2016.9.10
天災地変大国日本



大国意識というのは思い上がりが入っていて、嫌われます。

しかし日本が天災地変大国といえば世界中どこからも文句は出ないと思いいます。

地震、雷、火事、親父といいますが、今ではこわくないのは親父だけ。

他に暴風、水害、噴火。 日本に無関係なものは一つもありません。


古典はあまり読んでいませんが、平安朝の昔から地震、洪水、火事、戦乱、飢饉、疫病で昔の国民は随分苦しんだようです。

現代は人為的な苦難はかなりコントロールできていますが、天災地変はいまだにわれわれの生活を脅かしています。

土木工学は英語でCivi Engineeringといいます。

市民生活を守るための技術ということでしょうか。l


かつて民主党政権時代に「コンクリートから人間にと」いうスローガンがありました。

川の堤防やダムが必要のない無駄な投資だという発言をしました。

八ッ場ダムの工事中止で時の建設大臣、前原さんが得意満面で工事の中止を宣言しました。

最近のようなゲリラ豪雨があるとは当時予想できなかったかも知れません。

しかし想定外で死んでしまった人は浮かばれないと思います。

財政支出で日本経済の回復をはかるという話をよく聞きます。

予算のバラマキをやめて天災地変に備えてはどうでしょうか。

後世の人々に赤字を押し付けるのはけしからん話です。しかし国土がよくなるインフラ投資なら話は別です。

災害が起こった後で復旧工事をする。愚かな話です。

病気は治療より予防。 自然災害も同じことではありませんか。

国土の強靭化という言葉をよく聞きます。ここに予算をかけていただきたい。

異常気象は続くという前提に立って、治山治水や震災対策(建物、構築物の耐震化)に力を注いでいただきたいものです。


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