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人を愛してしまった
それは「好き」の次元でなかった
強く強く愛おしいと思った
どんなことをしてでもその笑顔を護りたいと思った
自分が傷ついていることすら気付かず慕った
触れたくても触れられなくて吐き気がした
自分が醜くて矮小な生き物に感じるほど相手を魅力的だと思った
考え出すと止まらなくて涙と嗚咽の所為で眠れなかった
朝が来て太陽が照らした世界はあなたがどこかに生きていると思うだけで美しかった
交わす言葉の中にあるあまりに深くて広い心に触れて再び溺れた
そしてそれを心地よく思った
どこからか声が聞こえただけで心臓が甘やかされているような痺れに襲われた
そしてそれをひどく切なく感じた
愛しすぎて呼吸が出来なくなった
どこまでも素晴らしいあなたを邪に思う自分が愚かでどうしようもなく汚い人間に思えた
こんな自分が視界に入ってしまうと思うだけで恥ずかしくて消えてしまいたかった
いっそのこと死んでしまいたいと思った
触れられないものを想うのは拷問だと思った
しかしそれでもまだ生きていた
もう姿が見られないと思うと死ぬよりつらかった
目に見えない酸素なんかいらない
流れ出るだけの血液なんかいらない
命を歌い奏でているあなたの笑顔と声がほしかった
まだ生きていたいと何かに祈ってしまった
まだ生きていて良いですかと許しを乞うてしまった
他愛ないことで笑うあなたの声があまりに心に沁みてきて
奪いたかったんじゃない
私のものになってほしかったんじゃない
体がほしかったんじゃない
ただただそのあたたかな心に触れたくて
そして昨日よりほんのわずかだけで良い
私を見てほしかっただけ
愛しています
誰よりも
何よりも
あなたを想っています
いつまでも
この命果てるまで
この命尽きて尚
愛しています
心から
2:00 2005/08/27