ベルセルク特集×特集

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 アニメ化からこっち、多くの雑誌でベルセルクの特集や紹介記事が掲載されてきたので、それを
まとめてみようかということで始めたんだが………。なかなか一人では情報収集にも限界がありま
して、まだまだ筆者の知らないなんらかの記事が存在した可能性が大いにある。


「ぱふ」95年5月号 62〜65ページ  小特集「ベルセルク」   読者の9割が女性である「ぱふ」は、しかしながら男性系の漫画もかなりカバーしていて、編  集者の漫画好きがよく伝わってくる。この時期にベルセルクを特集するというのは快挙だろう。  時期的には9巻あたりでこの特集が組まれている。   内容は作者への筆記インタビューと漫画の各シーンを引用しながらのストーリー&世界観の紹  介。筆記インタビューは必見。一つだけ紹介。   Q:ラストシーンは決まっていますか?   A:大まかな感じは決まっています。いくつかの結末のパターンが頭の中にありますが、     どれになるかは分かりません。これからのストーリーの流れによります。   「ぱふ」は大型古書店に行けばバックナンバーがそろっていることもある。東京・大阪ならま  んだらけ、長崎・鹿児島など九州なら満遊書店あたりに行けば可能性アリ。
「Newtype」「アニメージュ」などアニメ雑誌 97年9月号〜   アニメ化、ということで各誌で取り上げられているが、ここでは割愛。記事になっているのが  当たり前といえば当たり前だし。原作まで踏み込んで紹介している記事はほとんどない。
「PUTAO」98年4月号 27〜31ページ  「ベルセルク」アニメ化大ヒット記念スペシャルロングインタビュー 三浦建太郎さん   PUTAOは白泉社発行の漫画関連雑誌。20代以上の女性を対象に、毎回様々なテーマに基  づいて特集を組み、漫画を紹介する雑誌。ちなみにこの号は「猫を抱きしめたい!」とのことで  猫漫画特集を組んでいる。肝心のインタビューは内容盛りだくさん。何故漫画家になったのか、  漫画家としての自分に影響を与えた漫画や映画のこと、そしてベルセルク誕生秘話。以下に紹介  するのは三浦先生自ら「暗黒時代」だったという高校時代の悩み。   読みやすいようにインデントした。   「(前略)ボクはね、小さい頃からずーっとまんがを描いていたけど、それしかやってな    かったんです。映画とかまんがとかの影響は受けてきたけど、目から得るものと、実際    自分で体験して得るものとでは、全然違うんじゃないかと思ってね。     ボクには圧倒的に実体験が少ない。”これじゃリアルな人間なんて描けっこない”っ    て。まんがしかやってこなかったことが、すごいコンプレックスになっちゃって。     (インタビュアーの発言中略)それがふっきれたのが友人たちが就職活動を始めた頃    だったんです。周囲のみんなが人生の岐路にたって、”もしかして自分がまんがを描き    続けてきたことも、立派な体験なんじゃないか”って。一つのことをやり続けてきたこ    とが、”一つのことしかやってない”ってコンプレックスだったけど、瞬間、それが裏    返ったんですね。そしたら人間が見えてきた。     一緒にまんがを描いてきた友達が夢よりは現実を選択していく。残った自分も夢半ば    で先が見えない状態。そのころの経験が『鷹の団』のモデルになっているのかもしれま    せんね」   このほかにも三浦先生が自己言及を行っており、興味深い。
「Telepal」98年7月4日号 25〜27ページ  新最強アニメ「剣風伝奇ベルセルク」に遅れるな!!   これはTV番組表をメインにいろんな番組を紹介しているいわゆるTV雑誌。したがって単な  るアニメの紹介………と思うなかれ。ベルセルクの担当編集者島田氏やアニメの音楽担当の平沢  進氏のインタビューも載っていて原作も大きく取り上げられている。   注目はYAの担当編集者(島田氏か?)が予想したキャラ人気ランキング。1位ガッツ、2位キ  ャスカときて次がジュドー!うーん、ツボをついている。「けっして前へ出ず、3人を見守りつ  つ、ひそかにキャスカにほれているという『いいやつ』エキスを抽出したようなキャラ」とのこ  と。なお、ランキングは4位のグリフィスまで挙げられている。   市販のカレンダー、ベヘリットペンダント、テレカが読者プレゼントになっている。カレンダ  ーはこの記事の時点ですでに入手不可能になっていた。
