2008.2月6日
気になる弁当屋


バス道路沿いにある近くの仕出し弁当屋。通行人はこの弁当屋が今何の作業に取り掛かっているか一目瞭然

で分かってしまう。というのも戸は従業員の出入りのために始終開けっ放しなのだ。

車の廃棄ガスが気にならないのか、道路から巻き上げられる埃は気にならないのか、こちらの方が悩んでしまう。

保険所の指導は如何にと思いつつ通りすぎる。配膳台に置かれたベークライトの容器にパートのオバサンたち

が弁当の材料を手際よく詰めている。店の入り口近くを通れば、今日のメニューが分かるほどの開かれた弁当

屋なのである。配膳台と店の外を白い長靴が出たり入ったり、詰めた弁当を車に乗せたりゴミを捨てに行くの

だ。調理場と配膳台、洗い場もその一室で行われる。狭い場所にパートのオバサンたちがせわしなく動き回る。

夕方には弁当箱が回収され、店の前で残飯を捨て、容器を洗い桶に移す。

前の日の残飯のおこぼれが店の前にあるせいか、ハトやスズメがやってくる。カラスももちろん常連客だ。

こんな状態で食中毒が起こらないのが不思議だとある友人が言っていた。

まったく同感と亭主に話したら、いやいやこういう弁当を食べると、ばい菌に耐性が出来るのかもと笑った。


そんな弁当屋が急に店を仕舞った。昨年で閉店したというではないか。

今、中国で製造された餃子にメタミドホス、ジクロルボスという農薬が混入していたということで大騒ぎにな

っている。「そうよ、安全第一」。この店も保健所から何か指導があったのではないかと疑ったおばさん。

「あら、そんなこと言っちゃ可哀相」とご近所の奥さん。

彼女曰く、その弁当屋の経営者が言うに「年老いたので、もうこんな仕事は定年」と、止めたのだそうだ。


食品管理で問題があり、止めざるを得なかったと勝手に思っていたおばさん。

「自主的定年で店仕舞いだって」、予想違いだったと亭主に告げると、

「ネズミにスズメ、カラスにハト、食べてもみんな元気だったと言うことは、けっこう安全だったのかも」

このご時勢、またまた亭主の目線が物申す。
                                                               
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