2006.11.22
政治関連についてのこと



                                                                              島 健二


政治関連ついてのことに関しては、私もその現状に飽き足りないことから、このコラムでも折にふれて何か

と書いて来ました。「失われた10年」の頃から自民党独裁の政官業癒着の腐りきった現状を憂い、

そのゴミ籠の中から同士を募って、脱自民党、脱政官業癒着を標榜して飛び出した小沢一郎氏に共鳴を覚え、

小沢氏をその経歴から「腐敗した自民党そのもの」として嫌う人々も多い中を、私としては、

「腐敗した自民党の内部を知り尽くして」いながら、改革を唱えて飛び出したところに価値があると期待し

て小沢氏を応援する見解を取って来ましたが、そんな小沢氏が細川非自民連立内閣から羽田内閣、新進党と

挫折を繰り返し、自民党側の狡猾な策略と小沢氏側が標榜する改革を逆手にとって、似非改革を真の改革の

ように唱えて、国民に媚を売る、小泉流のポピュリズムにしてやられて、大衆が愚かにも小泉劇場に酔い

痴れている間に、健全野党であるべき民主党はすっかり駄目になってしまいました。

それでも最後の機会と、小沢氏が民主党党首として打倒自民党のために立ち上がったのが現状ですが、自民

党系の首長や議員、官僚等が不祥事を引き起こして議員や首長の補選が行なわれるのを機会に、一人一人と

民主党系の人と入れ替えることにより風を興し、来年の参議院選挙で与党側の過半数割れを狙って政権交代

を目論んでいますが、大衆は相変わらず自民党が好きなようで、民主党系が思うように伸びません。


改革という言葉は好きでも、変化を嫌う国民性なのと、民主党が余りにも頼りないためでしょうが、

私はもう少し我慢して小沢氏に期待しようと、先般相棒の増田さんが「小沢さん。貴方を頼りにして大丈夫

ですか?」という見解をこのコラムに載せた時に敢えて反対して、「政権交代こそが必要なのだ。民主党が

頼りないのは分かっているが、ある程度長期間、自民党を政権の座から遠ざけて、浄化作用を期待しよう」

という意味の「そよ風さん」を入れました。

ところが私も懸念したとおり、やはり大衆は動きません。

今回の沖縄首長選挙は大切だったので はないでしょうか? 

小沢氏も本腰を入れて戦ったと思いますが、民主党は又もや負けました。


安倍政権の立ち上がり不安定な時、北朝鮮問題やブッシュ政権退潮、国内では相次ぐ不祥事続発、首長交代

という絶好のチャンスに又も大衆は小沢氏に背中を向けました。そればかりではありません。

新聞紙上では「安倍政権に追い風か、小沢氏の責任問題追及か?」と報道し、今回の選挙で小沢氏が共産党

までと共闘して敗れたのは小沢氏の責任だ」とする民主党の一部の見解を伝えています。

もう駄目でしょう。民主党は勿論、日本国民、一般大衆も小沢さんを守り立てて、自民党と戦い、政権交代

を実現して政治改革を成就しようという気持がないことが分かりました。

小沢さん、諦めましょう。小泉氏等守旧派の思う壺から日本は逃れられません。

私も今後一切政治関連について論評するのは止めます。

期待した小沢さんの最後の勝負は終わりました。
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