2008.9月19日
“渡鬼”鑑賞法
法要が終わり、会席膳を頂く。会席膳を見て思い出したのか…、
「ねぇ、岡倉って身内の食事ばかり作っていると思わない?」と叔母が話し出した。
お料理、岡倉、身内、とくれば、さて何でしょう?
そう、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に登場するお食事処・岡倉のこと。
「そうよ、いつだって店にいるのは親戚や身内じゃない。あれってお金取ってないでしょ」
と、もう一人の叔母が言った。確かに、と、会席膳を頂きながら一同うなずく。
身内ばかりに料理を作っているようでは採算が取れるわけがないというのだ。
「こんな大きなお弁当箱にりっぱなお料理をぎっしりつめるのよ」身振りを添え、この話をきりだした叔母
は話す。岡倉話を聞きつつ、目の前に並べられた会席膳を見れば、ぎっしりとはほど遠く、実にゆったりと
盛られているではないか。岡倉だったらこんな席では、一体どんな弁当を出すのだろうかと思いやる。
叔母の言うぎっしりでりっぱなお料理とは如何に。ドラマで弁当の中身を見せた場面があったのかどうか、
渡鬼ファンでない私は知るはずも無いが、叔母たちは岡倉で作るドラマ膳をけっこう把握している様子である。
「とにかく身内にりっぱな重箱の弁当を届けるのよね」。と、さらにもう一人の叔母が言った。
時たま、このドラマを見る私でも、身内に弁当を届ける場面は何度か出くわしている。身内弁当を作る確立
は察するに高いようだ。あれじゃ岡倉の店は赤字だという叔母たちの話しに妙に納得した。
ドラマの中心は中華料理店「幸楽」。身内のけんかが店の中で日常茶飯起こる。けんかの中でラーメンを食
べるお客たち。まったく変な光景である。こんな店があるものかと疑いたくなる設定なのだ。ドラマという
ものは結構いい加減なものだが、この橋田ドラマはそれに超が付く。
それにしてもきわめて丁重豪華な身内弁当、心遣いの押し売りなのか、なんとも嫌味な説教弁当なのである。
小料理屋・岡倉店の料金設定は、身内弁当代、料理店での身内での食事代を受け取らない分、当然跳ね上が
っているのではと勘ぐった。
おかしい、変だと言いながらも、“渡鬼”ファンの叔母たちは姑根性でこのドラマを拝見しているのである。
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余談
渡鬼検定なるものがあるそうな。
ご興味のある方は「渡る世間は鬼ばかり」のホームぺージをご覧あれ!