2016.1.5
平和という幻想
日本は平和なお正月を迎えることができました。 平和のありがたみをしみじみ感じています。
しかし世界中で平和なお正月を過ごせた国がいくつあったでしょうか。
銃や爆弾の音を聞かずに済んだ地域は日本以外にはあまりなかったのではないかと思います。
日本の平和は憲法によって守られていると思っている方がいます。
私はそうは思いません。
泥棒は法律で禁止されていると思います。 しかし泥棒は石川五右衛門の名言ではありませんが、浜の真砂が尽きても
なくなっていません。 殺人も同じです。 泥棒や殺人を防ぐのは警察の役目です。
警察はいらない、税金泥棒だという人にはお目にかかったことがありません。
世界には我々と価値観の違う人が大勢います。
尖閣諸島は昔から日本が実効支配していました。 それは中国も昔の文書や地図で認めていたようです。
しかし最近になってあの島の近くに石油資源があることが明らかになってから、あすこは昔から中国の領土だと言い出
しました。
中国は戦前の軍国日本にそっくりです。 日本は当時満蒙は日本の生命線だと主張しました。
武力で中国を圧迫して領土を拡張しようとして最後はすべての植民地を失うことになりました。
中国は南シナ海のスプラトリー諸島領有権を周辺国と争い、ベトナムやフィリピンを圧迫しています。
尖閣諸島も同じことです。中国はあそこも占領して自国の領土として開発したいと考えているでしょう。
中国には航空母艦がなぜ必要なのでしょう。
他国を侵略するつもりがなければあのようなものは必要ないはずです。 国内は大気汚染公害で国民の健康が危うくなっ
ているようです。 経済も株価が下落し、かなりおかしくなっています。
航空母艦など作る余裕があるなら、もっと先にやらなければならないことが山ほどあります。
日本は開戦時経済的にひどく追い込まれていました。
国民の暮らしは非常に苦しくなっていました。戦争を始めるしかない状態に追い込まれていました。
中国の現在の姿を新聞やテレビの報道で聞いていると、戦前の大日本帝国と酷似しているように思えてならないのです。
フィリピンは領有権問題を裁判で争いたいといっていますが、中国は無視しようとしています。
裁判所には行かないといっている相手と交渉するには、力で争うしかありません。国連には何の力もありません。
中国に拒否権を行使されたらフィリピンはやられっぱなしになるしかありません。
フィリピンはアメリカに助太刀を頼むしかないのです。 フィリピンの運命は明日のわが身です。
かつてナチスドイツに融和的だった英仏両国はドイツに生死の瀬戸際まで追いやられました。
私も戦争はまっぴらです。
しかしヒトラーのような指導者を持った国は、融和的な相手には徹底的に高圧的姿勢を取ります。
戦争を避けようとして自由を失ってよいのですか。
今の日本は安倍さん大嫌いといっても警察に逮捕される心配はありません。
中国ではそうはゆきませんよ。
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