2016.12.12
認知症恐るべし




今年11月5日に有料老人ホームに入居しました。

もともと前からこのホームに私の妻がお世話になっていました。

妻はアルツハイマー病で、私のことも息子のことも孫のことも全く分かりません。

もともと老人ホームに認知症患者が多いことは承知していました。

しかし自分で入居しておよそ80%程度の方が認知症であることに危機感を感じました。


認知症と一言にいいますが、症状は千差万別です。

例えばある年配の女性。

車いすで館内を徘徊している。常に口の中で何かブツブツと呟いている(何か書き口説くように)。

虎視眈々と他人の個室に侵入しようとしている。私も何度となく侵入されました。

別に盗癖はありません。好奇心が旺盛で他人の生活に関心があるのではないかと思います。

別のある年配女性は年中居眠りをしています。

頭を上げてこちらを見たかと思うと、途端に頭が倒れる。(瞬間的に居眠り) それが30秒間隔で繰り返される。

食事は職員がスプーンで口に運んでいる。自宅からお孫さんではないかと思われる女性が時々お世話に来られて

いる。他人にほとんどご迷惑かけることはない。

私は認知症ではないと思っています。  またなりたくないと思っている。

日本の未来を考えると、認知症を減らすために少しでも努力したい。


老人ホームに入っている人の半数以上が女性です。女性の平均寿命は男性より5才程度長いそうです。

認知症の方とそうでない方を比較すると、社交性のない方が認知症になる確率が高いように思えました。

例えば毎朝10時に体操があります。こに自発的に出席している方を拝見すると、90才を超えている

ように見受けられる方でも認知症と無縁のようです。

孤立して他と交流しない方の方が認知症になる確率が高いようです。

私と碁を打たれる方がいます。上手下手は別にして碁を打つなどで頭を鍛えておられる方は安全なようです。

私は締め切りに追われる翻訳仕事から引退させてもらいました。

これで楽をして「食っちゃね」生活をしていたら、行き着く先は認知症以外にありません。

今日は2時からカラオケがあるそうです。

私は声が出なくなり、歌が歌えなくなっています。 参加して唄を復活させよう。

俳句、碁、なんにでも積極的に取り組もう。 ミクシィへの参加も増やしたい。

そしてここのホームでも認知症の方との交流を増やそう。 それが自分の認知症予防になると信じています。

攻撃は最善の防御です。 頑張るしかありません。

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