2012.10.21
日本は



1.昭和16年の日本

当時日本はドイツ、イタリアと軍事同盟を結び、世界の中で孤立していました。

日本に対するABCD包囲陣という、今で言えば経済制裁を受けていました。

Aはアメリカ、Bはブリテン(英国)、Cはチャイナ(中国)、Dはダッチ(オランダ)です。

現在のインドネシアはオランダの植民地で、蘭印と呼ばれていました。

なお現在のベトナム、カンボジア、ラオスはフランス領で仏印と言われていました。

日本は昭和12年から中国と戦争をしており、国力は疲弊していました。

米国、英国は中国国民党政権に大規模な援助を行い、日本は戦線が広がりすぎて苦しんでいました。


当時同盟国のドイツはソ連との不可侵条約を破り、ソ連国内に攻め込みモスクワを陥落させんばかりの勢いでした。

独ソ開戦の前に日本はドイツの斡旋で、ソ連と不可侵条約を結んでいました。

ドイツは日本に東側からソ連に攻め込んで欲しかったのですが、日本は不可侵条約があるからとそれを拒否していた

のです。 結局日本は米国の経済制裁に耐えかね、12月8日に日米開戦に踏み切ってしまったのです。


2.現在の日本を囲む極東情勢

中国はかつての日本のようにアジアの盟主気取りで、武力で思うままに自国の領土を拡大しようとしています。

中国との間で問題を抱えている国は、日本以外にもフィリピン、ベトナム、インド、韓国などがあります。

台湾は常に中国からの統一攻勢にさらされています。

米国の存在がなければ、とてもアジア諸国は中国に対抗できません。


中国はかつての大日本帝国のように富国強兵策をとって、大規模な軍備を作り上げました。

100年前の清国のように世界に恐れられています。


このままでは中国は一つ一つ他国の領土を奪い、世界制覇を目指すでしょう。

これに対抗するためにはかつてのABCD包囲陣のように、周辺諸国ががっちりスクラムを組んでこれ以上圧力をかけ

られないようにしなければなりません。そのためには日本も軍備を持ち、米国などと軍事同盟を結ぶしかないと私

は信じています。


3.避けられない戦争から逃げてはいけない

かつてナチスドイツがポーランドやチェコに侵入したとき、英仏両国は彼らを助けませんでした。

その数年後ドイツはフランスを占領し、英国を国内に閉じこめ空襲を行いひどい目に遭わせました。

米国のルーズベルト大統領は日本を戦争に追い込み、日本から手を出させこの戦争に加わりました。

その結果日独伊三国同盟(枢軸国)と米英を中心とする連合国の全面戦争になり、枢軸国は惨憺たる敗戦になりました。

勝つには勝ったものの、かつてナチスドイツのポーランド、チェコ侵略を見過ごした英仏は戦後米ソの下風に立つこと

になりました。最終的に避けられない戦争を避ければ、勘定が高く付くことの好例です。

私も戦争は大嫌いです。しかし避けられない戦争を避けることには反対です。

ナチスドイツに占領されたオランダはひどい目に遭いました。 アンネの日記の悲劇は芝居などでご覧になるとおりです。

中国に占領されたら反日思想に染まったあの国の人たちが何をするかは、考えるまでもないでしょう。

略奪、暴行、放火、先般来中国で起こったことでどうなるかはっきりしています。


4.日中関係

日中親善は望ましいことです。

しかし日本人がそれを望んだとしても、相手がそれを望んでくれなければどうにもなりません。 悪い因縁です。

中国では愛国すなわち反日の教育が大衆の間にしみこんでいるようです。もちろん中国人全員がそうだとは思いません。

しかし政府と共産党、それに大半の国民がそうであれば、日本にとってはきわめて危険な国であり続けるでしょう

現在の中国の体質が変わるまでには100年以上かかることを覚悟しなければならないでしょう。

これは悲劇ですが、われわれはこの現実を認めなければならないと思います。

当たらず触らず、しかし武力には訴えさせないようにすることが大切です。

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