2007.2.9
近ごろ思うこと


                                                                              増田 次郎

その1 失言騒ぎ

厚生労働大臣が女性を「子供を産む機械」と失言してしまいました。

大臣をしている人ともあろうものが、随分間の抜けたことを言ったものです。

議会で野党から、マスコミから、一般市民から散々たたかれました。

ご本人もいろいろな場で平身低頭謝りました。ここまでは当然のことです。


しかしそれから先が問題です。

失言をとがめるために、議会の審議拒否をやるというのはどういうことでしょうか。

今日本には大切な緊急を要することが沢山あります。

余り沢山ありすぎて、どれから書けばよいかわからないほどです。


もし議員さん方がそれに気づいていないのだとしたら、失礼ながらそんなバカには議員の資格がないのでは

ありませんか。もしもっと大切なことがあるのを知りながら、あんなことをやっていたとすれば、怠け者か

国民をバカにしている連中だといわざるを得ないでしょう。


柳沢さんもシッカリしてもらいたいものです。

われわれ一介の野人ならともかく、高い地位にある以上言葉の端々に気を遣うのが当然のはずです。

緊張感が足りないといわれても弁解できないはずです。ほかの大臣さんも注意してほしいものです。

議会空転を起こせば、まさしく税金の無駄遣い。

われわれ庶民の目から見たら大変な高給取りが、大事な審議もせずに遊んでいる。

ストライキをすれば労働者は賃金が差し引かれる。失言した大臣は給与を返上すべきだし、審議拒否で登院

しなかった議員さんも手当を差し引かれるべきではありませんか。



その2 自転車の歩道通行

前に一度このことを書いたことがありましたが、この前テレビを見ていたら歩道は歩行者優先で、ベルを鳴

らして歩行者をよけさせる行為は違法だといっていました。

こういうことは学校などで生徒に教えてあげてほしいものです。私も知りませんでした。

深夜に猛スピードで走ってきた自転車にはねられ、脳挫傷で死んだ方があるそうです。

人が死んでからでは遅いのです。

加害者にとっても思いがけず殺人者になってしまって、多額の賠償金を払い、刑務所に入ったとしたらこれ

以上の悲劇はありません。小学校で生徒さんに是非教えてあげて下さい。
 

私の住んでいる練馬区土支田地域では、若い人でも歩行者をベルで追い払う人は見かけたことがありません。

私が通るとストップして私を通して下さる方が多いです。

また私がいるのを見て、車道に出て走って行かれる方もあります。

この地域は歩行者優先の原則が十分周知されているようです。



その3 お役所にお願い

これは全て人から聞いた話です。

私の友人に障害者施設の施設長さんがいます。

この方が先日嘆いておられましたが、県庁のお役人が先日監査に来て、重箱の隅をつつくようなことをやら

れ閉口したと聞きました。おそらく天下りできそうなところなら意地の悪い監査はしなかったでしょう。
 
東京でも役所の人の監査には、首をひねりたくなるような場面が多いようです。

何度かその実例を聞いたことがありますが、全部忘れてしましました。


役所の下役人は帰ってから中役人に「何を見てきたんだ」と叱られては困るので、何か欠点を見つけようと

鵜の目、鷹の目であら探しをやったのでしょう。水戸黄門の時代から役人は私腹を肥やしたり、庶民をいじ

めたりするものだったらしいですね。江戸川柳に「役人の子はにぎにぎをよく覚え」というのがありました。
 

幸か不幸か、私の親戚には役人がいません。

役人の中にも、というよりは大半の役人は清廉潔白な人だと思いたいのですが、裏金の話、天下りの話、

役所主導の談合の話など聞くと、首をひねりたくなります。

「李下に冠を正さず、瓜田に沓を結ばず」という言葉があります。

身を慎んで庶民の味方になって頂きたいと思います。



その4 板橋の踏切事故

精神障害の女性が自殺しようとするのを救うために、巡査部長さんが重傷を負われました。

お気の毒だなと思うと同時に、偉い人がいるものだなと思います。なかなかできないことです。

何とかして命を助けてあげたいものだと思います。
 
いやな話が多い中でこういう立派な警察官がおられたことは、日本国の名誉だと思います。

警察官、消防官は国民の生命財産を守る職務です。どうぞ頑張って下さい。

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