2015.11.28
反政府は格好よいことでしょうか



日本人には何となく反政府が格好良いことだと思っている人が多いようです。

反政府であるためには事実を曲げてもよいのだと思っているのではないでしょうか。

私が今一番疑問に思っている人は瀬戸内寂聴さんです。

瀬戸内さんは確か私より6才年長で、戦前のことを私よりよくご存じのはずです。

今のように安保反対のデモが行えるような世の中ではありませんでした。

あの頃だったら一発で全員逮捕されたでしょう。

言論の自由が認められている日本で、戦争の足音が近づいているなどとどうして言えるのでしょう。


自民党政権が気に入らないから、安倍さんが嫌いだからと言う人がいるのはわかります。

好き嫌いは個人の自由です。 しかし政権を倒すために事実を曲げてはいけません。

戦前の日本には言論の自由などありませんでした。

正しいことをするためには手段を選ばないというのが当たり前でした。これは危険なことです。


戦前の日本では政権交代のために禁じ手が使われました。

統帥権干犯(軍を指揮するのは天皇陛下だけ、政治家が軍隊に口を出してはいけない)

天皇機関説排撃などを言い立て政権交代を迫った。

それが政党政治を破壊し、軍に実権を全て奪われたもとになりました。

それが大日本帝国の滅亡につながったのは間違いありません。


嘘をついてはいけません。

目的が正しくても手段が正しくなければ最終的には悪い結果になります。

全てのことを自分の目でしっかり見極めましょう。 それを忘れたときに日本国はまた滅亡します。

私たちの生活はまた不安定になります。
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