2011.12.3
昔陸軍、今マスコミ
「昔陸軍」などといっても読者の方にはご理解頂けないでしょう。
昭和6年の満州事変から昭和20年の敗戦まで、日本を支配していたのは陸軍でした。陸軍に逆らうものは
暗殺されたり(五・一五事件、二・二六事件)、憲兵隊に逮捕されたりして、反対したい人も沈黙せざるを得
ませんでした。
陸軍は敗戦により消滅しました。その後語弊があるかも知れませんが、労働組合がのさばりました。
何でも主張通りにならなければ、ストをするぞと自分の意志を押し通しました。
当時「昔陸軍、今総評」という言葉がはやりました。総評とは日本労働組合総評議会の略称です。
総評の解説はグーグルなどで検索してください。
前回の政権交代の主役はマスコミだったと思います。自民党政権の鮮度低下、賞味期限切れは事実ですが、
それにしてもマスコミは民主党を持ち上げすぎました。鳩山、菅の両内閣は日本をめちゃめちゃにしました。
沖縄県は無責任な鳩山首相の発言で振り回されました。日本は自民党でじり貧、民主党でドカ貧になったと
いったら言い過ぎでしょうか?
政権交代の責任は国民にあります。結果は全て国民が背負わされています。
しかしマスコミには責任がなかったでしょうか?
マスコミがもう少し責任感を持っていてくれたらと思うのはいけないでしょうか。
民主党のマニフェストが随分いい加減なものだったことは、今明らかになっています。
それをマスコミは見抜けなかったのでしょうか?マスコミは今でもそのことを反省していないようです。
スーダラ節ではありませんが、気楽なもんだと思います。
私は日本人は軽薄だと思っていますが、マスコミは日本人の中で一番軽薄な人種だと思います。
うまい話を本当にそうかと疑う神経が欠如しているように思います。
今新聞は発行部数が減って経営的に非常に苦しいようです。
当然でしょう。雑誌も休刊、廃刊が増えているそうです。テレビも一時のような景気ではないそうです。
マスコミは読者、視聴者の信頼を失っているのではないでしょうか。
政治は国民の信頼を全く失っています。
しかしこの現象は日本だけではないようです。どの民主国家も人気取り政治で、経済がおかしくなっています。
世の中にうまい話はありません。アメリカでも政治が迷走しているようです。欧州でも民主主義の悪いところ
が露呈していると言わざるを得ません。
マスコミは自分たちの価値観が正しいと思いこんでいるようです。
マスコミの諸君は○と×しか答えがないと思いこんでいるのではありませんか?
正しい答えは歴史の中でしかわからないと思います。
自分たちの主張が正しかったかどうか、チェックしてももらいたい。チェック機能を持っていないマスコミは
社会のムダだと思います。いやムダと言うより有害だと言いたい。マスコミ人の猛省を求めたいと思っています。
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