2003. 5月26日
ブランド良品閉店模様
閉店セールにはもう慣れっこ。
<脅かしにゃ乗らんよ>と思いつつ、全品3割引の新聞チラシを見る。
なんと駅前のインテリアショップが閉店。
日頃、ちょいと手が出ない高額商品の大放出に買い物ゲッターの血が騒ぐ。
開店初日、チャリンコを疾走させたおばさん。
着いてびっくり、不景気どこ吹く風、店内は人でごった返してる。
「この店、高いから買えなかったのよ。でも無くなっちゃうの残念だわ」。
見るだけでも楽しい店だった、ほんとに残念、継続して欲しいと店主に言いながらレジ台に品物を
出すお客たち。「掃除用品5千円、台所3千円、鍋1万円‥」愛想なくレジ打つ女店員。にわか
客にうんざりしながら黙々と袋に詰める店主。
「これ丈夫?、長持ちする?」値段を見ながら思案する客。
百円ショップでも似たもの売ってるものと言いながらも棚をあさるお客たち。
「うちの商品は百円ショップとは違います!」店の奥さんの声がきつく響く。
うちの商品は使えば違いがわかりますと商品説明に店内を走り回る奥さん。
まだ高いけど、ちょっと重いけど、いつまで取り置いてくれますかとお客は身勝手。
お客は神様仏様、我慢します最終日まで。ひしひし伝わる店側体勢。
「ガッシャーン!」ガラス物が割れた。
「お客さん!」女店員の声がした。私じゃないと言い張るお客。
「いい加減なこと言わないで下さい!」
ここに誰かが乗っけたからいけないのだと後に引かない。
「初めから置いてありました。ウソ言わないでください!」
払わなくちゃいけないのかと聞く。
「お金はいいです!ガラス割ったら危ないんですよ!」女店員は怒鳴りつけた。
店側も幾分ストレスを発散した模様。とにかく我慢はいけない閉店セール。
長蛇の列でレジを待つ。大量に鍋を買うおばさんに「あんた、その鍋買うんじゃ長生きするね」
と後ろの女性が太鼓判を押す。なるほど、レジにて鍋の10年間保証書が渡された。
さては、人生の店じまいは鍋次第‥? 目次へ