2009.1.25
そよ風たより


実は、母の誕生日のプレゼントにしようと、母が昔、その母から(つまり私の祖母)聞いたという歌と絵本を

探していた折に、ここのページに行き当たりました。

「筆に覚えあり」の2007年4月9日[よくわからない歌]のページで猿の歌が記載されていましたが、とて

も類似しています。こまかいところは違うようですが…。

私も、母も、祖母も兵庫県出身ですので山口とはちょっと距離がありますし…

「元唄」となるものがあって、あちこちに伝わる際に変化したのでしょうか?

兵庫に(というよりもうちの家系に)伝わるのは、こうです。


   ♪ この向こうに猿が三匹通りよる

     前の猿は物知らず、後ろの猿も物知らず

     ずんずんずんと真ん中の子猿は良う物知って 

     一銭五りんでイワシ買うて

     焼いて喰うても塩辛し、焼いて喰うても塩辛し

     あんまり塩が辛うて、水をガブガブ飲んだなら

     釣鐘堂へ登って、屁をプンプンこいたなら

     豆腐屋へ響いて、豆腐が3丁割れて

     豆腐屋のかみさん怒りょうる

     ガンジキ持って追いかけた♪


因みに、岡山の遊戯唄というのにも似た物があると発見しました。これは長い歌の4番の歌詞になります。

   ♪ 向こう土手を猿が3匹通りょうて

     前の猿は物知らず、後ろの猿も物知らず

     いっち中の小猿が良う物知っとって

     なまず川に飛び込んで、なまずを1匹見つけて

     手で取るのもかわいいし、足で取るのもかわいいし

     ヒョウタン持ってにのうて

     京の町に出たら知り人会うて、紺屋のせんちに駆け込んで

     じりーバャアで滑って、硬ぇバャアで鼻打って

     アン糞、アン糞、大明神♪


これから図書館へ出向き、司書の方にも相談してみるつもりでいます。


余談ですが、同じく「よくわからない歌」のページにあった下駄隠しの歌。

これは私が実際子供のころ遊んだ「手遊び」の歌ですね。同じくこまかいところは違いますが…

   ♪ 靴隠ししゅうれん坊

     橋の下のねずみが、ぞうりを咥えてちゅっちゅくちゅ

     ちゅっちゅく饅頭は誰が食うた?

     誰も食わへん、ワシが食うた

     表の看板、三味線屋

     裏から回って三軒目♪

何人かが輪になり、手の指で、指が入るくらいの輪を作って突合せ、「鬼」がその指の輪に順番に指を入れなが

ら歌います。三軒目♪で最後に指が入った手の輪の人が、次の「鬼」かくれんぼでも、なんでも、そうやって鬼

を決めるのでした。

                                                                                畑野さんより