2005.11月3日
あなたならどうする?(ソウル旅行記)
6月から習い始めたハングル講座。文字が記号に見えなくなったところで実地見学と相成 った。
ハングル講座一行の泊まったホテルは、何と元ラブホテル。
ヨン様ブームで日本人観光客が増えたためかはいざ知らないが、ラブホテルを観光者にも利用出来るよう
リニューアルしたのだという。
ホテルの入り口は薄暗く、言われてみればなるほどそれらしい。
地下鉄一号線ナミョン駅のすぐ近く、大通りをちょいと横に入ったところだ。
フロント斜め前のエレベーターに乗る。8階まであることを確認しつつ、6階のボタンを押した。
通路を挟んで両側に部屋が並ぶ。「微妙!」おばさんたちは思わず声を出した。
何と、ドアにシルクハットの男性が会釈するシルエットが描かれている。
ルームメイトと中に入れば、またもや微妙。
入り口横のバス・トイレットルームはガラス張り。
そりゃ曇りガラスで模様は描かれているものの、中は半見えなのだ。
「これじゃ、ゆっくり用が足せない」と互いにぼやいた。
ゆっくり用が足せなくても、小用はやってくる。
「トイレ入るから」と念を押す。出来たら近づいてくれるなの暗黙のサインなのだ。
“トイレに紙は流さないで下さい”トイレの脇の貼り紙に気がついた。
「うそっ!」時すでに遅し。流してしまったおばさん。
時差使用。
「紙が流せないなんて!」ルームメイトが驚いて出てきた。
小用は屑箱に入れるにしても、大はどうするのかと問題になった。
大問題なのだ。他の仲間はどうしてる?
早期解決とばかり部屋を出で、仲間の泊まるドアのチャイムを押した。
5つのドアは返事なし、静かな眠りに入っていた。
翌日に持ち越した大小問題。食堂にて問題提起すると、
「書いてあっても、流せばいいの」仲間たちはあっさり答えた。
それでも困る大問題。
そういう時は従業員のトイレを利用という。人の知恵は借りるものである。
しかし、この問題はここだけではなかった。
場所によって、食堂、名所の公衆トイレに、紙を流すなの貼り紙がある。
そんな所はトイレの大きな屑入れに驚くほど紙くずが溜まっているのだから、流すのをためらう。
世界遺産、チャンドックンの公衆トイレ。
トイレの半数が使用不可能になっていた。
「書いてあるのに、紙流すからよ!」トイレ待ちに怒る女性が叫んだ。
さて、あなたならどうする? 目次へ