2008.9.17
世界はこれからどうなるのでしょう


                                                                                増田 次郎


アメリカでは全米第4位の証券会社、リーマン・ブラザースが倒産してしまいました。

規模が日本最大の野村證券の二倍だったとか。飛んでもない話です。

日本でもかつて1997年に証券業界第4位の山一証券がつぶれました。銀行も北海道拓殖銀行(拓銀)や日本

長期信用銀行などがつぶれました。当時考えられないことが次々に起こるので、ただただ驚いていました。

経済界は何が起こるか分かりません。
 

中国はオリンピックが終わり、株価が暴落しているようです。

天井知らずに上昇していた重油先物価格が、値下がりに転じたようです。ガソリン価格が下がり始めました。

結構なことではありますが、値動きが激しいと必ず相場で損をする人が出ます。儲け損なった程度で済んでい

ればよいのですが、大損害で借金を返せない人が現われるのではないかと心配です。

新聞でサブプライム危機という言葉を頻繁に聞きましたが、あれも住宅価格が下がったためローンで新築住宅

を買った人が借金を返せなくなって起こったこと。回り回ってわれわれにまで影響が及ぶのには、全く納得が

行きません。「春風が吹くと、桶屋が儲かる」といいますが、回り回って思ってもいなかった損害を被ること

があるのは恐ろしく情けないことです。


日本経済にどこから大津波が来るのか、私には予想が付きません。多分新聞・雑誌やテレビが報道したときに

は、手遅れでしょう。われわれ高齢者が虎の子の資産を失わないようにするには、危ない橋を渡らないことが

第一だと思います。


ロシアはグルジアと戦争をしています。大人と子供の喧嘩のようなもので、グルジアは文字通り鎧袖一触で

国土のかなりな部分を占領されてしまいました。私は平和という言葉は、理想的な世界を指すもので現実の

世界ではあり得ない状態だと思っています。


この世界には何が起こるか分かりません。北朝鮮の金正日の重病説が世界中に流れています。しかし真相は

わかりません。現在全世界を支配しているのは独裁主義の国打と思います。

民主主義国には報道の自由があり、指導者は常に手の内をさらけ出してゲームをすることを余儀なくされて

います。その代わり独裁主義国は、指導者が方針を誤ったら滅亡に向かって暴走します。

日本の政界は総選挙のことばかり、国際情勢だの経済情勢などはそっちのけです。政治家は党利党略だけ、

官僚は省利省略だけ。日本の将来がどうなるか考えているのは、末端の国民だけ。心細い話です。

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