2005.5.10
近頃腹の立つこと



                                                                                                                                                                    
増田次郎

お隣の二つの国のこと

中国と韓国の狂ったような反日ぶりにはつくづく呆れるばかりです。



先ず韓国から始めます。

ノムヒョン大統領はもともと反体制派に属しておられたそうです。

先日韓国で国会議員の補欠選挙が行われましたが、与党の候補者が全員落選したそうで

大統領の支持率は高くないとのこと。

ところが「竹島を日本が狙っている。韓国の領土は絶対に守り抜く」と絶叫すると急に

支持率が回復するという不思議な話を聞きました。



しかも韓国には日の丸を焼いたり、小泉首相の写真に火をつけたり、何とも小児病的な

行動をとる人が多いように聞きます。

そして自分は親日派だと公言する人に対して罵詈雑言、ご本人が殴り殺されるのではな

いかと恐怖心を感じておられると聞きました。

ノムヒョンさんは米国がお嫌いのようです。


お若い人ですから生まれる前だとは思いますが、
60年近く前北朝鮮軍が当時の境界だった

38度線を突破して韓国を侵略し朝鮮事変が起こったことをご存じないのでしょうか。

このとき韓国軍の窮地を救うべく米軍が参戦しましたが多数の戦死者を出し、危うく釜山

に追いつめられそうになりました。

当時日本を占領していた連合国軍の総司令官だったマッカーサー元帥が自ら指揮して仁川

に上陸作戦を行い形勢を逆転しましたが、今度は中共軍が参戦し戦争は膠着状態になりま

した。その後停戦が成立し今日に至っています。

当時韓国国民は北朝鮮軍に国土を蹂躙され、多数の南北離散家族が生まれ、今日もその

後遺症が残っているはずです。



米軍兵士は韓国を守るため戦ってくれたのですが、ノムヒョンさんも韓国民もその事実を

忘れてしまっているようです。

この年月、北朝鮮が拉致したのは日本人だけでなく、韓国国民も北に大勢拉致されている

と聞きます。米国と北朝鮮とどちらの側に立つべきかは明らかだと思いますが、そう思わ

ないのでしょうか。



中国の日本嫌いも徹底しています。

しかも日本大使館の警護に派遣されているはずの警官隊はデモ隊が石や
PETボトルを投げ

ても知らん顔。しかもデモ隊は「愛国無罪」と連呼しています。

政府公認で暴れ回ればさぞかしストレスも解消するでしょう。

王毅駐日大使は政府の訓令通りに行動しているのでしょうが、無礼この上もない言動で

日本人の神経を逆なでしています。

二言目にはA級戦犯を祀っている靖国神社に小泉首相が参拝して中国人民の感情を傷つけ

ていると居丈高に威嚇してくる。

今年は私も是非靖国神社に参拝したいと思います。

一般日本国民が靖国神社を参拝するなら文句のつけようがないはずです。



日本人はバスに乗り遅れては一大事と慌てて行動する嫌いがあります。

短期的には中国で金儲けができるかも知れませんが、長期的にはどうでしょう。

日本人が進出して事業が軌道に乗り技術移転も進んだら、官製ストライキをやらせ、

日本人を追い出す可能性は十分にあります。

目先の利益に目がくらみ、深入りするのは危険だと思いますがどうでしょう。



かつてベトナム戦争で米国を駆逐した後、中共軍がベトナムに侵入したことがあります。

同じ共産主義国なのに何故侵略するのだろうと思いましたが「狡兎死して走駒煮らる」

(犬が兎を捕らえたら、用済みになった犬は煮られて喰われた)という言葉があります。


ベトナムは米国に対抗するための道具であり、ご用済みになれば後ろから鉄砲の弾が飛

んでくるわけです。中国の国益に叶いさえすれば「何でもあり」の国です。

かつてソ連と仲違いしたとき日本の北方領土返還要求に同感を示したことがありました。

中国という国では、何が起こっても不思議ではありません。



私が199912月にインドに遊びに行きましたが、このときジャイプールという町の旧王宮

でインド人の紳士に声をかけられたことがあります。

この方は「インドは原爆を開発したが、誤解しないで欲しい。インドは北に中国があり、

西にはパキスタンがあり、その向こうにはアフガニスタンがある。いずれも皆危険な国

である。われわれは自衛上原爆を持たざるを得ない。インドがどこかの国に原爆で攻撃

をするつもりはない」と言っておられました。



アジア諸国で中国を警戒していない国はありません。

あるとすれば中国を宗主国と考えている某国と某国だけでしょう。        目次へ