2013.4.29
日本を囲む北東アジア三カ国を考察する



日本の西にある三カ国と我が国の関係は最近極めて険悪です。

なぜこう厄介な国が日本のお隣にあるかと情けない気がしますが,米国もキューバやベネズエラのような

反米国家が近隣にあり、日本だけが隣国との関係で悩んでいるわけではありません。

それでこの3カ国について若干考察してみたいと思います。



先ず北朝鮮ですが、食料の慢性的不足が改善する様子はなさそうです。

日本人だけでなく各国の人々を拉致して国内に監禁しています。金三代が軍隊最優先で国民は絶望的な環境

にいるようですが、今後どうするつもりでしょう。テレビで言っているように日米韓を火の海にしたら、

自分の国がどうなるかは十分承知しているように見えます。私にはアメリカは北朝鮮が先に手を出すのを待っ

ているように思えます。先に手を出したら、国内からも国際的にもアメリカが北朝鮮を侵略したと言われます。

相手が先に手を出すのを待っています。

金正恩氏もさすがにそれはわかっているようです。言うだけなら何も問題はないという算段です。

日米韓が驚いて何か譲歩してくれたら丸儲けというのが本音でしょう。

とはいうものの相手は精神に異常を来しているのかも知れません。いやな言葉ですが「気違いに刃物」という

言葉があります。本当にミサイルを撃たれては迷惑千万。防衛体制を怠るわけには、行きません。

中国は北朝鮮に引きずられて米国との戦争になるのはまっぴらご免だと思っています。



中国は我が国の尖閣領有権に因縁をつけ、漁業監視船の領海侵犯、戦闘機の領空接近など我が国に対する挑発を

繰り返しています。ついに我が国の自衛艦などに対しミサイル発射用のレーダーを照射するなど、何とかして

日本を挑発し最初の1発を撃たせようとしています。彼らは日本に最初の1発を撃たせることで、アメリカが

戦闘に参加する大義名分を失わせようとしています。今の状況はまさしく我慢比べです。
 

中国が恐れているのは米国との全面戦争です。中国側から最初の1発を撃てば米国は必ず戦闘に参加します。

中国もそれは承知していると思います。

ただあそこまで中国軍を刺激していれば、末端の将兵がいつ勇み足で発砲しないとは限りません。


中国の国内経済は、中央政府のコントロールが利いているとは思えません。不動産価格の上昇が続いてバブル状態

が起きているようです。地方政府は過剰投資を続けており、バブルがいつはじけても不思議ではありません。

チベットとウイグルの民族問題は隠しきれなくなっています。内モンゴルにも民族問題があるように見えます。

満州族、朝鮮族の話は耳に入って来ませんが、全く問題がないことはあり得ないでしょう。

民族問題だけではなく都市と農村の貧富格差も大きな問題になりつつあります。

さらに昔から中国にはびこる汚職体質は中国人民の不平不満の源です。

先般の四川地震における政府の対応に不満を持つ人も少なくないようです。
 

このような内部矛盾を抱えた国が戦争ができるわけはありません。末端の軍人の勇み足を最も恐れているのは中央

政府の幹部ではないでしょうか。中国共産党一党独裁体制の崩壊はそう遠いことではないと確信しています。

84才の私でさえ中共破綻を見ることができるのではないかと期待して待っています。

 


韓国も反日一色に見えます。

中国とも共通しているように思えますが、日本の戦後の成功に対する嫉妬感が彼らの反日の背景に見えるような気

がします。かつての「漢江の奇跡」の成功体験が彼らの頭にあるのでしょう。

しかしそれの再現は非常に困難だと思います。その焦りが彼らを反日に駆り立てているのでしょう。しかしいくら

憎んでも、日本と協力せずに韓国の繁栄はあり得ないと思います。

日本は一時コリアンブームで韓流スターが人気を博し、韓国旅行が流行していました。

今や大久保のコリアンタウンは火が消えていると聞きます。本国の反日ブームの犠牲者です。


もちろんこの3カ国の国民全てが、日本を憎んでいるとは思いません。

数は少ないが自国を見放して日本に帰化された知識人がおられます。

本当はこの親日知識人のように、3カ国と日本が仲良くできるとお互いに利益があるはずです。

しかし長年の反日教育でそれぞれの国民の反日意識を短期間にぬぐい去ることは恐らく不可能でしょう。

悲しいことです。

私は100年後でもよいから、お互いを尊敬できるような関係が生まれることを祈っています。

                                            目次へ