2007.9.6
最近気になったこと
増田 次郎
“ 朝青龍騒動について”
あまりに報道が下らないので、一言悪口を言いたくなりました。
力士は土俵の上が仕事場。怪我を理由に巡業をさぼって、モンゴルでサッカーをやっていたのは、力士にある
まじき行動。協会に処罰されたのは当然だと思います。
しかし自宅で謹慎中の力士をカメラで追い回すのは、報道の倫理に反するのではないでしょうか。
土俵以外は力士にとってプライベートの場所です。朝青龍が精神を病んでいるというのに空港で「横綱、一言」
と追い回す。さらにはモンゴルまでも飛行機で追っかけ回す。それで視聴率が上がると思うテレビ局のセンス
の悪さ。テレビ局の偉い先生方は「横並び」を批判なさるけれど、これこそまさしく横並びの最たるものでは
ないでしょうか。もっと大事な話が沢山あるだろうに。
まあ朝青龍の非常識、心の弱さには正直呆れました。がっかりしました。あの土俵上での「ふてぶてしさ」は、
一体何だったのでしょう。
“小沢さんの外交センス”
民主党が参議院選で大勝しました。自民党は閣僚の相次ぐ失言、政治資金問題と完全に後手後手に回り選挙で
惨敗しました。しかし参議院選の比例代表でトップ当選したのは、年金問題で悪名高かった自治労代表の先生
です。選挙で勝ったのは国民の信任を得たからで、文句を言っても仕方のないことです。しかし誰もそのこと
を言わないから、ここで書いておきます。
さて問題はテロ対策特別措置法のことです。
小沢さんは米国大使が国会に訪問してきたとき、会見している間終始テレビカメラを入れていたと聞きました。
外交というのは国益と国益がぶつかり合う場面で、外交文書は三十年ぐらい経過しないと公表しないものだと聞
いています。果たして大使との話し合いをそのような形でしてよいものでしょうか。
「前からテロ対策特別措置法には反対してきている。政権に近づいたから変えるのはおかしい」と小沢さんは言
われているそうです。日本国内のことについては、それが正しいでしょう。しかし外国との間でそれが通用する
のでしょうか。前の政府が約束したことだから、それには責任を負わないと言うのには無理がありませんか。
米国大使だけではなく、ドイツの首相も小沢さんに海上自衛隊のインド洋上での給油をやめないように要請した
そうです。果たして小沢さんがどうするのか、大変心配です。小沢さんはかつての海部総理のように、人の支援
をしなかったために、莫大な資金を負担したにもかかわらずクウェート政府から無視されたのを覚えておられま
すか。
“地球温暖化の話”
今年の夏の暑さはひどいものでした。
去年も暑さがひどかったけれど、今年はそれを上回ったような気がします。なにしろ岐阜県の多治見と埼玉県の
熊谷で40.9℃という最高気温が記録されたのには、肝をつぶしました。
全てを地球温暖化に結びつけてよいのか。専門家の間でも意見が分かれているようです。
しかしこれだけはやってみればわかるでは困ります。橋が崩落するのも、飛行機が墜落するのも合ってはならな
いことですが、自分の住んでいる土地が水没する方がもっと深刻な問題です。
流石に米国も「都合の悪い真実」に目を向け始めたようです。中国もインドも、これから自分たちに何ができる
か、考えて欲しいと思います。
地球温暖化を防ぐには、時間がかかっても省エネルギー、緑化の推進など一つ一つの対策を推進して行くしかな
いと思います。
私も自分のできることを少しずつやって行きたいと思います。水の消費量を減らしたい。
ゴミをなるべく出さないようにしよう。議論するよりもその方が先だと思います。
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