2006.9.26
リハビリを始めました




                                                                             増田 次郎


9月9日から毎週土曜日、大泉のリハビリ・デイホームでリハビリを始めました。

「命が惜しい、長生きしたい」とは露思いませんが、盲目になるのと、認知症になるのと、寝たきりになる

のだけは何としても避けたい気持でおります。最近足元が一段と危うくなり、転びやすくなりました。

外出を続けるためには足が丈夫であることが何より大切です。そこでケアマネと相談してここに通うことに

した次第です。(最大の恐怖は緑内障、これにやられると目が見えなくなる) 

まだ2回しか参加していませんが、感じたことは次の通りです。

 1.参加者は半数以上が男である。
 
 2.大半は脳梗塞、脳血栓など循環器系の病気で片半身麻痺に苦しんでおられる。
 
 3.女性より男性の方が非常に熱心に頑張っておられる。

 4.70代前半より下の年齢層の方が多い。

ことでした。もちろん鍛えさえすれば、私のような年寄りでもそれなりの効果はあるように感じています。


男性の方が多いのは、女性より男性の方が循環器系の病気にかかりやすいのでしょうか。

また皆さんが熱心なのは、リハビリに参加しておられるような方は前向きに生きようとしておられる方だから

でしょう。また一部の例外を除き、若くして障害を持った方がこのような施設で少しでも回復しようと頑張っ

ておられるのではないかと思いました。


私も負けてはいられないと思いましたが、同じペースではとても続きません。体のあちこちが痛みます。

少しペースダウンして長続きさせようと思っています。


参加者に幾人か友達ができました。

Aさんは大正6年生まれの元弁理士さんです。

戦前の某帝国大学電気工学科を卒業され、戦時中は海軍の技術将校として活躍された方で、戦後は企業のエン

ジニアとして働き、定年後は弁理士をしていらっしゃつたそうです。90才近いのに頭がしっかりしておられ、

言語も明瞭、偉いものだと敬服しました。Bさんは戦争中に高等商船学校を卒業され、戦後は石油会社のエン

ジニアとして活躍された方。養護学校の校長先生をしておられたCさんなど多士済々。

お話ししていて勉強になる方が多く、リハビリだけでなく認知症予防にもなりそうです。


指導に当たって下さる女性トレーナーは皆さんに注意を払い、私にもいろいろ指導して下さいます。

転びにくくなるというマシンでトレーニングしてみました。

午前中の体操も有益ですし、各種マシンを使ってのトレーニングも有効だと思います。

15分と短時間ですが若いマッサージ師さんがマッサージをしてくださいます。

帰りのバスを待つ時間に居眠りしながらマッサージ器にかかっていると疲れがとれます。 


今週は土曜日が秋分の日でリハビリがお休みですが、来週はまた頑張るつもりです。

ただ悔しいけれど、ほかの方と同じペースではとても続きそうにありません。

焦らず、息長く体を鍛えて行きたいと思っています。


ここポルテドール光が丘に来てから、健康状態が以前よりよくなったと思います。

食事など日常生活も今までよりよくなりました。長寿は元気でいてこそ意義があります。

認知症で長生き、寝たきりでの長生きは無意味なことです。

のんびり、しかしがっちり、有意義な人生を送れるように頑張りたいと思っています。

皆さんも何かお考えになりませんか。
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