2003.12.2
向山通信
増田 次郎
身体にメスを入れると、回復には随分日数がかかることを痛感しています。お腹は減らない。
食べると直ぐ胃がむかむかする。膀胱をからにしようと力を入れると、しみるような一種の痛みを
感じる。半年から一年は違和感があるのが普通だそうで、手術をしたのが11月6日でしたから当
分は仕方がないようです。さて今年も残り少なになりました。老人になると月日の経つのが本当に
早くなります。
年の終わりに来てイラクで悲しい事件が起こりました。日本の外交官が二人殺されました。二人と
もイラクの復興のためこの国に来て、イラク人の生活を安定させるため働いていて理不尽にもテロ
で生命を失ったのです。前途有為の、そして善意の塊だった二人の方が亡くなりました。大半のイ
ラク人はこの人たちに敬意を払い感謝していたのではないかと思います。テロリストは自分たちが
イラク国民を支配するために、国内に新しい秩序が成立しないよう、サダムフセイン時代の恐怖政
治を復活させようとしています。
日本にもテロリストはいます。オウムは松本なにがしの個人的な欲望で、大勢の人を不幸のどん底
に陥れました。核マルなどの過激派は、いまだに日本に革命を起こすことを夢見ているようです。
彼らは何故平和が嫌いなのでしょう。
後1ヶ月足らずで新しい年が来ます。テロのない年にならないか。殺し合いが終わる年にならない
か。人殺しを禁じていない宗教はないと思います。全ての宗教者が団結してテロの根絶に取り組ん
で欲しいと思うのは私だけでしょうか。
余りに悲しく残念なので、ユーモアのかけらもない文章を書いてしまいました。次はもっと明るい
話を書きたいと思っています。 目次へ