2017.4.9
旧制中学のクラス会
私が旧制中学を4年で卒業したのは昭和20年の春。 戦争の最終段階でした。
われわれは全員勤労動員で工場で働いていました。
上級学校の入試に合格していたものも、全員7月まで現在動員されている工場で働くように命令されていました。
正直のところ卒業式があったのかどうか記憶が欠落しています。あれから72年。
当時17才の少年も全員88才の老人になりました。
今年のクラス会は250人余の同級生からわずか8人が出席して、都内桜の名所で知られる白金の八芳園で開催されました。
卒業50年の会には数十名が参加していたのに、7年の歳月が多くの友を奪いました。
私はこんな年寄りが集まるクラス会はギネスブックものではないかと幹事の労に感謝しています。
本来ならここまで体が不自由になった私は身体不調で欠席するところだったでしょう。
しかし老躯に鞭打って段取りをしてくださった幹事のMさんのご苦労を思うとき、とても身体不調で欠席など言えないと思いました。
生きていたら来年も必ず出席すると約束してしまいました。
来年も4月6日に同じ八芳園で開催するそうです。
いつまで開催できるかわかりませんが、わたしのただ一つ残ったクラス会に生きている限り出席したいと思っています。
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