2006.10.11
健康な老後を送るために



                                       増田 次郎 


毎度同じような話で恐縮ですが、78才になってただただ願うことは心身ともに健康であることだけです。

自分が90才を超えているのに死ぬ話をすると「縁起でもない。鶴亀、鶴亀」といって嫌がる人がいます。

どうしてそんなに死ぬことを恐れるのか、私には理解できません。


私でも若いときには死ぬのを恐ろしいと思っていました。

一番死ぬのを恐れたのは30台から50台にかけてでしょうか。

自分が妻子を持って扶養の責任を負っていた当時は、死んだら後がどうなるだろうと思いました。

私の友人でもそのくらいの年齢で亡くなった人が少なくありませんでした。これは本当に気の毒でした。

実は最も気の毒に思ったのは、本人よりも残されたご家族のことです。

自分自身のことに重ね、ご遺族のことが心配で本当に悲しくつらい思いをしたことが今も思い出されます。


しかし今の私は違います。

私の二人の息子はどちらも40台。二人とも親のことを心配してくれますが、私が彼らの心配をする必要は

全くありません。二人とも家庭を持ち、長男の上の息子は既に大学一年生。この孫が私のことを心配してくれ、

パソコンの指導などしてくれます。このあたりですんなりあの世に行くことができれば最高なのですが、

話がそううまき行くかどうかは誰にもわかりません。
 

私が今健康に留意しているのは、長命のためでは毛頭なく、突如としてあの世に行きたいからです。

心身ともに健康で、前の晩まで元気でいたのに、翌朝起きてこないので見に行ったら、死んでいたという話

を聞くと、本当に羨ましいと思います。心身ともに健康でいることは決して容易なことではありません。

翻訳その他、頭の老化防止に努力し、リハビリ・デイホームに通って体力増進をしているのも、決して好き

でしているわけではありません。生来本質的には怠け者。本当は寝ていたい。しかしその見返りに認知症と

寝たきり生活がこられては一大事。その恐怖感が私を老化防止に駆り立てています。

「お前はよく頑張っている 。感心だ」と褒めて下さる方がありますが、実は強迫観念が原動力です。

あまりお褒めをいただけるような話ではありません。


ところで皆さんはアロエという植物をご存じですか。

昔先輩から「アロエ、医者いらず」という言葉を聞いたことがあります。

私の健康上の悩みをミクシィの日記に書き込んで、お知恵を拝借しようとしたところ、早速読んだ方から

アロエを使うことを奨められました。

でもあまりうまく行きすぎて、90才まで長生きしたらどうしましょう。

健康になる方法については、インターネットでいろいろお知恵を拝借することができますが、長生きしない

方法を教えて下さる方はないでしょうね。                   
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