2012.7.26
世論は無責任


またまた久しぶりの日記です。 私は年をとりましたので、政治がらみのことからは一歩引いて

おりました。 しかし最近の社会の動きで余りにも日本の将来が危うく思われてなりません。

私ごときがここに何を書こうと世の中が変わるわけがないことはよくわかっているつもりです。

それでも黙っているのは靖国神社に眠っておられる英霊に申し訳ないと思っています。


まず最初に原発再稼働の問題を取り上げたいと思っています。

今朝も新聞を読んでいたら、トヨタがカナダでの生産を増やすことを発表していました。

また三菱重工業が海外生産を増やすと書いてありました。

電力は足りない。

電気料金は高い。

税金は高い。

人件費は高い。

製造業が日本国内にとどまっているメリットは少なくなりました。


今から数十年前になりましたが、朝日新聞が「くたばれGNP」というキャンペーンをやりました。

当時私は岐阜県中津川の製紙工場に勤務していました。

連日のように長良川流域にある製紙工場の廃水を叩いていました。

ある日突然記事から製紙工場の廃水問題が消えました。

何故消えたのか理解できなかった私は、通産局の係官に聞いてみました。


当時新聞は鉛版で活字を鋳造して印刷していました。 鋳造するためには、紙型用紙が必要です。

この紙型用紙のメーカーが実は長良川支流の美濃川流域にあったのです。

紙型用紙が来なくなったら新聞発行が不可能になる。

キャンペーンが突然止まった理由はこれでした。


私は以後新聞記事を信用していません。 特に朝日新聞の主張は全く信用していません。

くたばったのは日本経済でした。

新聞の発行部数が減って、会社が危なくなるのは朝日新聞にとって想定外だったのでしょうね。


原発は危険だという気持ちは理解できます。 ただ原発なしで日本のエネルギー需給がどうなる

かはよく考えなければなりません。

電力の安定供給が不可能になったら、日本の製造業は壊滅します。



70年前に日米戦争が始まったとき、国民はほとんどが喜んだと思っています。

必ず勝つと思っていました。私ももちろんそうでした。一部に戦争反対の人がいました。

そういう方は非国民だといわれました。

非国民と勇ましいことを言っていた人とどちらが愛国者だったでしょうか。

原発再開賛成者は非国民扱いです。 発言させるなと叫んでいます。

これは昔の軍人と同じです。 昔軍人、今環境保護主義者です。


世論は無責任です。 新聞・テレビも無責任です。

皆さん自分の頭でよく考えてください。

へぼ碁なら「やってみればわかる」でよいでしょうが、これはへぼ碁ではありません。

われわれ国民の生活がかかっています。


絶対安全なものはこの世にありません。

自動車事故で大勢の人が毎日なくなっています。 飛行機もときどき事故を起こします。

大事故が起きると一時乗客が減ります。 でもしばらく経つと元に戻ります。


どうか皆さんよく考えてください。

結果は全てわれわれの背中にのしかかります。

冷静な判断をしないと後で後悔することになります。

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