介。  知ってる人は知っている、読んでる人は爆笑しているコミック情報誌(?)、  「コミック・ゴン!」の第3号に掲載された書評。  創刊号、2号とこれまでのコミック情報誌の常識を内容においても写植の小ささに  おいても打ち破ってくれたこの雑誌。  第3号からつまらない漫画、略してつま漫の、まあ言っちまえばつるし上げを行っ  ているのだ。その内容が恐ろしく独断と偏見と、一種の悪意に満ちているんだが、  その独断と偏見と悪意が面白い、というかむしろ心地よかったりしてかなり背徳的  な気分。日本語が崩壊しているな。  で、記念すべき第一回は「青年・成年漫画」。  ノミネート(?)されているのは「ベルセルク」をはじめ「The world is mine」、  「えっち」、「カイジ」、「東京大学物語」、「クッキングパパ」、「マザールー  シー」、「劣等25%」、「オーバーレブ!」などなど。作家では山本夜羽、きた  がわ翔がいる。  レビュアーがなんせ口が悪い。これでもかこれでもかとつまらない漫画の「つまら  ない」点を言い立てる。  中には「それを言っちゃあおしまい(orやべえ)だろ」とか思う点もあって非常に  面白い。もちろん怒ることもできるけど、それより笑う方がいいやね。  いつかHPで紹介しようと思っていたんだけど、最近まで本がどっかに行っちゃっ  てたんで果たせず、ようやく最近発掘したのでここに掲載する。  史上最低にして最凶の(おそらくこう言った方がレビュアーは喜ぶんじゃないだろ  うか)この書評、ベルセルクの記事は以下の通りである。  なお、この第3号は98年11月10日発行。  誤字は全て原文ママである。また、原文では(注1)の部分にはハートマークが入っていた。
   

俺ってどうにもベルセルク!俺ってどうにかベルセルク!?

   未だ無名雑誌の冠がとれない「ヤングアニマル」の中でVIPシートを確保してるらしい   三浦健太郎の『ベルセルク』なんすけど・・・けっこう胡散臭いと思うわ、これ。どこ   から来てどこへ行くの?とりあえずこの作者ってすご〜くマンガを好きそうなことはよ   くわかる。『北斗の拳』『ジョジョの奇妙な冒険』『BASTARD』とかはもちろん大好き、   オリジナルイラストもたしなむ間柄だけど、コミッカーズで磨いた技量で青年誌勝負し   てみたいなぁ、なんつって主人公のネーミングはガッツ?俺ってベルセルク?んだば、   ガッツのネーミングのダサさでマイナス60。んでもファンタジー要素入れておたくを   GET YOU(注1)でプラス60ってありゃりゃ、ロボコン0点どすえ(注1)いや、わ   からんのよ、この漫画。どこがいいか。察するに、上記の作品以外にも『ドラゴンボー   ル』『新世紀エヴァンゲリオン』『人魚の森』(=なりそこない)それで”たまごっち”   (=えっとぉ、首からブラ下げてる変な首飾りの事ね(注1))まで入ってる?(あっ、   あと『ダンバイン』とかも?それとなく?そこはかとなく?)あ〜えっと、よくわから   ないので(知らないっていうより理解不能)、あんまり手出しはしたくないんだすけど、   この『ベルセルク』ブーム(ってあるらしいじゃん?巷で)、なんか例の『エヴァンゲ   リオン』ブームと似てやしませんか、と。ミソもクソも一緒くたにしてるので、そちら   さんからは文句あるやもしれませんが、盛り上がり方と言い複雑に見せつつ実は単純、   要はあちこちの作品のおいしいところをパックンチョなお手軽さと言い、似てやしませ   んか、と。なんか”DOCOMO”のCMで「広末〜〜ッ」って言ってんのと、”なっちゃん”   のCMで「田中〜〜ッ」って言ってんのと仕組みは同じもんだよねっていう感じという   か。ただ田中の方が目新しいし騒がれてるけど要は広末と同じ。しかも人気の実体は!?    結局『ベルセルク』って、三浦がアフタヌーンを経由せずして池上遼一を目指すため   のワンステップと、深夜にゃにょにバトリーなアニメを流すことでサブカルに騒がれた   い工作員との希望の賜なのだね!
 ・・・・・・疲れた。  ま、こんな感じ。もう一つ付録みたいなレビューもあるけど、上のを書いただけで  お腹いっぱいなのでまた今度。  このレビュー、確信犯なのか、それともよくわかっていないのか。  いずれにしても・・・なんて言うか、怒るにしろ笑い飛ばすにしろ、何らかの感情  を抱いた後で恐るべき脱力感に襲われます。  まあ、「つまらない漫画を探す」っていうのがそもそも非常な体力と根気を要する  もので、それをやっている以上、ご苦労様と一言声をかけてあげるのもまあ悪くは  ないんじゃないかと。  ああ、結局文章がラリったまんまだ。