2003.6.14
不真面目ゴルファーの思い出
増田 次郎さんより
私も中年のころは人並みにゴルフをやりました。
スコアを聞かれるのが一番苦手で、「それはまさかワンラウンドのスコアではないだろうな」といわれ「もちろんハーフだ」と答えると、誘う人は誰もいませんでした。
それでも会社関連のお付き合いコンペでは外すわけにも行かず、やむなく誘って下さいます。あいつは賞品をもらったことがない。(もらえるわけがない)どうしたらあいつに賞品をやれるだろうと幹事が陰で相談したそうです。ドンビリから五人ぐらいに賞品を付ければ絶対に増田にもわたるという結論だったそうです。私は指定席のBBメーカーで首尾よく賞品の帽子を頂きました。賞品もらって嬉しく得意になってかぶりました。
それでも世の中には下には下がいるもの。今度のコンペはあの人がいるからお前さんがBBだといわれ勇躍してスタートしました。ところがどうしたことでしょう。若いのに下手なやつがいるもので、この男が最後のホールであっちにちょろり、こっちにちょろり、打って打って打ちまくり、私より一打多くなって私は生涯ただ一度のBB賞受賞のチャンスを逸してしまいました。あの野郎とんでもないやつだと今でも恨んでいます。
私はゴルフはダメだが、ダジャレならシングルクラスの腕前であります。
キャディーさんとラウンド中に交わした話。
「俺の玉はかわいそうだよな。地面にめり込むほど頭をぶっ叩かれるんじゃ世をはかなんで池に身投げするのももっともだ」
「ゴルフって随分馬鹿な遊びだよな。折角穴に竿がささっているのに、それを抜いて玉を棒で引っぱたいて入れようというのだから無茶だ。玉は嫌がって入らない」
「早く(もちろんグリーンに)乗りたい。早く入れたい」
こんな不真面目な話をしてラウンドして、プレーがうまくなるわけはないのです。
全ては懐かしい思い出です。へぼゴルフでもコースは名高い「木曽駒カントリークラブ」。
白樺林に打ち込んで林間(リンカン)学校。ラフから山、谷に至るまで裏街道の隅々まで歩きました。木曽駒、御岳、乗鞍。ゴルフは下手でも景色は十分楽しみました。 目次へ