2015.8.8
日本の平和を守ってくれるのは何か?


日本の平和をまもってくれるのは何か、皆さんおわかりになりますか。

私は日米同盟と自衛隊だと思っています。

まず自衛隊とかつての大日本帝国陸海軍との違いを述べたいと思います。

大日本帝国陸海軍は、憲法上天皇陛下が軍の最高指揮官でした。軍人勅諭には私が大元帥である。

上官の命令は私の命令だと思え。また軍人は政治に関わってはならない。などとと書いてありました。


実際には大元帥である天皇陛下は飾り物で、陸海軍大臣や参謀総長(海軍は軍令部長)が権限を持って、軍には

内閣総理大臣も口を出すことができませんでした。口を出せば統帥権を侵すと行って、軍から脅かされ、内閣

も議会も口を出せなかったのです。元老が(最後の元老は西園寺公磨公爵)総理大臣を指名しても、軍が反対して

陸軍大臣を出さないと言えば、組閣を断念しなければなりませんでした。(例は宇垣一成内閣流産)

軍(陸軍)はこうして事実上、日本政府を自由に動かしたのです。

陸軍の内部には派閥がありました。皇道派と統帥派です。このあたりはご自分で検索してお調べ下さい。

とにかく派閥争いがあったこと。そして下克上といって青年将校が上官の思い通りに動かないという悪弊があり

ました。


自衛隊はかつての軍とはまるで違います。

かつて三島由紀夫が防衛庁に突入して、人質を取りバルコニーの上から自衛官にクーデターを呼びかけました。

しかし自衛官は誰も相手にしませんでした。三島は自決して騒動は終わりました。

三島は自衛隊=昔の軍隊で、青年将校が政治的なうごきをすると読み誤ったのです。



今の自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣です。昔の軍とは全く違っています。

戦争するというけれど国会の決議がなければ動けないのです。自衛隊は勝手に戦争を始める組織ではありません。


恐らくマスコミも議員も軍人勅諭を読んだことがないのでしょう。

軍人勅諭には非常によいことが書いてありました。明治時代の偉い人(もちろん明治以前の旧幕府時代に生まれた人)

は軍人が政治的な動きをしないように歯止めを掛けていました。その歯止めがかからなかったのであんな戦争が起

こったのです。それも政治家が政権争いに軍の統帥権侵犯を利用したことが災いしています。


こういうことは全て歴史の本に書いてあります。私は当時子供でしたから、戦後本を読んで知ったのです。

そういう歴史も知らずに戦前に通った道だと皆をたきつけている無責任な人たちが大勢います。

この人たちはいまだに若いときの「社会主義は正しく、共産党が政権を取らなければ日本国民は幸福になれない」

という固定観念から抜けられない人たちでしょう。

中国人は日本ではデモができるし、どんな主張もできて羨ましいと言っているそうです。

そういう自由な主張ができるのは日本が民主主義国だからです。


日本に徴兵制を敷くのではないかと質問をする議員がいます。戦争に巻き込まれると盛んに宣伝する議員がいます。

騙される人が大勢いるから、そういう議員が現れます。

何しろアメリカの核爆弾は危険だが、ソ連の核爆弾はきれいだといった議員の後継者です。

どうかこんなくだらない嘘に騙されないでください。自由を失ってからでは遅いのです。

天安門の虐殺が日本で起こさないように考えてください。

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