| アリスが初めてこの不思議な猫に出会ったのは、公爵婦人邸を訪れたときでした。 炉辺に座り込んで、にやにや笑っている猫をアリスは気になったのでしょう。 挨拶もそこそこに「どうしてあなたの猫はにやにや笑っているのですか」と公爵婦人に尋ねています。 すると 「チェシャ猫なのよ だから笑うの!」との返事。 これは日本語だとピンときませんが、英語ではチェシャーキャット(Cheshier cat)という表現が本当にあって、「わけもなくニヤニヤ笑う」という意味で使われているそうです。 これと猫をかけたキャロルお得意のしゃれでしょう。 Cheshireはイギリスの州の名前で、直訳は「チェシャー州の猫」 なぜこのような意味で使われるようになったか、いくつかの説があって、1つはチーズの名産地チェシャーでは猫がいつでもチーズにありつけるから猫もにやけてしまう という説 もうひとつはこの地方の古い紋章に由来するもので、本来ライオンでなくてはならないところ、絵描きが間違えて猫を書いてしまったのが、後々まで語り継がれたという説もあります。 イギリスチェシャー州はルイス・キャロルの生まれ故郷でもあります。 |
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| チェシャ猫特徴 耳まで裂けていそうな大きな口でにやにや笑っているのが一番の特徴 すごく長い爪とたくさんの歯をもっていても、アリスには性質のよさそうな猫に見えたらしいですね。 さらにこの猫、体を自由に消したり、頭部だけを残して体だけを消すといったこともでき、神出鬼没で、森の中だろうが、女王の前だろうがおかまいなしにあらゆる場所に出現します。 |
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| チェシャ猫登場 〜森にて〜 公爵婦人邸を出て森に入ったアリスが木の枝の上にすわってにやにや笑っている猫を発見! どういうわけかアリスにはこの妖しげな猫が性質のよさそうな猫に見えたらしく「チェシャ猫ちゃん」と声をかけています。 すると猫は前よりも大きな口をあけて笑ったので、とりあえず喜んでいるようなのでアリスはひと安心 さっそく道をたずねたところ三月兎の家をたずねるようにすすめられます。 |
| そのときの会話 「ねえチェシャ猫ちゃん わたしどこへいったらいいのかしら?」 「それはだニャ あんたがどこへ行きたいかによってだニャ」 「わたし、どこでもかまわないんですけど。。」 「それならどっちへ行ってもいいわけだニャ」 「どこかへ出られさえすればね」 「そりゃ、どこかへ出るに決まってるニャ どこまでも進めばね」 「。。。 このへんにはどんな人たちがすんでいるの?」 「こっちには帽子屋 そしてこっちには三月兎が住んでるニャ 好きなほうを尋ねてごらん どっちもきちがいだから」 「でもわたし きちがいのところへなんかいくのはいやだわ!」 「そりゃしょうがないニャ ここではみんながきちがいなんだから おれも、そしてあんたもニャ」 「ひどい! どうしてわたしがきちがいなの!?」 「そんなこときまってる でなきゃここへきたりしなかっただろうニャ」 「??? じゃああなたがきちがいだというのはどうして?」 「まずだニャ 犬はきちがいではない これは認めるかニャ? 犬はおこっているときにうなって、うれしいときに尾を振るだろ? でもおれは嬉しいときにうなって怒っているときに尾を振る、だからきちがいなんだニャ〜」 |
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| クロッケーグラウンドにて 〜ジョンテニエル画 〜女王のクロッケーグラウンドにて〜女王のクロッケーグラウンドに首だけの姿で突如出没したチェシャ猫 彼の首を切ろうとする王と死刑執行人との間で大議論が繰り広げられます。 当のチェシャ猫は例のニヤニヤ笑いを浮かべて成り行きを見物しています。 「死刑執行人」 恐れながら陛下 切り離そうにも切り離す体がついていない首を切り離すなんて、わたしにはできません。 やったこともありませんし、この年になってそんなことをする気はございません。 「王」 なんと! 首があるではないか? 首がある以上、その首をはねられないはずはないのじゃ 「女王」 5分以内になんとかするのじゃ! さもないとこの場の者全員の首をはねてしまうぞ!
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