2011.12.28
年末ロック


ロックって何？　こんなことを考えるきっかけがあった。

知人の娘さん、菅田紗江さんがロックコンサートを開くと言う。その歌声を一度聞いてみたいと思っていたので

代官山のライブハウスまで聴きに行った。

ライブハウスというのも初めてである。４０〜５０人の観客が狭い空間を埋めていた。

椅子は３０脚ほど、その他は立ち見である。若者が多いが、中年の人もちらほら見えた。

さてロック。彼女は自分を歌いあげる。悩める青春の中にいる自分を…。甘くなく、悲しくなく、時に激しく、

ギターにぶつける感情。そのサウンドの中にいると、ふと、私が若い頃にタイムスリップし、青春の苦悩が蘇る。

悶々としていたあのころ、迷って迷っているのに、自分の殻を破れなくただ流れにまかせていたあの頃を思い出す。

そしてこんなにもストレートに自分の心を歌い上げる彼女がうらやましくなった。


ロックとは何ぞや。プレスリー、尾崎豊、内田裕也、…？　

それほど聞いたこともないが、彼らのロックたる共通点は如何に…。

「ロックって何？」と、娘に聞いてみた。　「叫び」と娘は即座に答え、そしてこう説明を付け加えた。

娘のバイト先に、たまたまロック歌手を発掘している人が来たそうだ。

その時、その人が娘に「君、ロックを歌いたくない？」と聞いてきた。

「ロックって何？」娘がそれこそ、その彼に質問した。

と、帰ってきた言葉が「叫び！たくない？」

なるほど、ロックは“叫び”なのか。

クリスマスに正月したく、お歳暮終わればお年玉予算、やってられない年末ロック！

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