2009.2.26
日本の政治


     
                                                                        増田 次郎

政治の世界には愛想が尽きました。

バカバカしいことの連続です。国は財政難、社会は戦後最大の不況。その中で国会は空転の連続。

こういう人たちに多額の歳費を払っている国民(私もその一人ですが)は、気の毒なことです。

与野党とも政権のことだけ考えていて、国民のことはほったらかし。

これからの日本をどうするか、考えている人はあまりいないように思えます。

9月までには衆議院の選挙があります。そこで政権が代わる可能性が多そうですが、情けないことに代わっ

ても全く改善される可能性が期待できません。米国はオバマさんが期待を背負って登場しましたが、日本で

は誰がいるのでしょうか? 小沢さん? 

米国のクリントン新国務長官が日本に来ました。

来日前に民主党に小沢さんとの会談を申し入れたが、小沢さんが断ったと新聞に書いてありました。

一旦断ったけれど、それはまずいということで結局会見したそうです。

今の日本には国のため、国民のために働く気概のある政治家が何人いるのでしょうか。


1945年に日本が連合軍に無条件降伏したあと、既成政治家の大半は追放されました。大企業も取締役は

全員追放されました。集中排除法?という法律で大企業は解体されました。

たとえば三菱重工業は三分割されました。日本製鉄は二分割など、日本経済が再建できないように財界はガ

タガタにされました。高級官僚も大勢が追放されたはずです。
 

政治家・官僚も経営者も皆小粒になりました。「三等重役」という言葉がありました。

その三等重役が奮闘して日本経済が復興したわけです。

政治家・官僚も三等政治家、三等役人が奮闘したわけです。


米国企業は経営者と一般従業員の給与格差がすごく大きいようです。

日本企業では役員と一般従業員の給与格差が小さいことが知られています。いま企業では給与カットが行わ

れています。人員整理も珍しくありません。その中で国会議員の歳費がカットされるという話を聞いたこと

がありません。官僚の給与カットの話も聞いたことがありません。

国会の中ではそういう話は出ないのでしょうか。

どうせ今度解散になったら、かなりの議員さんは落選するでしょう。

落選するならあとから当選した連中に意地悪をして、歳費でも減らしたらどうでしょうね。

口惜しいのは、「この人が総理大臣になったら」と思う人が与野党を問わず、今の国会にはいないことです。

情けないことです。アメリカではオバマさんがうまくやるかどうかは分かりませんが、少なくとも期待され

て就任しました。 日本には期待できる人がいないのではないかと思うと、情けなくなります。

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