2015.8.5
戦争をしたがっているのは誰?
戦争をしたがっている人が世界中にいるでしょうか?
私はどこにもいないと思っています。 世界中で一番偉い人になりたい、そういう人は間違いなくいます。
オバマ以前の米国大統領。 昔のドイツのヒトラー総統。 現在では中国の習近平主席。
偉くなりたい人たちも戦争せずによその国を屈服させようと考えていました。
戦わずして敵を屈服させる。 中国古代の戦略家、孫子はそれを説きました。
習近平はかつて中国が欧米列強の植民地になり、大都市に租界をつくられ、英国に香港を奪われ、ロシアに満州を
奪われ、その後それが日本の手に渡り、挙げ句の果てに国土の大半を日本に占領されました。
中国の無念な気持ちはよく解ります。かつての日本の富国強兵をまねて、弱肉強食でかつての領土を回復したい。
かつて周辺諸国の上に立った栄光の時代を再現したいと考えているようです。気持ちは解るけれどそれは無茶な話です。
かつて英国は世界の覇者でした。ユニオンジャックの旗の下に日が沈むことなしと言われました。
かつての栄光は歴史の中に残るだけです。
フランスもスペインも、そしてローマ帝国も世界の覇者だった時代があります。皆昔の夢です。
猛きものもついには滅ぶ。風の前の灯火のごとし。 昔の夢を追っかけても何にもなりません。
習近平の見果てぬ夢を諦めさせるには日米同盟しかありません。
かつて中国軍は日本と戦争して奥地に追い込まれた経験があります。日本の自衛隊の戦闘力はよく理解しているはずです。
その日本軍を敗北に追い込んだ米軍を一緒に相手にするわけです。
だから今度の安保法制が成立したら彼の見果てぬ夢は消えます。
安保法制はこちらから戦争を仕掛けるためのものではなく、仕掛けられないための強力な防波堤です。
安倍総理が戦争を仕掛ける。あり得ないことです。万一彼が戦争をすると言い出したら、私も真っ先に反対します。
戦争が好きな人がどこにいますか。
軍需産業? 戦争をして軍需産業が無傷で残れると思いますか。 工場は全部廃墟になりますよ。
私は中国を信頼できない国だと思います。
なぜなら政府の方針に反対することが許されていないからです。
戦争反対運動をやったら逮捕され、拷問され、自己批判をさせられることは目に見えています。
軍の最高首脳だった人が汚職、収賄の罪で逮捕されました。政権が変わったら旧体制の人たちは皆失脚します。
日本は安保法制反対でデモをしても逮捕されることはありません。
こんなよい国が、安全な政治体制の国が、どうしてせんそうができるのでしょう。
軍靴のおとがちかづいているとか、恋人を息子を戦場に送るなとか、みんな嘘ばっかり。
本当のことに皆がきがつかないように、国がどうなろうと自分たちの選挙がうまく行き、自民党から政権を奪い
取りさえすればよいと思っている人たちです。
私はかつて青物横丁の先にある工場に勤労動員されていました。
大井町から仙台坂を下って国道1号線を横断するとき、憲兵が街角に立ってわれわれを見張っていました。
非民主主義国家というものがどういうものだったかは私にはよく解っています。
皆さんは今の自由な政治体制を大事にして欲しいと思います。安保法制反対を自由に言える政治体制を守って欲しい。
中国に屈服したら、香港と同じように自由がなくなってしまいます。
チベットや親彊省のように弾圧されなければならなくなる。 恐れなければならないのはそのことではありませんか。
私はどうせ年寄りです。後何年も生きないでしょう。でも子孫ために今の自由な日本を残したいのです。
そうしなかったら先輩の特攻で散った人たちに申し訳ないのです。
戦争は自由のない国で起こります。
自由な国は侵略戦争を仕掛けることが国民に認められません。
どうか利権亡者の無責任や党に騙されて、大切な民主主義体制を失わないでください。
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