2008.1.26
中国伝統医学の良さを実感して


                                                                             増田 次郎


ご報告が遅れましたが、昨年12月3日から9日まで6泊7日で、中国の四川省成都(せいと)市に鍼・

マッサージ治療を受けに行ってきましたのでご報告します。


北京経由で成都空港に到着したのは12月3日の午後3時過ぎ、直ちに予定していたホテルに入り一

泊しました。翌4日の早朝に診察を予約してあった成都錦江区中医医院に行き、主治医の鄭先生にお目

にかかりました。鄭先生はお見受けしたところ40代半ばの、快活で元気な先生でした。

前もって私の健康状態など全てご連絡していたので、早速左肩から手の先まで、左の腿から足の先まで、

それぞれ十数カ所のツボに鍼を打ち、これにパルス電圧をかけて下さいました。

鍼というと恐れる方が多いと思いますが、さほど痛いものではありません。また鍼は全て使い捨てです

から、衛生的で病気に感染する心配もありません。パルス電圧も苦痛は全くありません。

30分間電圧をかけた後、鍼を抜いてマッサージをして貰いました。これも痛みはほとんどありません。

マッサージの時間は約20分でしょうか。


同行した有料老人ホーム、シルバーヴィラ向山の岩城祐子会長とツアー添乗員の鈴木さんも、それぞれ

治療を受けられました。 私は鄭先生の治療が大いに気に入り、このまま滞在期間中入院して治療を受け

ると申し出て、手続きをして貰い午後にはこの病院の4階の4号室に入院しました。

結局最終日の9日昼までずっと入院していましたので、四川料理の本場にいながらずっと病院食で、観光

も全くしておりません。


鄭先生は成都錦江区中医医院でも大変流行っている先生らしく、私の治療を中断して外来患者の治療に行

ったり、大変お忙しい様子でした。先生は英語がおできになりません。年齢的に考えて文革時代に十分な

勉強ができなかったのではないかと思います。部下の李先生(若い女医さん) は、流暢な英語を話されまし

た。最終日の9日は日曜でしたが、早朝から出勤されて私の治療をして下さいました。快活で熱心で親切

な大変よい先生だったと思っています。


さて治療効果ですが、今回目的としていた左腕の具合がよくなったのは言うまでもありません。

左手で右の耳をつまめるようになりました。両手を上に挙げると、おろすとき左の肩関節がこくんと音を

立てます。また左脚の動きがかなり改善し、椅子からの立ち上がりがかなり楽になりました。また左脚に

感じていた違和感(力が入らず頼りない感じ)がなくなりました。


帰国後気がついたのは、右脚には左脚にあった違和感が残っていたことです。左脚と比較して軽かったの

で治療をお願いしなかったのですが、この違和感がそのまま残っていました。右脚も治療をお願いすれば

よかったなと後悔しています。

一番驚いたのは膀胱ろうからの尿漏れがなくなったことです。

お陰で膀胱に尿が貯められるようになりました。左腕と左脚に行なった電気鍼の効果(よい意味の副作用)

だったとしか思えません。お陰で尿を貯めていた袋が不要になりました。

流し放しにしていた尿を膀胱に貯めたのですから、時々トイレに行かなければならなくなったのはもちろ

んです。しかし夜トイレに起きる回数が2回で済んでいます。2回手術を受けて容積が小さくなっていた

膀胱が、弾力性が改善して尿の貯蔵量が増えたのだと思います。これは予想外の効果でした。


よくなかったことも書いて置きましょう。

日本でも病院食は美味しくありませんが、中国も同じです。毎日チンゲンサイなどの菜っ葉と少量の肉の

具だくさんスープ。ご飯はナンキン米のパラパラ。それが大量に来ます。とても食べ切れません。しかし

ダイエットにはなったと思います。

完全介護ではないので、泊まり込みの付添さんが付きました。

私にはハウさんという50代後半のおじさんが付きましたが、いびき、寝言で少々迷惑でした。

またテレビを見るのが好きで、先生の治療中もテレビを消しません。手で×印を作っても通じませんでし

た。今度行くときは基本的な命令を中国語で紙に書いて持って行く必要があります。

日本のトイレには必ずトイレット・ペーパーがありますが、中国にはありません。

日本で入院するとき必要な品物は、全部日本で用意して行く方がよいです。

病院には売店がありません。ティシュやスリッパなども全て用意しておくべきです。

足りないものは現地で調達ということは、考えない方がよいです。

病院の前の道路は片側4車線。信号もなく外出して買い物は考えない方がよいです。

私が行ったのは冬でしたが、病院の廊下は戸外と同じでひどい寒さでした。日本の病院のように空調は

きいていません。


私は4月にもう一度治療を受けたいと思っています。行く前に治療して欲しい身体の異常を全て先生に

連絡しておくつもりです。今度は二週間入院して治療を受けようと思っています。

リハビリの施設もありますので、入院中にリハビリもしたいと考えているところです。

80才を目前に控え、身体を徹底的に改善するには中国伝統医学が最適だと思っています。

なおこのツアーを主催したのは、(株)国際健康福祉機構です。

この会社のオーナーはシルバーヴィラ向山のオーナーである岩城祐子先生です。

事務所は私が住んでいるポルテドール光が丘の2階にあります。

電話番号は03-6423-2102です。興味がおありの方はご連絡下さい。

なお近くホームページを作ると言っていますので、ご覧下さい。

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