2006.5.10
新生活の始まり




                                                                       島 健二


ポルテドール光が丘に引っ越してから早くも4週目となりました。

引越しは兎に角大変な行事、インタネットの2週間余の不通も初めて経験しましたし、まだ 落ち着かない

ことが色々あります。引越しの経験はこれまでに十回以上も経験していますが、こんなに大変だったとい

う記憶はありません。勤め人だった頃は会社の仕事の引継ぎやら何やらで忙しく、やれ送別会だなどと対

外的に多忙に過している間に、物理的な家財の引越し準備は家内の手で着々と進められて、送別会の帰り

は仮住まいのホテルへ……というような具合に進行していたようで、私自身は何もしていなかったのです。


今度は正真正銘、私の引越しでした。

運送屋の手配その他は、親切かつ積極的な増田さんが粛々と進めて下さり、「クロネコヤマト」の引越セン

ターの「らくらくパック」とかで、私が一切手をつけなくても、引越し当日に運送屋さんの手で、手際良く

梱包され、運搬され、目的地のマンションに到着と同時に、あらかじめ決めておいた場所へと家具類が搬入、

安置され、中身も鮮やかな手順で家具の中へと納められるのですが、例えば家具類搬出前の不用品の除去や

処分の手違いとか、目的地到着後の配置について変更が生じたりするためのゴタゴタや、戸惑い、私自身は

何一つ労働をするわけでもないのですが、判断や指示はテキパキとしなければならず、こんなに大変なこと

とは思いませんでした。


「もう引越しはコリゴリだ」とか言っていますが、常識的にももう引越しはない筈ですし、「今度は冥土へ

の引越ししかない」等と増田さんと一緒に減らず口を叩いています。

兎に角、先ずは無事に引越しが済んで、このポルテドール光が丘での新しい生活が始まったわけです。


「居住環境の変化」に「生活態度の改善を求めた」転居だったわけですが、その効果はてきめんに表れました。

これまで日常の生活の雑事をすべてホームの人々に頼り、それでいて不満を言ったり、鬱々とした気分で毎日

を送っていたのはやはり誤りでした。

コンビニその他へ行って食料他の必需品を入手したり、郵便物にしろ、ゴミ捨て、掃除、洗濯等々の日常の

雑事を自分の考えで、取り仕切り、処理するのがこんなにやりがいがあるとは思いませんでした。

洗濯と掃除はヘルパーさんに依頼していますが、私自身の計画性でしていることです。

必要に応じて多少離れた商店まで徒歩で又はバスで出かけたりするのも楽しく感じるようになりました。

出来る範囲内の日常雑事はやはり自分で納得がゆくようにすべきですね! 


今日はバスと電車を利用して、豊島園駅まで行き、徒歩で宮浦医院へ。

処方箋を持って高橋薬局へ行き、薬を入手。徒歩で駅前の八千代銀行でみずほ銀行新宿新都心支店の口座へ

送金。一応の用事は済んだのですが、みずほ銀行の口座の住所変更がまだなので、大江戸線で都 庁前駅下車、

徒歩で新宿新都心支店へ行って住変の手続きを済ませ、新宿駅構内まで行って昼食をとり、また大江戸線で

光ヶ丘駅へ。そしてバスで帰宅しました。

ここのところ数年来こんなに歩いたことも動いたこともなく、かなり疲れましたが、目的達成感に充実した

気分です。転居による「居住環境の変化」は、確実に「生活態度を改善」し始めたようです。

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