江川せせらぎ遊歩道
中原区と高津区との境に流れる江川。
大雨時に浸水を防ぐため、一時的に雨水を貯めておく雨水貯水管が地下に設けられている。
工事が始まってから13年余り、すでに雨水貯水管は完成した。
その上に人工的にせせらぎを再現。街路樹、低木、下草、四季の花を配し、ベンチもところどこ
ろに配置されて、3月末には完成の予定だ。
完成すれば井田から新城に向かう全長2400メートルの散策コースになる。
目下工事は大詰め。すでに工事の進捗度を楽しみつつ、ジョギング、散歩を楽しんでいる方も多
いという。住宅街を流れる川。その面影を残し、やさしい広がりを見せるこの緑道だ。
そこでは鳥が赤い実を落としたり、風が四季の種を運んだりして、緑は次第に地域になじんだも
のになっていくはずだ。4月の新緑の中、新しい緑の道を、せせらぎに沿って歩いてみたい。
2003年3月14日付 東京新聞朝刊
「レディスアイ」に掲載 目次へ