2015.8.24
日本は戦争をする国になるなどという主張の欺瞞
私は昭和3年生まれですから、日中戦争が始まった昭和12年には小学校3年生でした。
まさにこの時期から日本は戦争に踏み出して行きました。戦争の足音を子供の目から見ていました。
この時代の子供の歌をいくつかご紹介しようと思います。
♪ 僕は軍人大好きよ 今に大きくなったなら 勲章つけて剣下げて お馬に乗ってハイドウドウ
こんな童謡がありました。
また小学校の唱歌で…
♪ とどろく筒音 飛び来る弾丸 荒波洗うデッキの上で 闇を貫く中佐の叫び 杉野はいずこ杉野はいずや
敵艦見えたり近づきたり みくにの興廃ただこの一挙 各員奮励努力せよと 旗艦の帆柱信号上がる -----
などがありました。
また小学校の教科書に 「きぐちこへいは 死んでもラッパを放しませんでした」
1年生の教科書は「サイタサイタサクラガサイタ」「コイコイシロコイ」の次に
「ススメススメヘイタイススメ」とありました。
小学生が一番多く読んでいたのは「少年クラブ」だったと思います。勇ましい話が沢山掲載されていました。
当時の発行会社講談社には当時の雑誌をぜひ復刻して皆さんに見せてほしいものです。
満蒙は日本の生命線などという言葉が沢山見られると思います。
現在とあまりにかけ離れています。 戦争に反対した人がいたのは間違いありません。
でもそういう方も戦争をすることの得失を考えて反対しておられたと思います。
当時欧米がアジアの大半を植民地にしていました。
国民は皆日本も欧米列強と同じように植民地を持ちたいと考えていました。私は満州の安東県生まれで、
昭和12年に父の転勤で東京に住むまで育ちましたから植民地のよい生活を満喫していました。
当時日本人は戦争に反対する人は非常に少なかったと思います。
戦争の足音が近づくというのはこのような状態を言います。
今日本には先の戦争の悲惨な結末がしっかり定着しています。
何しろやりたい放題の中国の行動を見ていてさえただ戦争反対。
現在の言論思想信仰の自由を守ることより戦争をしたくない人が多いのです。
戦前の状態とは正反対。 わたしより年取った人は皆私より戦前、戦時中の状況をよくご存じなはずです。
こういう方が戦争の足音が近づいているという。
たとえば作家で現在は尼さんとしてお寺の住職をしておられる方。お名前を忘れました。戦争の足音が近づいて
いるという発言をテレビで見ました。何を考えておられるのだろう。私はためにする嘘だと思います。
私は戦前のヨーロッパで英仏がナチスドイツと対決するのを避けたために、結局第二次世界大戦の惨禍を招いたと
思います。ナチスに各個撃破されてすんでの所で英国本土まで戦場になるところでした。
侵略を考えている相手には万一戦争を始めたら連合軍にやられると思わせないと、本当に攻めてきます。
アメリカの戦争に巻き込まれると大騒ぎをしていますが、アメリカが日本の戦争に巻き込まれるのはご免でしょう。
尖閣諸島が中国に占領されても我が国は痛くもかゆくもないと思われたらどうしますか。
私は内向きのアメリカが日本を守るための戦争などご免だと思われるのが一番恐ろしいのです。
中国は明らかに戦前の日本と同じように膨張主義です。南シナ海は我が国の核心的利益だと言っています。
日本が「満蒙は日本の生命線だ」と言っていたのと明らかに共通しています。
航空母艦、原子力潜水艦、原爆、長距離ミサイル こんな武器がどうして自衛のために必要なのですか。
国内では政府の方針に従わないものは逮捕されています。戦争の足音が近づいているのは中国です。
彼らに占領されるのはまっぴらです。 目次へ