2008.5.17
後期高齢者がどうして悪い
老人よ、大きな顔をするな



                                                                             増田 次郎


後期高齢者の健康保険制度が変わって、喧々囂々の大騒ぎになっています。政治家まで騒いでいます。

中には自民党の有名議員が「こんな制度はけしからん」と雑誌に書いています。
 
現在日本国の借金は849兆円あると、二三日前の新聞に書いてありました。

いま日本の人口が1億3,000万人としますと、一人当たりが653万円になるようです。

あまりに桁が大きいので何度も計算し直してみましたが、間違っていないようです。
 

生まれたばかりの赤ちゃんから、植物人間になってしまっている人たちまで、生きている人が全員これだけ

の借金を背負っているのです。 日本はどうなるのでしょう。

日本人は騒がなければならないことを間違えているのではないでしょうか。


「後期高齢者は死ね」というのかと、叫んでいる老人がいます。

昔「働かざるものは喰うべからず」という言葉がありました。私はそういう老人に、この言葉を思い出して

欲しいと思います。

私は現役の会社員時代に、社会保険料は高いなと思いました。今の現役会社員の負担はもっと重いはずです。

従って現役の方々はさぞ嘆いておられると思います。


何とかしないと、年寄りを扶養するために、若い人は暮らして行けなくなります。

私はいたずらに長生きすることを望みません。子供のころ「世間の厄介者」という言葉を聞きました。

世間の厄介者として長生きするのは、恥ずかしいことだと思います。

社会に何の貢献もしようとしない後期高齢者は、失礼だが生きている資格がないと思います。
 

わたしも年金生活者です。今まで国民健康保険に加入していましたが、今度の制度改革で後期高齢者医療

保険制度に入りました。
 

死ぬまで自分が健康でいることは、国のためになり、家族のためになり、何より本人の幸福につながります。
 

老人になっても、人を頼りにせず、自分のできることは、自分でしようではありませんか。

保険料が高くなったら節約するのは、当然でないでしょうか。

それをやらないできたから、国の借金がここまでふくらんだのではありませんか。粗食で食費を節約すれば

メタボリックシンドロームにもならず健康によいのではないでしょうか。


もちろん生活に余裕がなくなるのは、辛いことです。しかし今の日本は世界の最貧国ではありません。

苦しいといっても、私の若いときの食糧難時代とは違い、餓死することはあり得ません。

我慢できないことはないと思います。

 
「後期」とは何事だという人がいます。人間はいずれは死にます。

「末期」は失礼かも知れませんが、後期という言葉は問題ないと思います。命には定年制度がないから、

75才以後はどこまで生きてもOKで、いわば青天井です。

 
私は今年一杯で翻訳を後輩に譲り、お金にならない仕事をしようと思っています。

もちろん翻訳の後継者のサポートはします。それ以外のライフワークとして、認知症の人たちを救い出せる

ものなら救い出したいと思っています。

もしこれができたら、私は生きている資格の認定がもらえると思いますがどうでしょうか

                                                                                  目次へ