「ぱふ」98年10月号 34〜39ページ  特集「ベルセルク」   「小」の字がとれてページ数も増えた「ぱふ」での2回目の特集。   内容はおもにストーリー&世界観説明。前回と特に変わりない。インタビューがなくなってし  まったので、その分資料的な価値は低くなった気がするが、それでも非常に充実している。今ま  で読んだ中で一番ベルセルクの魅力が伝わる特集だった。
「Model Graphix」98年11月号 150〜153ページ   これはいわゆるフィギュアの専門誌。この号は表紙がカードキャプターさくらのフィギュア…。  恥ずかしくはないけど見つけるのは苦労した。   内容はフィギュアの仕様の説明のほか、初心者および中級者向けの組立てのポイントを解説し  ている。ライターが相当ベルセルクに思い入れているようで、読んでいて結構楽しい。   なお、ガッツのフィギュアのほか、キャスカのフィギュアも42ページに掲載されている。
「週間ドリームキャストマガジン」Vol.2      (99年1月8・15日号) 42〜49ページ   雑誌名を見てわかるとおりゲーム雑誌。ゲーム紹介だがこの時点ではまだ画面写真などは全く  掲載されていない。ストーリー&世界観の説明が主。作者の描いた設定資料が掲載されているほ  か、作者と開発スタッフへのインタビューがあり、作者のコメントは興味深い。   「本編を描くつもりでやります」   など、心強いお言葉が多数。作者の直筆イラスト入りサイン色紙を3名にプレゼントしていた。  余談ながら、筆者は幸運にもこれに当選、5月に届いた……って遅すぎやせんか?   なお、ドリームキャスト関連の他誌(電撃ドリームキャストなど)にもベルセルクの紹介記事  が掲載されたが、作者インタビュー、読者プレゼントの充実という点でドリームキャストマガジ  ンが一番だったと思う。
朝日新聞99年3月29日夕刊 4面  世紀末大ブレイク ベルセルク   単行本17巻の発売にあわせ、天下の朝日新聞を丸ごと一面使って広告&記事掲載している。  内容はいろんな人の書評、そして作者へのインタビュー。書評を書いているのはマーベル・イタ  リア取締役のマルコ・ルポイ(イタリア語版出版の仕掛け人、らしい)、日本テレビ放送網編成  局編成部の山下洋、株式会社バップのチーフプロデューサーの大島満、アスキーET企画部リー  ダーの山崎彰叙、そして作家の夢枕貘。   作者インタビューより一部抜粋。   「今後は個人の象徴としてのガッツと、集団の象徴としてのグリフィスとの対立を軸に、    新たな世界、ドラマを描いていきたいと思います」   作者直筆イラスト入りサイン色紙、コミックス1〜17巻、画集、ポストカードブック、剣風  伝奇完全解析書をプレゼントしていた。
「週間ドリームキャストマガジン」7月23日増刊号 24〜33ページ   ベルセルクゲームの情報第2弾である。この雑誌に前後してファミ通や電撃でも記事が掲載さ  れたが、やはりこの雑誌が一番充実している。   内容は開発度30%という画面写真と一部のシステム、ガッツのアクション、登場人物とその  設定資料の紹介。そして開発スタッフと声優へのインタビュー。作者の言葉も添えられている。   「僕から見ても原作の再現度はかなり高いですね。(中略)物語は現在連載中の章の直後    の話になっていますので完全に『ベルセルク』を楽しみたいという方はぜひとも買わな    いと(笑)」  だそうだ。かなり期待できるのか?今回はプレゼントはなし。
「週間ドリームキャストマガジン」Vol.34 (11月5日号) 46〜53ページ   ゲーム情報第?弾。7月23日号との間にもちょこちょこと掲載されたことはあったが、全て  純粋なゲーム紹介だけなので割愛した。初出の原画イラストがこの号に掲載されたので紹介。重  厚な油絵で、ゲームの登場キャラが描かれているところを見ると、完全にゲーム用の書き下ろし  のようだ。キャスカを守るガッツの姿が非常に印象に残るイラスト。